ショートクランク理論の続編1。160mm以下のクランクもあるにはあります。

先日書いたショートクランクの話なんですが、

ロードバイクとショートクランク理論。

正直言いますと、クランク長の決定には、いろんな要素が関わると思ってます。
例えば、骨盤を立てる人、お辞儀乗りの人、クリートの位置がつま先気味、踵寄り、レーシーな乗り方、コンフォート寄りでアップライトなポジションの人・・・などなど。

たぶんこういう要素も全部関わるのではないかろ思ってまして、やまめ乗りの人はむしろロングクランクを推奨してますし。

そんな中、ショートクランクのほうが好調、という方の意見を。

身長 ÷ 10 - 10mm

読者様
読者様
私自身クランク長にすごく関心があり、記事のコメント欄から送れなかったのでこちらから送らせていただきました。

あまり当てになるかわかりませんが、身体を上手く使ったペダリングで有名なカンチェラーラは186cmでクランク長は175mmだったそうです。
現在のラインナップでは長いですが、身長から見たときに短いと言えるかと思います。
サガンも身長に対して短めのクランクを使っています。
その点を踏まえ身体を上手く使うという点では身長-10くらいがいいのかと私は考えています。
前乗りした際もクランクが長いと引き足が遠くなり、上手くハムストリングを使えていないのでは?と思います。

実際私は身長175cmで、脚の長さで様々な計算をすると172.5cmのクランクが適正のようですが、165mmのクランクを使用しており、ヒルクライムではタイムを伸ばし、平坦では後半まで垂れなくなりました。
個人差はあると思いますが‥
UCIルールの中で出来る限りサドルを前に出して1番体重が乗るのはやはりショートクランクであると私は考えます。

この方は、いわゆる定説である、

身長の10分の1程度

この数字から、さらに10mm引いたあたりが合うようだということです。
私も身長180センチでクランク長が170mmなので、私にも偶然ですが当てはまっています。

ただこれが必ずしも万人に正解ではなく、新城幸也選手は身長から見ればむしろワンサイズ長いクランクを使ってますし。

で、ロングクランク理論もあるのですが、今回はショートクランクの話です。
身長の10分の1からさらに10mm引いたあたりとなると、シマノクランクで見るならば、身長170~190センチの人にしか当てはまらない理論になってしまいます。

160 162.5 165 167.5 170 172.5 175 177.5 180
デュラR9100
アルテR8000
105R7000
ティアグラ4700
ソラR3000
クラリスR2000

最も短いのが105の160mmですが、160mmクランクもR7000系になってから登場したもので、その前はありませんでした。

身長の10分の1からマイナス10mmだと、理論と現実はこうですよね。

身長 身長の10分の1から10mm引くクランク長 シマノクランクの限界
190cm 180mm 180㎜(デュラのみ)
185cm 175mm 175mm
180cm 170mm
175cm 165mm
170cm 160mm 160mm(105のみ)
165cm 155mm 160mm/165mm +5mm/+10mm
160cm 150mm 160mm/165mm +10mm/+15mm
155cm 145mm 160mm/165mm +15mm/+20mm
150cm 140mm 160mm/165mm +20mm/+25mm

差というのは、長いという意味です。
身長の10分の1マイナス10mmくらいがショートクランクとしていいあたりとみるなら、身長150センチくらいの方とかは、シマノクランクだけでなく、スギノだろうとなんだろうと、クランクが長すぎ、ロングクランク状態になってしまうわけです。


身長が低い女性とか、上死点ってやっぱ窮屈なんでしょうか?
女性のほうが体の柔軟性が高いことが多いので、男性とも違うかもしれませんが、男性でも柔軟性が高い人はいますので、これも性別差ではなく、単なる柔軟性の違いでしょうか。

130mmクランクもある

あまり知られてはいませんが、Dixnaにはラ・クランク(LA CRANK)というのがありまして、実はこれ、一番短いクランクは130mmです。

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実はこれ、13サイズもありまして、このようなラインアップです。

クランク長
130mm 5mm
135mm
140mm
145mm
150mm
152.5mm 2.5mm
155mm
157.5mm
160mm
162.5mm
165mm
167.5mm
170mm

女性で身長が低い人でもうれしい、150mm~170mmの間は2.5mm刻みです。
対応するBBはシマノホローテック2タイプ(24mmシャフト)で、対応するチェーンリングはこちら。

チェンリング互換性:SHIMANO 10S 11S/SRAM 10S・SHIMANO 9S 10S/SRAM 10S

チェーンリングもついたクランクセットもあって、このような歯数構成です。

10s・11s 9s・10s
34×24
47x31T
49x35T
51x37T
49x35T

アウター34Tはさすがにロードで使うものではない気がしますが、小学生とかならむしろアリなんですかね?ポタリング派の女性とかだと、47-31Tあたりはむしろ嬉しいかもしれません。

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ショートクランク理論ではなくて、単に身長から見てクランクが長すぎるという場合、つまり身長が低い人なら、こういうパーツもあるわけですね。
スギノのクランクとかでも、一番短くてせいぜい160mmですし。

シマノのクランクだと、どうしても一番短くて160mm、しかも105グレードにしかないので、例えばソラ完成車を低身長女子が買った場合、強制的に165mmクランクになるので、その場合はむしろロングクランクですね。

個人的には身長の目安よりも少し短いほうが足の周りがいいのではないかと思うところですが、逆の意見もあるので、どうやってクランク長を選ぶべきなのかについては、恐らくは乗り方やポジションなど様々な要素で違うのだろうと思うわけです。

今回の記事は、こういう短いクランクもあるよ、という紹介がメインです。
ただしですが、あまりにも短いクランクを既存のフレームに付けた場合、その分サドル高さ上がります。
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基本的には、下死点でサドル高を合わせるので、今まで165mmクランクで我慢していた人が150mmクランクに変えると、サドルが一気に上がるので、重心が上に行く形になりますよね。
本来はそうなる人は、700cホイールのフレームじゃなくて、もっと車輪径が小さい自転車のほうがスムーズな気がしますが、なかなか商売につながるところではないので、メーカーも開発したがらないのかもしれません。