自転車界におけるライセンス商品のイメージの悪さ。

先日書いた、ルイガノの破産申請の件ですが、

ルイガノが破産申請へ。ただし、何ら問題はありません。

読者様
読者様
結局
ライセンス販売というのが、、、
ブランド服のライセンスと同じで品質は、同レベルであってもわかってる人間にとっては「本物」ではないというのは購入動機として大きい。
だから申し訳ないが日本でもパッとしていない。

これに類似した意見はメールでもいただいてますが、やはりライセンス商品というのがイメージの悪さに繋がっている面は否定できません。

ライセンス商品

日本で流通しているルイガノですが、今はサイクルベースあさひが販売権を持っています。
要はあさひが、ルイガノ本社からルイガノの名前を使う権利を得ている状態ですね。
あさひがルイガノの販売権を持つ前は、アキコーポレーションが販売権を持ってました。

ルイガノブランドの自転車に、ルイガノ本社がタッチしないということで、どうしてもライセンス商品はホンモノではないと思う人は多いのかと。

ほかにライセンス商品と言うと、真っ先に頭に浮かぶのは、ビアンキ事故の件でしょうか。
これ、10年以上自転車が趣味の人なら知っている人が多いと思いますが、知っておいたほうがいい案件です。

先日のビアンキ事故の話について、少し追記しようと思います。

この事故を知っておいて貰いたいのは【ライセンス商品はダメだ】という話ではなくて、メンテナンスの重要性のほうです。
一歩間違えば、フロントフォークだって不適切な扱いで折れかねないわけで。

ビアンキ事故は、ビアンキブランドのフロントサスペンションつきクロスバイクが、走行中にフォークのスプリングコイルが破断。
サスペンションが走行中に分離した結果、顔面からダイブするように落車したことで重度の後遺症が残ったという案件です。

この事故で問題になったのは、責任の所在が曖昧だったこと。
このクロスバイクは、アキボウという日本の会社が、ビアンキからライセンスを取得して作ったライセンス商品で、アキボウが設計したもの。
アキボウは台湾のRST製のサスペンションフォークを選定したが、RST製のサスペンションが破断したという件です。

この事故以降、フロントサスペンションつきのクロスバイクは激減しました。

ちなみにビアンキのローマシリーズ(クロスバイク)も、ライセンス商品と言われます。
ロードバイクについては、全てイタリアで設計開発されていますが、なぜかアンチビアンキの方々は、ハイエンドモデル以外はライセンス商品と信じていたりするので、ある種の風評被害。


それ以外にライセンス商品というと、ジオスでしょうか。
ジオスはちょっと特殊で、今はライセンス商品ではありません。

ジオスの場合、イタリアに本社があり、元々はイタリアで設計されたものを売ってました。
日本のジョブインターナショナルがライセンスを取得し、日本でのジオスと、イタリアでのジオスは全く違うラインアップになっていたのですが、あるときからはイタリア本社でも、日本のライセンス商品を売るようになってます。

そしてその後、ジオスが分裂。
ジオストリノとジオスに分かれているのですが、ジオストリノでは元々イタリアで作っていた車種を販売し、ジオスのほうは製造拠点をアジアにして、日本で設計された車種を売っています。
なので元々はライセンス商品だったものが、ジオス本社の取扱いに変わったということで、今はライセンス商品ではありません。


ライセンス商品のイメージの悪さ

私個人としては、最終的に出来上がった製品がどうなのか?という観点で見たいので、ライセンス商品だからダメという感覚は実はありません。
ただ、多くの人は、

ライセンス商品=ホンモノとは言えない

このように考える人が多いかと。

日本での事情を見ていくと、ライセンス商品メインのメーカーは、人気としては芳しくないように感じます。
ルイガノもジオスも、スポーツサイクルの世界で人気が高いとは正直言えません。
ビアンキも過去には散々叩かれた時期はありましたが、再びプロチームへ供給するようになってから、イメージは変わったように感じます。

ルイガノですが、アキコーポレーションからあさひに販売権が移ったとき、個人的な感想としては

管理人
管理人
おいおい、大丈夫か??

と心配してました。
その前から、既にいわゆるガチ勢には敬遠されるブランドだったのが、あさひの取扱いに変われば、その動きは加速するだろうと・・・
ルイガノは今はロードバイク自体ありません。
ガノーがレーシングブランドで、プロチームにも供給するブランドなら、ルイガノはカジュアルライド路線で親しみやすくと言う方向性だったと思うのですが、ちょうどロードバイクブームの終焉とも重なって、カジュアルライドとしての路線でも不発だったような。

現時点では

既に発表されているように、日本でのルイガノについては、今までと特に変わらず、破産申請の影響もないようです。
ルイガノ本社のほうは、破産申請と言っても経営再建を目指しているようですし、こちらも現時点では倒産したというわけでもない様子。

【もし、仮にですが】、メーカーが消失した場合、何が困るかというと、私が思いつく限りではディレーラーハンガーが手に入りにくくなるとかそのくらいでしょうか。
そういう意味では、まだ焦る必要はないでしょうけど、ディレーラーハンガーの予備は持っておいたほうがいいかもしれません。

まあ、汎用のディレーラーハンガーというものもあるのですが、今後のことを考えても、持っておいて損はない気がします。

このところ、経営上のピンチになっている企業の話はいくつか聞きます。
タ〇ムもかなり深刻なようですし、マ〇ィックも売上が落ちているとか・・・
日本国内でも、大手プロショップが続々と店舗を閉鎖してますが、これについては、元々、店舗を拡張し過ぎな面はあったと思ってまして、ロードバイクブームによって、他店舗経営するショップが増えてました。
でも、本来はそこまでショップがある必要がなかっただけなのかなと・・・

今後、プロショップの廃業は加速すると思う。

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コメント

  1. 高はし より:

    高はしです。
    ライセンス商品について、自転車特有の事情があるように感じますが、純粋工業製品なら、(投下した)技術力の差異によって、ライセンス商品の良否が判断できると思います。製品の出来ばえが判断材料の多くを占め、あとは「気分」の問題となるのかと。戦闘機のファントムとか、Contaxのカメラレンズとかが例だと思います。これらは、かなり高度な技術を含むオリジナルをキチンと再現してるからです。
    一方、ファッションブランドであれば、その品質は技術力もありますが、品質保証力(これも技術なんですけとね)が一定レベルにあれば、品物自体は問題ないので、「本物」が重要になると思うのです。
    さて、自転車はどちらでしょう?ロードバイクに投入される「技術」をどう捉えるかにも左右されそうです。

    私の思いは、メーカーの規模によって、望まれるものが異なるのではないかと思っています。
    マスプロメーカーなら、品質保証力。だから同等の品質であれば、生産場所が違っても気にならない。個人ビルダーなら、やっぱり誰が作ってくれたかが重要。でも、最近のカーボン/アルミフレームは、個人が作ることはあり得ないですから、全体としてマスプロメーカー的になっているのかな~と思うのです。
    すると、ライセンス品をどこの誰が作っているのかを想像したうえで、オリジナルどの差を推定して、「ま、いいか」と思えるかどうか。結果、大概はライセンス品でもよい(明らかに品質が足りていないと見えるものを除いて…)と思えるのです。
    どんなライセンス品を見て、悪いイメージが広がったのかも検証してみたいところだったりもします。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      この記事でのライセンス商品はルイガノを指してますが、技術うんぬんよりも、ホンモノ性といいましょうか。
      ホンモノとは認めたくない人が多いのかなと・・・
      自転車界は、本社が設計したかどうか、自社で製造したかどうかに価値を感じる人もいるので、LOOKなんかもそうですが、自社工場製品なのか、OEMなのかでホンモノ、ニセモノを判断する傾向はあるのかなと。

      • 高はし より:

        なるほど、「本社設計」はそう感じさせるのかもしれないですね。
        私の感覚では、自転車の設計事項のうち、寸法関係はどこでも再現できると思っていますし、組み付けはノックダウン生産との境目がわからないですから、ワタシ的には差異にはならないなぁ。「ビルダーさんが火を吹いてくれた」「ビルダーさんが見立ててくれた」なんてのがサイコーですし、仮に職人さんに溶接させてても「ビルダーさんが見張っててくれる」と感じルのが価値に思えていました。
        LOOKは、品質の差異があるのでしょうか…。カーボンは品質管理が難しそうですけど。

        • roadbikenavi より:

          コメントありがとうございます。

          たぶんですが、技術レベルとか品質管理とかそのあたりとは関係なく、【なんとなくのプレミア感】なのではないでしょうか?
          LOOKも、795とかは自社の工場みたいですが、私が乗る765は台湾OEMのようです。
          台湾工場にはLOOK社員が常駐して管理していると聞きましたが、自社工場製ではないことを理由に敬遠する人もいるようです。

          単に気分的な差、なのかもしれません。