650B×47Cという表記はおかしい話。

ある読者様より、記事についてコメントを頂いてました。
内容に権利侵害があったのでコメントは非公開のままで、直接メールで返信させていただきましたが、メールは届いていますでしょうか?

さて、何の話なんだ??と思う方もいると思うんですが、簡単に言うと

・あるショップのブログに、【650B×47c】と書いてあった。
・間違い表記はやめるべきと、読者様がそのショップにメールした。
・ショップとやり取りしても改善されなかった。
・そのショップはまともではない。

こういう内容でして、さすがに特定のショップ名を晒すわけにも行きませんので、非公開にしました。
さて【650B×47c】等の表記、グラベルロードでロードプラスという規格が出始めてから、なぜか至るところで増えている気がします。
前から私も疑問に思ってはいましたが、これ、販売店なりメーカーがそのように書いていることが多いんですよね。

ロードプラスという規格

ロードプラスというのはタイヤメーカーのWTBが提唱したものですが、要は700Cでも650Bでも使えるグラベルロードです。
650Bという規格は、MTBで言うところの27.5インチですね。

なんでロードプラスという規格が出てきたのかというと、650B×47mmタイヤと、700c×30mmタイヤだと、タイヤの外径がほぼ同じ。
ところが、リムの外径は650Bのほうが小さく、タイヤ自体の厚みは650B×47mmのほうがある(←当たり前ですが)。

そうすると、同じくらいのタイヤの外径なのに、650B×47mmのほうがエアボリュームが大きいので、クッション性だとかグリップ力だとかが高まるので、そういう使い方も出来ますよ?というのがロードプラスです。

650B×47c

この

650B×47c

これは完全に表記方法としては間違ってます。
ただし、なぜかこのように記載するショップなどは増えています。

そもそも、BとかCってなんなんだ?というのが問題です。

まず、【700×25C】などというこの表記は、フランス表記です。
このフレンチ系では

フレンチ

タイヤ外径 × タイヤ幅 mm

これが基本です。
そしてアルファベットはリムの直径(ビート径)を表すものと思えばよいです。
アルファベット表記はA、B、Cなどがあり、一応Dもあるらしいですが、見た事はありません。
Aが最もリム直径が大きく、Cはそれよりも小さくなります。

ただこれらの表記、わかりづらいこともあって、ETRTO(エトルト)で表すこともあります。
ETRTOは、あまりにもみんな好き勝手表記するから、それを統一しようぜ!みたいな組織だと思えばいいです。
ETRTOは、【The European Tyre and Rim Technical Organisation】の略です。
和訳すれば、欧州タイヤとリムの技術機構とでもなるのでしょうか。

ETRTOでは

ETRTO

タイヤ幅 - リム直径(ビート径) mm

このように表しています。

おフランス表記だと、アルファベットはリム直径。
ETRTOでは実際のリム直径(mm)で表しているので、簡単に書くとこうなります。

フレンチETRTO(リム直径)
650A590mm
650B584mm
650c571mm
700c622mm

700×23cというのはETRTOでは23-622と表します。
700×25cなら、25-622ですね。

で、AとかBとかのアルファベットは、フレンチ表記ではリム直径を表してます。

いまだに詳しい事情は知らないのですが、一部タイヤ幅の表記でも差異が出ます。
具体的に上げると、こんな感じ。

フレンチETRTO
650×50c54-571
650×38B40-584
など

フレンチとETRTOでタイヤの幅に差が生じるのはなぜなのか、いまだに理由は知りません。
フレンチで38mmタイヤだといっても、ETRTOでは40mm幅になったり。
700cだと、ここに差が生じないようなのですが。

なので

いろんな人
いろんな人
650B×47c ??

これだと、一体何が起こっているんだ??と全く意味が分かりません。
リムが二つあるのか??と謎現象に陥ってます。

そういう意味で、二つの違うアルファベットが出てくる時点で、おかしいだろそれ!となるわけです。

なぜこうなった?

グーグル等で【650B×47c】とでも検索すると、かなりの数の自転車屋のブログなどで、このようなダブルアルファベット状態になってます。
なんでこういう表記になったのかについては、調べてもよく分かりませんでしたが、ある人からいくつかの可能性は聞いています。

例えばサイクルスポーツのような大手メディアであっても、【650B×47c】と普通に書いています。

https://www.cyclesports.jp/news/new-product/11276/attachment/garneau_3/

アマゾンでも、やはり同じ表記です。

ウイグルで見ても、【650b 47c】となってます。

WTB – Venture TCS ロードタイヤ

ロードプラスの言いだしっぺ、WTBのサイトを見ると、

650b x 47mm

このようになってます。

で、正確な理由は不明なのですが、アマゾンやウイグルなどの通販サイトであっても【650B×47c】などとなっていることや、大手メディアでも同じような表現をしていたことを考えると、WTBが最初にロードプラスという新しい規格を提唱したときは、【650B×47C】というダブルアルファベット表記だったのではないかと思うところです。
その理由は不明ですが、新しい規格だということを押したいためだったのかもしれませんし、【700cの47c相当の幅】だということをアピールしたかったのかもしれませんし。

650規格だとフレンチ表記のタイヤ幅と、実効タイヤ幅(ETRTO)がズレているので、

フレンチETRTO
650×50c54-571
650×38B40-584
など

実測47mmであることをアピールするためだったのではないかとも考えられるのですが、たぶん、メーカー側が言いだしっぺなんじゃないかと思うんですね。
このダブルアルファベット表記は。
メーカーが言い出したなら、小売店はそのままの表現で売るしかないでしょうし。

で、どこからクレーム付いたのか、分かりづらいことで直したのか知りませんが、【650B×47mm】のように表現方法が改まったのではないかと推測してます。

正直あまり根拠が無い推測なんで、もしかしたら完全に的外れかもしれません。
フレンチ表記のアルファベットは、リムサイズを表していることになってますから、確かにダブルアルファベットはおかしいといえばおかしいですが、なんで【650B×47c】という表記が多くなったのでしょうか?

単にどこかのショップが間違えて書いて、それが広まった可能性もあります。
詳しい方がいましたら教えてください。

で。

この読者様から頂いたコメントなんですが、特定のショップを攻撃する内容が含まれていましたので、さすがに公開は良くないと思いまして、直接メールでお返事させていただきました。

そのショップとのメールのやり取りも公開できるとありましたが、さすがにそれは結構です。

それほど多くはありませんが、当サイトでは特定のショップ名を挙げる場合もあります。
そういう場合、法令違反が客観的に認められるとか、公序良俗に反する内容が客観的に認められるなど、ショップとしてのあり方に疑問を持つときくらいです。

この【650B×47c】についてですが、私も前から疑問には感じていたのですが、新しい規格として売り出すための手法なのかなとか、ロードバイクユーザーのほとんどは700cだから、【C】が付いているほうがわかりやすいからなのかな?とか勝手に思っていたことはありますが、目くじら立てるほど深刻な問題という認識はありませんでした。

というのも、上で書いたようにアマゾンやウイグルなど、大手通販サイトであっても同じ表記なので、通販サイトとかは基本的にメーカーの仕様書そのままで売り出すわけです。
もし通販会社の一社だけがこの表記【650B×47c】で、ほかの全ての通販会社が【650B×47mm】だったなら、一社が間違って書いたんだろうと思うのですが、私が調べた範囲では、どこの通販会社でも【650B×47c】になってます。

スペシャライズドのオンラインショップでも、やはり【650B×47c】です。
ただし商品タイトルがそうなっているだけで、ほかの部分では【47mm】などとなってますが。

https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g00019-4411/

いろいろ考えていくと、単に最初にメーカーが新しい規格だとして言い出したのが【650B×47C】だったのではないかと思うのです。

ただこれについていろいろ調べてもわからなかったことや、比較的【どうでもいいこと】に近いと思っていたので放置してました。

ハッキリとした理由は不明ですが、たぶん、WTBが最初にロードプラスという規格を提唱したときに、このような表記だっただけなのではないかと思ってます。
もしかしたら的外れかもしれません。

しかしながら、大メーカーだとか通販会社などが【650B×47C】という表記をしているわけで、小売店であるショップがそれを書いていても、責めることだと思えませんでした。
なのコメントいただいた方の言いたいことの意味は分かるのですが、ショップに訂正を求めるのはさすがに違うのではないでしょうか?

訂正を求めて、応じなかったからとそのショップを非難するのも、違うような気がします。
そういうわけで、コメントの意味もよくわかりますが、それだけでそのショップをクソ認定するのはさすがに違うと思いますし、そういうコメントはそのショップに対する問題が大き過ぎるので、コメントは非公開のままにします。

ご了承ください。