ウーバーイーツとバスの幅寄せトラブル問題、当サイトなりのまとめとトラブル回避の対策を。【警察からも法適用の助言あり】

もう何度か、ウーバーイーツの配達員が、バスに幅寄せされたという件を取り上げています。

ロードバイクに乗っていて、バスなど大型車に幅寄せされないために。

バスの至近距離追い越し事件について告訴を検討するそうですが、その前に法的な問題を。

なんだろう・・・個人的には期待外れです。

この件、法の適用という観点で不明確な部分があり、ネット上では間違った意見も続出しています。
警察にも法の適用を確認したうえで、当サイトなりのまとめをします。

※この件は自転車に乗る人間にとっては重要な要素を含んでいる公益性が高い案件だと考えています。
その上で、記事の趣旨としては、あくまでもこのようなトラブルを回避するためにはどうしたらいいのか?が記事の目的であり、特定個人を攻撃する意図ではないことを明記しておきます。

当サイトなりの解釈

まず大前提ですが、事故を起こさない、事故に遭わないように行動する、というのは、車両を運転するものの最低限の努めだと考えています。

まず、こちらがそのトラブル動画です。

序盤ですが、まず自転車の方が取った行動は、道路交通法26条の2に抵触する可能性があります。

(進路の変更の禁止)
第二十六条の二 車両は、みだりにその進路を変更してはならない。
2 車両は、進路を変更した場合にその変更した後の進路と同一の進路を後方から進行してくる車両等の速度又は方向を急に変更させることとなるおそれがあるときは、進路を変更してはならない

要はこのような位置からスタートしているので、

車道にいたバスに対し、歩道から車道に降りることが進路変更に当たるようです。
これについて、警察にも確認を取りましたが、私の疑問としては歩道⇒車道に降りることも進路変更に該当するのか?というところでして、いろいろと調べてもらった結果、進路変更は車道内だけに限定されていない、歩道⇒車道でも成立するとのこと。
いわゆる割り込みですね。

で、これに対して、

いろんな人
いろんな人
自転車が悪いじゃん!

と考えるのはまだ早いです。
というのも、このように進路を妨害されたとしても、バスのほうには停止して安全を確保するという選択肢もありますし、右車線に移動して安全に追い越しをするという選択肢もあります。
ここの交差点の状況を見ると、恐らくこの位置だろうと思いますが、

https://www.google.co.jp/maps/@35.7116343,139.7101299,3a,75y,209.43h,78.26t/data=!3m6!1e1!3m4!1sjbScXHEEcXiYkt5k1g_n1A!2e0!7i16384!8i8192?hl=ja

バスの運転手目線でも、歩道側を目視できる環境だと思われます。
木があるなど見づらい環境でもないので、割り込みをいち早く察知して停止するという行動も出来ただろうと。

ここで、ネット上では【同一車線内での追い越しは違反】という書き込みが目立ちます。
これについてですが、このケースでは恐らく成り立ちません。

まず、道路交通法では、追越しの定義があります。

(定義)
第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

二十一 追越し 車両が他の車両等に追い付いた場合において、その進路を変えてその追い付いた車両等の側方を通過し、かつ、当該車両等の前方に出ることをいう。

ここで大切なのは、追越しの定義は【進路を変えて】とあるところです。

例えばなんですが、走行中の車の左横を、自転車がすり抜けて前に出る行為は、実は違反ではありません。

道路交通法では、

(追越しの方法)
第二十八条 車両は、他の車両を追い越そうとするときは、その追い越されようとする車両(以下この節において「前車」という。)の右側を通行しなければならない。

とあるように、追越しするときは右側からすることとしています。
しかし、追越しの定義は【進路を変えて】なのです。
従って、

進路を変えてないので、そもそも追越しではないという解釈になります。
これは追越しと分ける意味で、【追い抜き】と言われることが多いです(ただし道交法では追い抜きの定義はない)。

従って、これも違反ではありません。

進路を変えてない以上は、追越しにはならないわけです。

これは違反。

これは問題なし。

で、最初に話を戻します。
最初の交差点のところで、自転車がバスの進路を妨害して割り込みしたとも取れるので、バスの運転手は緊急的な安全策を講じる必要があると言えます。
なのでもし多少右車線にはみ出して追越ししても、進路を割り込まれたので仕方なかったとも言えます。

記者会見でも、この方はバスの追越し違反については言及してなかったはずです。
(音声が非常に小さく、もしかしたら聞き逃しているかもしれません)

次に、記者会見の動画によると、3点の理由から被害届を出しているようです。

・道交法26条の違反(車間距離不保持)

⇒動画の0:10あたりの追い抜きを指しているものと思われます。

・道交法24条の違反(急ブレーキ禁止)

⇒動画の0:23でバスが急停止したことを指していると思われます。

・刑法208条 暴行罪

⇒至近距離で危険な追い越しをしたことや、カバンを掴んで揺さぶった行為を指していると思われます。

まず道交法26条の車間距離の規定ですが、

(車間距離の保持)
第二十六条 車両等は、同一の進路を進行している他の車両等の直後を進行するときは、その直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない。

あくまでも【同一の進路】で【ほかの車両の直後】で【追突するのを避ける】とあることから、側方距離についての規定ではなく、前後距離についての規定だと見なものだそうです。

道交法24条の急ブレーキについてですが、

(急ブレーキの禁止)
第二十四条 車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない。

これについてですが、自転車の方がバス側面を殴打しているので、バスの運転手としては何かにぶつかった可能性も考慮し、緊急停止することは正当な行為ではないかと思われます。

暴行罪についてですが、こちらは自転車の方のカバンを掴んで揺さぶる行為があったそうなので、それについては暴行とみなせるでしょう。
ただし、その部分は映像には残っていません。
また、最後のほうで、前に出てナンバープレートを撮影しようとした自転車のほうに対し、バスが発進していることについても、暴行とみなせる可能性はあるのかなと。
ある種の煽り運転とも見なせますし。

この件、どっちにも取れるというか、バスの運転手の立場としてこういう考え方も成り立ちます。

歩道から車道に割り込まれたが、右車線に移動して追越しすることができなかったので(交通量の問題など)、仕方なく注意しながら追い抜きせざるを得なかった。
それに対してバスを叩くなど暴力行為があったので、緊急停止して応戦した。

こういう見方も、特に違和感なく成り立ちます。
そうなると、問題があるとしたら、バスの運転手が手を出したということと、その後停止している自転車に向かったバスが発進したことくらいとも取れるわけです。

急に歩道から車道に自転車が来て、ベストはバスが停止して安全確保だったんでしょうけど、とっさの判断として行けると判断したのかもしれません。
そう考えると、最初の追越し時の行為については、どっちもどっちという見方も成り立つのかなと。

もちろん、これは法的にどうなるかは、警察の判断、もしくはその後の司法の判断です。
一方的にバスが悪かったのかというと、それも解釈としては疑問が残ります。
警察の人も、私見としてですが【どっちもどっち】的な感想を持っているようでした。

あと、被害届が受理されているようです。
被害届というのは、出しても捜査義務がないので、単に記録として残すだけの手続きです。
恐らくですが、これについて管轄署が動くことはないのではないかと私は思ってます。

もったいない

記者会見では、ウーバーイーツの自転車運転マナーについても触れているようです。

しかしながら、こちらの動画。

同じ方の動画ですが、4:42あたりとか、7:40あたりとか7:56、自転車を走行しながらスマホを使ってます。
こういうのは、道路交通法71条および東京都道路交通規則第8条に違反しています。

(運転者の遵守事項)
第 8 条
(4) 自転車を運転するときは、携帯電話用装置を手で保持して通話し、又は画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと。

ただ、この違反についてですが、根本的なところでいうと、ウーバーイーツという仕組み自体がある程度問題だからなんだと思うんです。
もちろん、違反走行自体は何ら褒められるものではありませんが、スマホのアプリで仕事を受けるという仕組み、さらに報酬体系としてたくさんこなさないと大して稼げない構造とか、どうしてもウーバーの配達員にスマホながら運転をさせてしまう構造なのかもしれません。
もちろん、本部としてはちゃんと法律を守れでしょうし、きちんとルールを守っている配達員もいることでしょうし。

こちらの動画でも、スマホを見ながら自転車に乗る配達員が出ていますが、

違反する人が一番悪いとして、そうしないと仕事を達成しづらい構造にも問題がありそうな気はします。

この配達員の方には世間は必ずしも同情的ではないように感じるのですが、このようにスマホながら運転している動画があることは、大変失礼ながら説得力が乏しく感じてしまう原因になると思うんです。
自分は交通法規を守っている、という前提であれば、話の説得力が増すと思うのですが、ここが非常にもったいないところです。

ロード乗りとしての対策

ここからがこの記事の本題でして、最初から書いているように、

ロードバイクに乗っていて、バスなど大型車に幅寄せされないために。

この動画のトラブルだけでいうなら、避けることは可能です。
つまり、バスを先に行かせていればトラブル自体が発生していないということです。

もしこの位置関係からスタートするなら、

道交法26条の2に抵触しないように、車道の進路を妨害せずに合流すれば、それでトラブル自体は起こりえません。
もし自転車もバスも車道にいるじょうたいだったなら、退避してバスを先に行かせたほうが安全です。

この記事を書いたのは1月10日ですが、私自身がこの日ロードバイクで100キロほど走ってきました。
信号待ちのときに、後ろから大型車が来たため、先に行かせた回数は3回ありました。
誰がどう考えても車のほうが自転車よりも速いので、前にロードバイクがいてもいつかは追越しされます。
追越しされる時が危険なわけですので、先にトラブルが起こらないように行かせてしまえばいい。

どんな頑丈な人でも、バスとかトラックと衝突などすれば、確実にロード乗りが爆死します。
バスやトラックの運転手が爆死する可能性はほぼありません。

怖いから先に行かす、これが大きなポイントです。

ちなみにですが、こういうのは避けることが困難です。

これは未然に防げるとしたら、そもそもこんな狭い道路を走らないことくらいでしょうか。
あと、集団走行していると、車も大きく距離を取って反対車線に出て追越しすることはリスクがあるためできません。
集団走行しないというのも一つの手段です。
特にこういう狭い道路で集団走行されると、車から見れば追越ししづらいことはわかるでしょうし。

ここまでいろいろと書いてきましたが、道路って車、オートバイ、自転車、これらが共同で使う場所です。
その中で、自転車は最も走行性能は低く、しかも弱い立場でもあります。
道路を使うみんなが安全に走ろうとすれば、譲り合う気持ちがないと成り立たないわけで、車の立場もわかってあげたほうが安全度はマスト思ってます。
車から見て、されたくないプレイをしない。
相手がゴム付けてと言ってきたら、ちゃんと付ける。
これが実は現状の日本の道路では最も安全度が高いのではないでしょうか?
相手が嫌がるプレイをしないことは、大人のマナーです。

あえてウーバーイーツの方とバスのトラブルの件を引き合いにしていますが、これを出している理由は、避けられるトラブルと避けられないトラブルがあるということをまず認識したほうがいいからです。
トラブル大好き!という人はめったにいないでしょうし、お互いが気持ちよく走るにはどうしたらいいのか?

アンケートはまだ継続中です。

ロード乗りから見て、車にして欲しくないことって何ですか?【4票まで可。選択肢の追加OKですが被る選択肢は不可】
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車から見て、正直やめて欲しいロードバイクの行動は?【4つまで選択可、選択肢追加OKですが被る選択肢はNG】
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ロード乗りの立場でも、車の運転手の立場でも、してほしくないプレイってこのようにあります。
ロード乗りからすると、例えば追越し直後の左折とか、もう避けようがありません。

ロード乗りとして、車にしてほしくない行為ですよね。
逆に車の運転手の立場でも、ロード乗りにしてほしくない行動は、アンケートにも出ているようにあります。
一部荒らされてますがw

お互い、してほしくないことはしない。
自転車乗りだけの立場で主張すると、世間はそんな意見には耳を貸さないのではないかと思ってまして、ギブアンドテークなんじゃないですかね。
こっちも気を付けるから、そっちもよろしくね、という。

バスとのトラブルの件、どっちが悪いのかについては評価しません。
起こってしまったトラブルに対してあーだこーだと言ってもしょうがないので、どうしたらこのトラブルを避けることができるのかを考えたほうが建設的。
当サイトでは一貫して、信号待ちで無理に前に出ないことや、後ろから大型車が来た時には譲ったほうが安全ですよと書いてます。

信号待ちでロードバイクは前に出るべきなのか、後ろで待つべきなのか?

信号待ちでもあえて前に出たほうがいいケースもあるので難しいところなんですが、トラブルを避ける一つの手段としては

管理人
管理人
車のドライバー目線に立って、されたくないことはしない

これに尽きます。
トラブルは避けるもの。
避けられないトラブルが発生したときは、すぐに110番。

※法解釈については、警察署に出向いたり、県警本部に問い合わせして解釈について教えてもらいました。