台湾新興ブランド【ASTER】はジャイアント、メリダに次ぐ台湾系ブランド3番目の地位を確立できるか?

先日読者様とメールしている中で出てきたブランドがあるのですが、ASTERって知ってますか?
実は私も名前を聞いたことがある程度でして、確かASTERってGUSTOとかDIZOなどと合同展示会していた台湾新興ブランドだったよね??くらいにしか知りませんでした。

台湾ブランドだと、圧倒的なシェアを誇るのがジャイアントとメリダの二大巨頭。
日本ではGUSTOが台湾系ブランド3位の地位を築きつつあるような印象ですが、まだジャイアントやメリダに比べると規模が小さく(←当たり前)、暫定3位という印象でかっこたる地位を築いたとは言えません。

DIZOもそうですが、ASTERはどこまで上位陣に食い込んでいけるのか?

ASTER BIKES

ASTERは元々は1990年から、有名ブランドのOEMとして成長してきた会社で、自社ブランドのASTERは2008年から興しているようです。
こういう流れは台湾系ブランド特有のもので、ジャイアントやメリダ、GUSTOなどもこういう流れです。

要は元々持っていたOEMでのカーボンフレーム製造の技術を、最初はOEMとして実績を積み、自社製品として作っていくという流れですね。

こういう流れをもつ台湾ブランドの強みは、自社製造で安く作れること、その分製品価格を下げることが出来るのが強みです。

ASTERはプロチームにもバイクを供給しており、現在はUCIアメリカツアー参戦中のSTART CYCLING TEAMに機材提供しているようです。

ASTERの車種

ASTERのロードバイクは、フラッグシップモデルの【007】、エアロの【F35】、700Cながらフレームサイズを極端に小さくした【A610】の3つがあり、【007】だけはリムブレーキとディスクブレーキのモデルがあります。
日本に入ってくるのはこの3車種だけのようですが、台湾本国のHPを見ると、ロードバイクだけでも結構数があり、日本には入ってきてない車種もあるようです。
MTBなども日本には入ってこない模様。

ASTER 007

007はASTER BIKESの中でフラッグシップモデルのレーシングバイクとして、START CYCLING TEAMに提供しているようです。
従って007はUCI認定フレーム。

リムブレーキ仕様とディスクブレーキ仕様の二つがあります。

フレームセット販売と完成車販売があり、完成車のほうは自社製品をうまく使うことでコストダウンに成功。
価格は以下の通り。

007フレームセット 007アルテ完成車 007ディスクフレームセット 007ディスクアルテ完成車
ブレーキタイプ リム リム ディスク ディスク
定価(税別) 145,000 320,000 150,000 360,000

フレームセットで約15万、アルテグラ完成車でこの価格なので、結構お買い得感が高いフラッグシップモデルです。
完成車はアルテグラしかないようですが、スペックは以下の通り。

リムブレーキ完成車 ディスクブレーキ完成車
フレーム カーボン カーボン
フォーク カーボン カーボン
STI アルテ アルテ(油圧)
クランク アルテ アルテ
FD,RD アルテ アルテ
スプロケ アルテ アルテ
ブレーキ アルテ アルテ(油圧ディスク)
ホイール ASTER AS-27 ENDURO ASTER AS-27 ENDURO
タイヤ コンチ ウルトラスポーツ25c コンチ ウルトラスポーツ25c
インナーチューブ CST (Maxxis) 700*18-25C CST (Maxxis) 700*18-25C
ハンドル ASTERオリジナル(カーボン) ASTERオリジナル(カーボン)
ステム ASTERオリジナル(カーボン) ASTERオリジナル(カーボン)

完成車はどちらも、チェーンやBBなども含めてフルアルテグラです。
ステムやハンドルなどはASTERオリジナルのカーボンのものが付属してきます。

ホイールもASTERオリジナルのもののようですが、調べてみると重量はフロント682g、リア865gで合計1547gとなるようですが、これは恐らくリムブレーキ用のホイールで、ディスクブレーキ用ホイールのほうは不明でした。
ゾンダが1596g、レーシング3が1560gであることを考えると、まずまず軽いほうの部類です。
この価格帯の完成車についてくるホイールとしては十分かと。
(たぶん完成車に付属するホイールは、画像とはちがうっぽい)

日本のサイトではカラーはブルーのみとなっていますが、台湾本国だともっとカラーはあるようです。
また日本のサイトでは重量の表記がありませんが、本国サイトではサイズ52で8.3キロとなっています。
しかし本国サイトによると、これはアルテグラでも6800系の重量で、しかもホイールが違う(1884gと300g以上重いものが付属)、その他のパーツは不明(笑)という構成で8.3キロのようです。
ホイールだけの差となると、007キャリパーブレーキ仕様は恐らく日本モデルで7.9キロとかそのあたりでしょうか。

ディスクブレーキモデルも台湾本国サイトでは8.3キロとなってますが、同じく6800アルテ、ホイールが300g以上重いものが付いていることを考えると、恐らく日本モデルは7キロ台かと。

こちらの007は、ダブルチャンバーテクノロジーで、フォークとフレームの剛性を強化。

ちなみにBB規格はPF86です。
なんだかんだ使い勝手がいい規格ですね。

ASTER F35

F35はエアロっぽいデザインなのですが、メーカーサイトによるとロングライドもレースもこれ一台で!いう扱いで、適度にしなりがあるモデルのようです。
スピードの中の快適性、というのがコンセプトの模様。

カラーリングは2つあり、先ほどのライトブルーのほか、こちらもあります。
レッドと、

こちらはチタンブルー?という扱い。

フレームセット販売と105完成車がありますが、キャリパーブレーキ仕様のみです。

F35フレームセット F35 105完成車
定価(税別) 130,000 230,000

105完成車のスペックはこちら。

フレーム カーボン
フォーク カーボン
コンポ フル105(ブレーキなども含む)
ホイール ASTER AS-25
タイヤ コンチ ウルトラスポーツ25c
インナーチューブ CST (Maxxis) 700*18-25C
ハンドル ASTERオリジナル(カーボン)
ステム ASTERオリジナル(カーボン)

こちらもフル105コンポで、ハンドルやステムはASTERオリジナルのカーボンのものを採用。
ホイールは台湾サイトによるとフロント805g、リア1004g、合計1809gなので、まずまずのヘビー級ですね。
とはいえ、メリダとかの完成車についてくる前後あわせて2キロオーバーよりはまだいいかも。
(画像とはホイールが異なると思われます)

重量は台湾サイトだと表記がありますが、台湾サイトではアルテR8000完成車でホイールも違うようなので、全く参考になりません。
こちらもダブルチャンバーテクノロジー採用で、BB規格はPF86。

珍しいなと思うのは、インナーチューブまでスペック表記あることでしょうか。
マキシスも台湾ブランドですし。
まあ、チューブに関しては別に何が付いてきても気にしない人がほとんどかと。

ASTER A610

A610はちょっと特殊なフレームのようで、フレームサイズ390のみしかありません。
ホリゾンタルトップが492mmとなっており、700cホイールで最小サイズのみの展開です。
適応身長は146~160センチとなっています。

こちらは日本で販売されるカラーがレイクブルーとなっているのですが、台湾本国サイトではレイクブルーがありません。
なのでカラーは違うけど形はこういう感じということで、台湾サイトのホワイトを。

詳しくはわからないのですが、台湾サイトを見る限りサイズ52とかもあるようですが、日本では最小サイズのみを取り扱うということでしょうか?

価格はこちら。

フレームセット 105完成車
定価(税別) 120,000 210,000

カーボンフレームながら12万ですのでお買い得であることは間違いありません。
身長が低い人向けですが。

105完成車のスペックはこちら。

フレーム カーボン
フォーク カーボン
コンポ フル105(ブレーキなども含む)
ホイール ASTER AS-25
タイヤ コンチ ウルトラスポーツ25c
インナーチューブ CST (Maxxis) 700*18-25C
ハンドル ASTERオリジナル(カーボン)
ステム ASTERオリジナル(カーボン)

こちらもハンドルやステムはカーボンの自社製品を採用。
コンポはまじめにフル105。

台湾サイトではR8000アルテ完成車(ホイールは同じ)で、サイズ52で8.2キロとなってます。
サイズが小さい390の105完成車だと、+100gあるかどうかというラインではないでしょうか?
(正確には不明ですが)

台湾系ブランド3番目に食い込めるか?

台湾系ブランドと言うと、ジャイアントとメリダの二大巨頭が絶対的位置に君臨し、それを追いかける立場なのがGUSTO、DIZO、ASTERなどの新興ブランド系という印象です。
新興ブランドの海外での売れ行きはわかりませんが、少なくとも日本においては、GUSTOが5歩くらいリードしていて、DIZOやASTERは名前すら知らないという人のほうが多いかもしれません。

GUSTOは着実に販売店を増やしている印象ですが、まだ絶対的に売れているという地位までは来ていないような印象ですので、ちょっとリードしているGUSTOを追いかけつつ、まだGUSTOも新興ブランド系でトップというわけでもなさそうです。

台湾の新興ブランドに多い戦略は、やはりお買い得感、が一つのキーワードでしょう。
なかなかこの価格でフレームセットも完成車も出せない、というラインをうまく突いてきます。

GUSTOはまさにそういう戦略でしょうけど、それだけだとなかなか認知度が高まっていきづらいのも事実。
ASTERがどういう戦略で日本で普及させていく予定なのか、これについては期待ですね。

サイトを見るとまだ販売店リストには4店しかないようですが、是非とも試乗車を多く出して欲しいところで、こういう新興ブランドはやはり乗ってもらって体験してなんぼ。
スペックでの差別化については、既に新興台湾系ブランドで価格競争になっているわけでなかなか難しいので、是非とも試乗車を常設に近い形で販売店の置いてもらえるとうれしいところです。