ビアンキ事故の動画を見つけたので、是非皆さんにも知ってほしいと思ってまして。

ビアンキ事故って知ってますか?
ビアンキ製のフロントサスペンションがついているクロスバイクが、走行中にフロントサスペンションのバネが破断しフォークが分離。
顔面から落車して頚髄損傷で首から下がマヒになってしまったという事故です。

この事故、事故が起きたのは2008年で、報道で騒がれたのは確か2010年頃だったと思います。
当時は大々的な報道で、自転車に興味がない人でも事故のことを知っているレベルでした。

10年以上スポーツサイクルに乗っている人には、多くの人が知っている事故だと思います。
最近乗り始めた人は全く知らない件だと思うのですが、ネット上に報道の動画がありました。

ビアンキサスペンション事故

これはもう、動画を見てもらったほうがいいです。

この事故については、サイクルヨーロッパジャパンと被害者の間で和解が成立しています。
また和解内容は公開しないということも和解条件に入っているようです。

走行中にサスペンションのバネが折れたということが報道になってますが、これについて事故車を検証した自転車屋さんもいまして、だいぶ前から折れていたのではないか?という疑義を呈していたことを思い出します。
この自転車屋さんは、実際に事故車を検分して、報道の前にテレビ局に意見を伝えたみたいなブログだったのですが、どこのショップだったのか全く思い出せません。
こういう意見もあります。

https://kazamakase.exblog.jp/10359696/

破断したコイルが、腐食しているように見えることからも、だいぶ前から折れていたのではないかという内容です。
ただし、もしそうだったとしても、この事故はサスペンションが分離しないようにするアンカーボルトが構造上なかったことが問題になったわけです。
コイルが折れたら分離できる構造自体がクソだったという話で、コイルが分離してもアンカーボルトが一本入っていれば、どうやってもサスが分離することはなかったという話。

あえて今、これを出す理由

この事故については、サスペンション自体の構造に問題があった、つまりコイルが折れてもサスが分離しないような構造にすべきだったわけで、構造上の問題があったことは確かです。
ただし、もしだいぶ前からサスのコイルが折れていたなら、メンテナンスしている段階で気が付く可能性が高いわけです。

ロードバイクにはサスペンションはありませんので、この事故が起こることはありません。
ただ、メンテナンスの重要性を教えてくれている、と思うのです。

※被害者の方がメンテ不足だったという意味ではありません。

ちょっとした異常に早く気が付くというのは、安全性という観点ではかなり重要。
なんかミシミシいうような気がする⇒走ってたらフォークが折れたでは話になりません。
走行中にフォークが折れたらどうなるか・・・想像するだけで恐怖です。

当サイトでは、メーカーが推奨しないこと、互換性なしとしていることを排除しています。
メーカーが互換性なしとしていることでも、普通に使える事例って実はたくさんあります。
そしてそういう改造が好きだという人が多いことも重々承知。

しかし、メーカーが互換性があるとしていることは、言い換えれば適切に使えば安全性が保証されているとも言えます。
自己責任という言い訳で逃げることもできますが、他人にオススメするにはリスクがあると思っているので、あえて排除しています。
(ごく一部例外はありますが)

ビアンキ事故は、ちゃんと組み付けてもサスフォーク自体の構造がクソだったので起こった事故ですが、タラレバの話になりますが、オーバーホールや点検していれば気が付いた可能性もゼロではありません。
スポーツサイクルは楽しい、けど一歩間違うと超危険だという一例ですので、ここ数年でスポーツサイクルに乗り始めた方にも是非知っておいてほしい事故です。

ちなみに私がビアンキのロードバイクを買ったのは、この報道の後です。
この報道のせいで、自転車に詳しくない人たちから、ビアンキだけは買うな!と強く言われたこともあります。
ロードバイクなのでサスがついてないことを説明したりして、当時は大変でした。

今はこの事故について知っている人も少ないかもしれませんが、当時のビアンキはプロチームにも供給していませんでしたし、地に落ちたブランドというイメージのほうが強かった気がします。
当時はルイガノと同類扱いする人もいました。
所詮はオシャレバイクだと・・・

※ルイガノを馬鹿にする意図はありません。

ルイガノはなぜ評判が悪いのか?やたらと低評価である理由。

それから10年経ち、今はビアンキの人気は凄いですね。
ブランドどうこうではなく、メンテナンスの重要性という意味で、最悪の場合にはこういう事故に遭いかねないという話を知ってほしかっただけです。