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リスクを犯してフルカーボンフォークにするよりも、200gくらい増す程度ならアルミコラムのほうがいいという意見。

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先日ちょっと紹介した、コルナゴの件。

COLNAGO、アブダビの投資ファンドへ過半数の株式を売却へ。
イタリアの名門ブランド、コルナゴですが、アブダビの投資ファンドに対して、保有する株式の過半数を売却したとの報道がありました。 ただし、生産拠点などには変更は無いようです。 コルナゴの現在地 コルナゴはアブダビの投資ファンドに過半数の株式を売...

この中で、アルミロードのA2-rについてちょっと触れています。
A2-rはティアグラ完成車と105完成車があるのですが、両者でフォークが違うんですよね。
ティアグラ完成車はカーボンフォークだけどアルミコラム。
105完成車はフルカーボンフォーク。

 

これについてご意見を頂いてます。

リスクよりも頑丈なアルミコラムを

読者様
読者様
カーボンは圧縮にはめっぽう弱いのでコラムを割る人が今でも結構多いらしいですね。
初心者の方だと2~300グラムの重量より、扱いやすさでアルミコラムの方が良いと思います。
その程度の差で無駄なリスクを取る必要は無いかなと。
ただでさえ、アヘッドステムの使い方を間違えてる人が多いのに、
カーボンで間違えたら一発でアウトですし、気が付かないのも怖い。
ちなみに私はビビってカーボンハンドル側を軽く締めてたら、
急ブレーキでハンドルが前方に回って死ぬかと思いました。
あと、ステムに記載されたトルクで締めて壊す人もちらほら。
いくら繊維で強化してるとはいっても、樹脂だということは忘れないで欲しいです。

 

このようなご意見です。
で、これについてですが、私がショップで聞いた範囲では、

とんでもない怪力で締め付けて割った人はいるけど、多いわけではないね

このように聞いてまして、実態として多いのか少ないのかはよくわかりません。
ネットで【ロードバイク コラム 折れた】で検索すると、まあまあ事例は出てきます。

 

勝手に事例をまとめます。

状況 素材 購入や履歴など
ヒルクライムレース中 カーボンコラム 中古購入、ステム付近は自分で組んだ。レース前に若干カタカタしていたのが前兆?
プロレース中 カーボンコラム スプリント中に折れた(動画参照)
プロレース中 アルミコラム パリルーベのレース中に破断(動画参照)
走行中 不明 不明。以前からダンシングするとコキコキ鳴っていたのが前兆かも?
走行中 アルミ コラムの根元が折れた(MTB)

 

ぱっと目に付いた事例をまとめました。
まあ、何かメカトラブルがあったとしても、全員が全員ネットで報告しているわけではないので、もっと件数は多いでしょうけど。

 

2番目のスプリント中に折れたというのは2019年と新しい事案ですが、それ以外は2014年以前など古めの話が多いようです。

 

で、アルミコラムなら安全なのかというと、そういうわけでもありません。
こちらの動画、アルミコラムだとなっています。

こちらは2019年とまだ新しい事例です。

ゴール直前でコラムが折れてます。
ただ、なんか直前の動きはおかしいですよね。
明らかになんか振動しているように見えます。

 

カーボンが圧縮に弱いというのはあるんですが、だからといってアルミだから安全とも限らない。
アルミの場合は金属疲労の問題もあるので、長年乗っているフォークとかはちょっと怖いです。

 

多くのメーカーは、フォークについては保証期間はたった1年になってます。
カーボンだからどうとか、アルミだからどうというよりも、そもそも適切な扱いをしてないとか、過度な負荷がかかることをしていれば、フォークコラムにも負担がかかりすぎるというのが真相かと。

適切なコラムの管理

こちらはブリジストンが出している、適正なコラムの管理についてです。
まず、ハンドルの高さを変えるためにこのようにする人がいます。

コラムがニョキっと飛び出ている状態ですね。
もうこれだけで、コラムに負荷が掛かってます。

 

フォークコラムには、カーボンフォークであればプレッシャープラグ(プレッシャーアンカー)を入れて、コラムの内部から圧力を掛けて固定しています。

これは、フレームとフォークの固定ですね。

さらにコラムの外側からは、ステムを固定しています。

この状態だと、コラムの内圧が掛かっているところと、ステムの外圧が掛かっているところの高さが同じになります。

 

ところが、こういう状態だと、

コラムの内側から圧力が掛かるポイントと、ステムで外圧で固定する高さが変わります。
そうなるとコラムの上のほうはコラムを外に追いやる力がかかり、コラムの下のほうは、コラムを圧縮する力が掛かる。
この状態ってコラムに負荷が掛かり過ぎてしまうので、NGです。

 

なのでポジション調整のため、とりあえず下げてみて走ったあと、この位置でずっとやっていこうと決めたら、

飛び出たコラムをカットしないといけません。

 

コラムカットは自分でも出来ますが、ショップに依頼したほうが無難。
間違った場合に元に戻せませんから。

 

なのでいつまでもこんな状態で乗っている人とか、

横着すれば、その分だけコラムに負荷が掛かり過ぎているわけで。
ポジションが固まったらとっととカットしましょう。

 

ビアンキとか、以前謎の通達が出てましたが、

ビアンキから届いた、フルカーボンフォークのコラムスペーサーについての通達
ビアンキの正規代理店であるサイクルヨーロッパジャパンより、フルカーボンフォークについての通達がメールで来た。 ちょっと理解しがたい内容もあり、その真意がわからないのだが、簡単にまとめてみる。 (adsbygoogle = window.ad...

今ってどうなっているんでしょう?

トルクについての誤解

カーボンパーツは特にそうですが、指定トルクが書いてあります。

 

例えば【4N・m】みたいに書いてあるわけですが、これって4N・mで締め付けろという意味ではなくて、4N・mまでは耐え切れるという最大値です。

 

なのでトルクレンチで4N・mにセットして、締めればOKではありません。

 

締め付けるときのポイントですが、動かない範囲でなるべく緩くです。
なのでトルクレンチでカチッと鳴るまで締めるのではなくて、例えばハンドル周りなら、ある程度締めてハンドルに体重掛けて、動かなければそれでOKです。

あとトルクレンチって、正確とも限りません。
使っているうちにズレも出るわけで、過信しすぎないこと。

 

トルクレンチは使い方を間違えば、不正確な数値で締める結果になります。
例えば、ここを持つのと、

ここを持つの、

ここを持つの、

同じトルクを指定しても、全部違うトルクが掛かります。
正しくは、持つ場所の中央付近を使うことです。

トルクレンチの落とし穴!使い方を間違えば意味がありません。
ロードバイクの整備において、トルクレンチを使う場合も多いわけですが、使い方を間違うと大きな間違いを起こします。 単にトルク値をセットして締めていけばいいというほど単純でもありません。 トルクレンチの注意点 持つ位置に注意 私が使っているのは...

アルミだから大丈夫とも言えないので

カーボンコラムは脆弱、アルミコラムは頑丈とも実はいえません。
カーボンが圧縮に弱いというのは事実なんで、それを理解した上で、プレッシャープラグとステムの関係を理解しないと、コラムが割れる原因になります。

 

弱く締めればOKというわけでもなくて、【ガタがない状態で、力を掛けても動かない範囲で、なるべく緩く】が基本。
ガタが残っても負担を掛けますし、普段からヘッドのガタ取りしておかないと、やっぱダメです。

 

上で書いた事例で、中古のロードバイクのカーボンコラムが割れた事例などありますが、中古だと前のオーナーがコラム付近をどう処理していたか次第でも変わります。
なので外見がきれいかどうかだけではわからない。

 

で、普段から何か予防策があるのかというと、ヘッドのガタを取ることでしょうかね。
というよりも、ガタに敏感になるとでも言いましょうか。

 

ガタの有無は、このようにすれば確認できます。

フロントブレーキを強く握った状態で、バイクを前後に揺するような感じ。
このときにグラグラ感があれば緩んでいるので増し締めですが、おかしなレベルでグラグラするとか、異変を感じたら一旦ステムを外してコラムに傷などないかの確認でしょうか。

強いブレーキングでガタガタするなら、即座にヘッドの増し締めを。
皆さん、メンテナンスしてますか? 当サイトを見ている方はきちんとやっている方が多いような印象ですが、チェーンを洗ったりはしっかりやるものの、ヘッドのガタについては無頓着な方もいます。 強いブレーキングでガタガタする気がするなら、即座にヘッド...

カーボンコラムは脆弱なのか?とき聞かれると、必ずしもそうではない気がします。
扱い方を間違えば脆弱になる、ということでしょうか。




コメント

  1. カモがネギしょってる より:

    カーボンが必ず割れるとか、アルミなら絶対大丈夫とかでは当然無いのですが、
    比較したらアルミの方が良いかなと思います。
    動かない程度で緩くっていうと緩すぎて回ってしまう人もいて事故りそうになる人も
    いると思います。
    例えば私です(笑)事故ったら笑い事じゃ無いですけども。
    今は無きクロモリコラムなら重いけどその分まず壊せない。
    カーボンとの接続部が抜けることがごく稀に有ったみたいですが、
    これは製造不良なので材質は関係ないですね。
    それ以前の問題として、アルミコラムの製品が絶滅寸前って事もあります。
    そこで、特にポジションが決まるまではこんなものを使うと、
    比較的扱いやすくなるかなと思います。
    http://www.trisports.jp/?q=catalog/node/5955
    ロングエクスパンダーで、ある程度スペーサーを移動してもそのままで大丈夫です。

    あと、ご存じかもしれませんが、プリセット型トルクレンチを持つ位置についてです。
    多くのプリセット型のトルクレンチには力を入れるべき場所に線が引いてあります。
    (グリップ中央付近で中指あたりに引いてあるものがほとんどです)
    線が無い物の場合はたぶん中央付近だと思います。
    力を入れるべき場所なので、その場所に力を入れないと数値がズレます。
    人差し指に力を掛けて回す癖がある人なら、人差し指が線の位置になるようにします。
    プレート型の場合はほとんどのもので一点にしか力が伝わらない構造になっています。
    なのでプレート型は持ち方を気にしなくても大丈夫です。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      実際のところアルミのほうが安心なのかなと思うのですが、たぶん、カーボンコラムだとビビる人が多く、アルミコラムだと謎の安心感から締めすぎるケースもあるのではないかと・・・

      正解は、どちらも心して取り組め!ですかね。

      アルミコラムは、確かに減ってます。
      余計な接合部を作るよりは、カーボンで一体成型したほうが作りやすいとかなんでしょうか?

      トルクレンチの件、ありがとうございます。

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