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ロードバイクのタイヤは、静電気が転がり抵抗に影響するのか?フレームの静電気は空力を悪化させているのか?

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結構前に書いた記事なんですが、


 

あるところの商品なのですが、バルブキャップとして使うことで、タイヤの静電気を除去して転がり抵抗を軽減するというモノがあります。
B01N4KY6QN

 

正直なところ、胡散臭い感じはかなり出ています。
値段のせいもあるとは思いますが、ロード乗りでこれを試した人も聞きませんし、欲しいという声すら聞かない。
しかし、中には興味を持っているというマニアックな方もいるようで(笑)、コメントが付いてビックリしました。

 

そもそも論として、ロードバイクのタイヤと静電気の関係について、もう少し詳しく見て行きます。

タイヤの静電気

タイヤは地面と接して、離れてを繰り返しているわけですが、接地面では摩擦が起こります。
この接する、摩擦、離れる、という過程の中で、タイヤもしくは地面のどちらかがプラス、マイナスに帯電するようです。

 

これ、車では実はそこそこ問題らしく、車のタイヤは表面の凹凸が大きいわけです。
地面との接触、摩擦、剥離という過程で起こったプラスもしくはマイナスの帯電は、凹凸の凸のほうに静電気が放電され、強い電磁波となり、車に搭載されている電子機器に影響を及ぼすというのはむしろ常識なんだそうです。

 

ロードバイクでも、サイコンとライトが近過ぎたりすると、電磁波によりサイコンのデータがおかしくなることも実はあります。
最近はあまり聞かないのですが、私自身も過去にはありました。
ライトをサイコンの近くに設置すると、サイコンのデータが狂う。
最高速度が120キロくらいで表示されていたことがありますが、当たり前の話として、ロードバイクでそんなにスピードは出ません。

 

で、車に乗る人ならわかると思うのですが、電磁波によっておかしくなったことなど恐らくないでしょう。
そもそもゴムなんだから導電性なんかなくね??と思うかもしれません。
導電性については、カーボンブラックがその役割を果たしていて、カーボンブラックを含むタイヤであれば、勝手に地面に向かって放電している。

 

ところが、最近はカーボンブラックよりも、シリカ素材のタイヤが多く、シリカには導電性がないらしい。
でもシリカ素材のタイヤだからといって、車に乗っていてカーラジオが干渉するとか、そういうこともないでしょう。
それを解決するのが、導電スリット

 

タイヤに導電スリットを設けることで、そこがアースの役割を果たして放電するため、電磁波発生を抑えているということです。
また静電気がタイヤに蓄積すると転がり抵抗にも影響することが明らかになっています。

 

カーボンブラックが放電に関わっていることがあるため、カラータイヤを履かせたフォークリフトなどは、静電気が酷い、という声もあるようです。

 

天下のトヨタ自動車ですら、このように放電用のアルミテープを販売しています。

 

これはタイヤではなくて、ボディやホイールなどに取り付けることで、車体に帯びた静電気を放出し、空力向上や車のコントロール性を上げるというもの。
トヨタが発売するくらいだから、オカルトだと色眼鏡で見るのもどうかと思うし、実際に車では、アルミテープで変わったという声も実は多いわけです。

 

で、ここまでが車の話。

ロードバイクのタイヤにおいては、静電気問題はどうなっているのか?というところを調べてみたのですが、さっぱり分かりませんでした。
そもそも、ロードバイクのタイヤについては、その素材など詳細は明らかにされていない傾向にあるので、カーボンブラックなのかシリカなのかサッパリわからないこと。
一つだけ言えるとしたら、シリカ素材の車のタイヤのような、電導スリット入りのロードタイヤは見たことが無い。

 

車のタイヤに比べて著しく細いのがロードタイヤですし、細いために地面とタイヤ間で発生する静電気は大きくないと見るのか、そもそもカーボンブラック入りのタイヤだから放電していると見なすのか。

 

そもそもタイヤに帯電しているのか、それがロードバイクの走行に大きく影響しているのかについては全く分かりませんでした。

 

ここで、【もし】、ロードバイクのタイヤでも静電気による影響が大きい、と仮定してみます。
今度は、このパーツが本当に放電する能力を持っているのか?についてが不明なわけです。

 

 

理論上としては、クリンチャータイヤであれば、地面とタイヤ間の摩擦、タイヤとインナーチューブの間での摩擦が発生しているわけで、そこで静電気が発生していて走行抵抗に影響しているのか?
車だと、産業用の車用のタイヤとかだと、カタログに

導電性が劣る為、アースベルト等、静電気を逃がす部品の装着を推奨致します。

G-ME |愛知タイヤ工業株式会社 | 私たちは産業車両用タイヤを中心に工業用ゴム製品の製造・販売を行っています。
私たちは産業車両用タイヤを中心に工業用ゴム製品の製造・販売を行っています。

という表記もあります。
ロードバイクのタイヤではどうなのか?そしてもし静電気が影響が大きいとしたら、先ほどのパーツに除電効果はあるのか?などなど、単にこのパーツを試すだけではよく分からないと思うのです。

 

というのも、もしですが、

ロードバイクのタイヤでは勝手に放電されている

 

⇒除電バルブを使ったところで、元々放電されているんだから効果は薄い

ロードバイクのタイヤでも静電気がかなり蓄積されて走行抵抗になっている

 

⇒効果がないバルブであれば、付けても変化は感じ取れない

単に効果が感じ取れなかった、という結果であっても、その結果が意味することは二つの可能性を秘めています。
そして、私レベルではその解析は無理・・・

 

しかもバルブキャップのくせに、なんか高い!
もし効果が感じ取れなかった場合には、まあまあショックが大きい値段とも言えます。

 

さて、どうしましょう・・・

自転車界にも登場!

で、このように胡散臭い話を延々と書いたわけですが、トヨタですら認めているアルミテープの自転車版として、エアロリキッドSRというものが販売されるようです。
https://cyclist.sanspo.com/509805

 

フレームの静電気を抑えることで、空力向上に役立つ可能性があるとか・・・

 

ほかにも調べていくと、TWOWAYCOAT(ツーウェイコート)というコーティング剤が見つかりました。

 

静電気を抑制するコーティング剤なので、やろうとしていることはトヨタのアルミテープと変わらないのかと。

 

どちらもタイヤに関するところではなく、フレームなどに帯電した静電気が空力悪化につながるという理屈から、フレームの静電気を防止しようということです。
つまり、理屈の上で言うならば、フレームには静電気除去のコーティング剤を使い空力向上させ、タイヤには効果は不明ですが静電気除去のバルブを使うことでタイヤの転がり抵抗を良くする、ということになります。

 

こう書いていて思うのですが、まあ、胡散臭いと思って読んでいる読者様が99%くらいはいるのではないでしょうか?
理論上がそうであっても、それが体感可能なものなのかが大切ですから。

 

こちらにツーウェイコートの説明がありました。

こちらが実際の静電気除去の効果。

ただこれって、コイツと働きとしては似ているのかなと思ったわけです。

IHADAも選電気を除去することで、花粉の吸着を防ぐと理解していたのですが、これ、2年前の春には使ってました。
なんかよく分からない効果というか、確かに効いているっぽいときはありました。
全く効果がないと思ったこともありました。

 

ちなみにロードに乗るときにIHADAを顔にふりかけまくってから乗ったこともありますが、空力が良かった!と感じたことは間違いなくありませんw
今思うと、全身にかけてから乗れば、今日は下りが速いななどと感じた【可能性】については否定しませんが・・・

 

しかしながら、このコーティング剤による空力向上だったり、謎のバルブにより転がり抵抗改善だったりなどは、やろうと思えば実験できるはず。
空力のほうは、自前の風洞実験装備を持つスペシャライズドか、JAXAが主要取引先だというSACRAなら可能なはず。

 

転がり抵抗の変化についても、BICYCLE ROLLING RESISTANCEとかなら出来るのでしょうか?
このあたり、是非ともコーティング剤メーカーだったり、バルブメーカーが実験をして数字を出して欲しいところ。

 

カーボンフレームとアルミフレームでの静電気の違いなんかもあるのではないかと思うのですが。

 

今のところ確認した限りでは、エアロリキッドSRはアマゾンや楽天では見つからず、ツーウェイコートはアマゾンにあります。
怪しいバルブよりはむしろマシかな・・・という印象があるので、よせばいいのに実は買ってみましたw


調べていくとタイヤへのコーティング剤もあるのですが、

 

 

一応水性タイプとはいえ、グリップ力を失う可能性もあるので、こちらはちょっとロードバイクにはやめたほうがいいでしょう。

 

そんなわけで、とりあえずはフレームへ使ってみます。
もしこれで静電気抑制による空力向上効果があるようなら謎のバルブも購入を検討しますが、個人的には胡散臭いと思ってます。(どっちもどっちかなw)

 

風洞実験できるスペシャライズドやSACRAに実験を依頼してみたいですが、無理でしょうw
前にスペシャライズドが、ロードバイクのワイヤーを全て取り除くと、40キロの距離を走行したときに12秒短縮できると動画で説明してました。

40キロで12秒と言うことは、1キロ当たり0.3秒速くなるということです。
これって乗ってみての体感は絶対に無理でしょうw
なので今回の静電気除去コーティングについても、恐らく体感は不可能だろうと予想してますが、試さないとわかりませんのでw
そんなわけで、インプレについてはもうちょっと先になりますが、オカルトなのか、真理なのか?




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