なんだろう・・・個人的には期待外れです。

何度か紹介しているバスがウーバーイーツの自転車とのトラブルについてですが、

木曜日に記者会見するそうですが。

記者会見されたそうで、見てみました。

記者会見

先に、こちらがトラブル動画。

記者会見の動画はこちらなんですが、音量がかなり低いので、スピーカーで増幅してやっと聞こえる程度です。

この記者会見、そもそも何のためにするのか疑問に思っていたのですが、バスとのトラブルの件もそうですが、ウーバーイーツが個人事業主だから守られていない、実態として従業員だろという、そんな主張もあります。
あと、道路インフラの問題で自転車が走りにくいということも・・・

で、結構驚いたのですが、被害届を出して警察から受理されていない件。
何の法律に基づく被害届なのかを注目していたのですが、

・道交法26条の違反(車間距離不保持)

⇒動画の0:10あたりの追い抜きを指しているものと思われます。

・道交法24条の違反(急ブレーキ禁止)

⇒動画の0:23でバスが急停止したことを指していると思われます。

・刑法208条 暴行罪

⇒至近距離で危険な追い越しをしたことや、カバンを掴んで揺さぶった行為を指していると思われます。

このような内容で被害届を提出したものの、拒絶されたという話のようです。
暴行罪についてはわかるのですが、道交法24条の急ブレーキ禁止については、そもそもですが自転車の運転手がバスの側面を殴打したから、安全確認のために急ブレーキかけざるを得なかったのではないでしょうか?
車間距離不保持がこのケースで成り立つのかはかなり疑問です。

(急ブレーキの禁止)
第二十四条 車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない。

(車間距離の保持)
第二十六条 車両等は、同一の進路を進行している他の車両等の直後を進行するときは、その直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない。

なぜバスを叩いたのかという点で、自転車にはクラクションもないので危険性を伝えるためにやむを得なかったみたいな話ですが、走行中の車体に触れること自体が危険なので、どうも何を主張したいのかハッキリしない会見という印象でした。
しかも、会見の時間には、このバスとのトラブルの話ではなくて、ほとんどはウーバーイーツの働き方の形態(個人事業主であること)への不満だったり、報酬体系だったり、団体交渉を認められないことへの不満だったり。

車道走行の危険性について訴えかけていく記者会見だと思っていたので、正直なところガッカリしたというのが本音です。

前の記事で、このバスとのトラブルは避けることが可能だと書きました。
この状況から信号が青になったわけで、

記者会見でも、自転車の方はバスが居たことを認識していたと明言しています。
それなら、先にバスを行かせれば済む話です。
バスに走路を譲る義務なんてないですが、危険性を避けようと思うなら、安全意識が高いロード乗りなら当たり前のように先に行かせるのではないでしょうか?
前の自転車が先に行っているから大丈夫だと思った、というニュアンスの発言もありましたが、現実問題として、日本の道路は自転車が走りやすいようには出来ていないという現実があり、それを認識していないと怖くて自転車なんて乗れません。

あと、ウーバーイーツの配達員の自転車マナーが悪いという評判が立っていることにも不満なようです。
これは前にも書いたことですが、

ウーバーイーツと信号無視問題。いろいろ話は聞きますが、恐らく最初から想定されていることではないかと。

実際のところ、私もウーバーイーツの荷物を背負った自転車が、歩道を爆走しているのを何度か見ています。
もちろん、交通法規を守っているウーバーイーツの配達員の方もいるのだろうと思いますが、やはり人間というもの、悪いほうに目が行くわけで。

ウーバーイーツだからマナーが悪い、と色眼鏡で見るのは良くないと思ってます。
しかし、人間って悪いほうに目が行くもので、だからこそ一般人よりも高いモラルが求められるのではないかと考えています。

記者会見をすべて見て思ったのですが、ウーバーイーツの本部への不満が主で、バスとのトラブルについては従という印象です。

怒る気持ちはわからなくもないのですが

自転車乗りとしては、あのような至近距離での追い抜きはされたくないというのが本音で、そこについては同情します。
しかし、走行中のバスを叩く行為は危険行為だと思ってますし、二発目のバスへの殴打については【ストレス発散】と字幕までつけているわけで、そういうところには全く同情できません。

で、自転車側の権利としては、危険運転で自転車を危険にさらすのはやめてもらいたい、という主張はわかります。
しかし現状ではこのような道路事情なのは見ればわかることで、自らも危険を避ける努力があってもいいのでは?と思うわけです。

信号待ちでバスが後ろにいたことを認識していたなら、先に行かせれば済むわけで。
どっちが速度が速いかは明らかですし。

2011年からスポーツサイクルに乗るようになって、年平均1万キロ以上走っていますが、ちょっと近いかな?と思ったことはありますが、本気で怖いと思った追い越しされたことってないんですよね。
車のほうが先に行きたい気持ちを理解しているから、こういうケースでは確実に譲って先に行かせます。

もちろん、車に譲る義務なんてないですし、道路上では対等な関係ですが、譲れば危険な目には遭わない。
危険な目に遭うのと、危険な目に遭わないのどっちを選びますか?という話。

もちろんインフラ整備で自転車が走りやすくなれば解決するでしょうけど、現状がこういう作りなんだから現状では譲ったほうがマシ。

交通安全についてもっと問題提起する記者会見だと思って期待していましたが、正直ガッカリしました。

被害にあったヒカリマンさん(27)は、東京・霞が関の厚労省記者クラブでの会見で、こうした自動車の危険運転は「日常茶飯事」といい、「道路を使う人全員が、今一度交通ルールを確認できたら」と話した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200206-00010740-bengocom-soci

これが日常茶飯事で起こるというのは、本当に車だけの責任なのでしょうか?

この件、一部の自転車乗りの間ではそこそこ話題になったと思うのですが、必ずしも自転車側に同情的な見方だったというわけでもありません。
その理由を私なりに推測すると、

・ウーバーイーツは交通ルール無視だったり、飲食物ポイ捨て事件だったり、世間からはむしろ好ましく思われていなかった現実

・バスを殴打してストレス発散などと字幕を付けるなど、どっちもどっちな感じが出ていた

・ユーチューブやツイッターで、被害者とされる方が自ら事件を茶化すような言動が目に付いた

会見にどれくらいの貴社が集まったのか知りませんが、社会的に強い関心を引いたとは言えず、会見でも交通ルールについ追及していくよりもウーバーイーツの運営形態についてなど一般人には関係ないことを主張するなど、【バスの件で記者会見する】としていたわりにはちょっと期待はずれに感じました。

どうでもいいことなのですが、この方々はウーバーイーツを業務委託関係ではなく雇用関係にすべきと主張しているようです。
雇用関係になれば、今のように好きなときに働けるという形態は崩れると思うのですが、それでもいいという考えなのでしょうか?

私自身は個人事業主ですが、なぜ会社員という形態を選ばないかというと、個人事業主という形態のほうが自分がやりたい仕事を出来るからです。
自らの責任で税務署に青色申告開始届けを提出し、個人事業主として生きていくために選んでいます。

職業選択の自由があるわけで、雇用関係を選びたいならそういう仕事を探せばいいだけなのでは?と思ってしまうのですが、自分で事業をすることというのは責任感ではなく使命感じゃないと続きません。
自由に働ける形態が良かったからウーバーイーツを選んだのであれば、それも自己責任なんじゃないのかと思いますし、やろうと思えば自らがウーバーイーツの問題点をクリアした会社を立ち上げることもできるはず。
なのでそこにしがみつくというのも、ちょっと理解しがたいのが本音です。




コメント

  1. oshow より:

    お邪魔します。

    多分、振り上げた手の下ろしどころが・・・。
    会見をする事により世間にウーバーイーツ配達員の労働状況の認知というか、この際だから言いたいことを全てさらけ出すという思惑があるんじゃないかと推測します。

    >職業選択の自由があるわけで、雇用関係を選びたいならそういう仕事を探せばいいだけなのでは?ーーーーなのでそこにしがみつくというのも、ちょっと理解しがたいのが本音です。
    全くもってそのとおりといえます。
    結局は我儘なんです。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      この件、正直記者会見して何を伝えたかったのか、イマイチ理解できませんでした。
      私自身は個人事業主ですが、同業者の多くは雇用という形で勤務しています。
      そのほうが確実に貰える報酬は発生しますし、個人事業主であれば無報酬になろうと自己責任です。
      そのリスクを承知で個人事業主になっているわけで、そのリスクを負いたくないなら、勤務先なんていくらでもあると思うのですが・・・

  2. クセル より:

    失礼します
    https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/fullswing/data/202001-02.pdf?8125
    ウーバーイーツというのは実質的に雇用だからそれに合わせてということではないでしょうか?
    https://www.jil.go.jp/foreign/report/2019/pdf/19-07.pdf
    >また、英国の裁判所(高等裁判所に相当)では、ウーバー運転手は自営業者ではなく
    、労働者であり、最低賃金や休暇を得る権利があるとする判決が出ている(BBC, Uber loses latest legal bid over driver rights,19 December 2018)(https://www.bbc.com/news/business-46617584)。
    諸外国においても日本においても雇用類似ということで規制の対象になりつつありますし政府としても契約自由ということで放置していいわけではなさそうです。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      この件は知っていますが、私が知る限りでは日本政府はこの問題に対して積極的に規制しようとしているわけではないと認識しています。
      この件についてですが、類似業態の中には、雇用とみなされたくない人たちもいますし、一律な規制は困難だと思いますよ。
      それこそ、ウーバーで働く人が雇用契約にしてほしいなら、裁判起こせば早いのにと思うのですが、なんでしないんでしょうね?

  3. クセル より:

    第9回「雇用類似の働き方に係る論点整理等に関する検討会」資料
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04375.html
    「雇用類似の働き方に関する検討会」報告書(抄)(平成30年3月30日公表)6.雇用類似の働き方に関する保護等の在り方及び今後の検討課題等
    https://www.mhlw.go.jp/content/11911500/000500927.pdf
    厚労省だけじゃく
    http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai35/siryou1.pdf
    ① 独占禁止法(優越的地位の濫用)及び下請代金支払遅延等防止法などに基づくルール整備のあり方
    ② 発注者の指揮命令を受けて仕事に従事する場合(現行法上も「雇用」に該当するもの)の労働法の具体的 適用のあり方

    積極的消極的はともかく、政府として規制が難しいから放置、契約自由だから放置するわけではないことは確かです。諸外国の動きにも反応しますし、よくも悪くもアメリカや英国でも規制されているなら、なぜしないんだと野党やマスコミ等にも突っ込まれますしね。
    裁判しないのはそれこそ時間と費用がかかるからでしょう。あるいはマスコミを通じて規制や
    不当性をprすることで法規制につなげたり、他のウーバーの人にもこの件で知ってもらい将来の集団訴訟に繋げるかもしれませんね。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      こういう動きがあることは知ってますが、ウーバーについてはそもそも、雇用という形態を望んでない人たちもそれなりにいると聞いてます。
      業界が一枚岩になりきれてないので、恐らくは無理でしょう。

      裁判しない理由は、恐らくですが時間と費用ではないと思いますよ。
      勝てる可能性が極めて低いことや、負けた場合にはそれが判例として残ってしまうので、リスクが高いからでしょう。