先日書いた、前輪しか外さない輪行袋問題。
元ネタのブログさん、確実に計測ポイントを間違っている上に、そもそもハンドルを90度切ってと書いているあたりで、前輪しか外さない輪行袋を使ったことないんだろうなと・・・
あと、どこで当サイトを知ったのか分かりませんが、俺が乗っているのはリアクトではないなどと弁明しているようですが、リアクトかどうかは大きな問題ではなくて、明らかに計測ミスがないと起こりえない数字を書いている点。
なんだかんだ書いているようですが、問題の本質はそこじゃないんだよなぁ・・・
曲解だとか書いているようですが、誰が読むのかわからんネット上で、誤解を生むようなことを書くこと自体に責任感が無さ過ぎる。
この件って散々いろんなところで計測して、無理なことってとっくの昔に立証済みだと思うんですが。
乗っているサイズ52が真ん中のサイズとあることからも、250センチ以内に収まるとしたら、計測ミスしているとしか思えない。
で、前輪しか外さない輪行袋って、メールで意見いただいた方もいましたが、サイズ48のレーシングモデルのロードバイクですら、ちゃんと計測すると普通に250センチ超えるんですよね。
アレが販売されている理由って、そもそも論で言うと、甘えみたいなもんだと思ってまして。
前輪しか外さない輪行袋の問題点
例えばタイオガのコクーン。
数年前までは、シートポスト抜いていれるカバーなんてなかったんですよね。
メーカーサイトでも、普通にサドルがニョッキリ飛び出た画像を載せていたくらい。
あれって、そもそもメーカーは、鉄道で使ってもいいなんて一言も書いてないんだと思うので、結局は甘えなんですよね。
実際問題、イチイチ駅員が測りにくることなんてないし、サドルが飛び出ていても、注意する駅員だってほぼいない。
その昔はゴミ袋輪行でも大丈夫だよ!なんて平気でいう人もいたくらいで(今もいますが)、それがあるときからJRが厳しくし出したわけ。
昔からルール自体は何も変わってないけど、ルール無視が多いから、ちゃんとしようぜとアナウンスし出した。
JRがこのような具体的なところを注意し出したのは、確か2014年頃。
前からルールは同じでも、実質的におざなりになっていたので、具体的なところまで示したわけ。
これにより、一部がはみ出ているのは【収納】とはいえないんだとハッキリ示されて、そのあとですよ。
コクーンがシートポストを抜くタイプの輪行袋と、抜かなくてもストレッチ素材の袋で無理矢理収めようとフレックスコクーンを発売したのは。
元から違反だったけど黙認されていたのを、JRが指針を示したことで、何とか収納だけは達成しようとしたわけですね。
でも、3辺の和が250センチ以内は、そもそもメーカーも保証してない。
元々超えていたし。
そういう輪行袋だったので、別に鉄道各社の規定どおりに収まるように作っているわけではないんでしょう。
製品として存在する以上、規定に収まるはずだと考えるのはナンセンスです。
同じような事例って、ほかにもありますよね。
電動自転車問題
ここで取り上げるのは、電動アシスト自転車ではなくて、電動自転車のほうです。
アクセルつきの。
あれ、私有地で乗るには問題ないとか、ナンバープレートを取得して自賠責に加入すれば問題ないとされてます。
もちろん歩道走行は出来なくなりますし、ヘルメット装着も義務に変わります。
私有地ならOKというのは厳密には間違いで、道交法上の道路に当たらない私有地限定。
私道でも、一般の交通に使われている実績があれば道交法適用されますし、例えば大学の構内とか、私有地でも一般の交通に使われている実績があれば、違反です。
道交法が適用されない道路って、庭とかですよね。
庭なら乗れます!といって販売して、誰が庭で自転車に乗るんだという話。
ナンバープレートだって、取得している人が多いとは思えない。
道交法に適合しない自転車でも、普通に販売はされてますよね。
もちろん販売者は、私有地限定だとか、ナンバープレートを取得しろとか書いているけど、ほとんどの人はそのまんま公道を走っている。
輪行袋だって、鉄道会社の規定内に収まるとは一切保証していない。
同じなんですよ、こういうの。
これを、
浅はかだなぁ。
輪行だって、イチイチ計測なんかこないという甘えがあるから、こういう商品が成り立つわけ。
10センチオーバーしていて、駅員がパッと見てもわからんでしょ?
忙しい中呼び止めて計測しないでしょ?
そういうことなんですよね。
実態としては多いのかもしれません
私も過去に知らずに使っていたわけですが、電車内で、前輪しか外さないタイプの輪行袋って結構見かけます。
私も遠い過去を思い出したときに、当時は今のように自転車サイトが多かったわけでもなかったので、輪行袋の説明というと、
こんな説明のサイトが多かったというか、それを読んで買った記憶がありまして。
前輪しか外さないタイプの輪行袋を使っている人が、それが違反なのかどうかを知っているのかはやや疑問です。
知っていて使っている人もいるかもしれないし、純粋に知らない人もいるかもしれない。
知っていて使っている人は、どうせ計測なんてされないという甘えは当然あるでしょう。
一番ややこしいのは、前回記事で取り上げたように、数字を使って説明して、大丈夫だという人。
間違いなく計測方法、おかしいです。
たぶんサイズ44とかで、ステムもハンドルも短くて、左ペダルとシートポストを抜いて・・・とかなら何とか250センチ以内に収まる可能性はあるかもしれません。
それもリムブレーキ車限定かと。
なぜなら、ディスクブレーキ車だとリアエンドが広がるので、ペダルを外してもその分横の厚みはリムブレーキ車よりもありますし。
タイヤも細いほうが、車輪の直径が減るので、有利ですね。
読者様の中でも、サイズ48のレーシングバイクで250センチ超えたとの報告も受けてます。
おかしなポイントで計測して、大丈夫と言い張る記事、何とかならんのかなぁ・・・
なんかそのブログの方、どこでうちの記事を見たのか知りませんが、そもそもリアクトじゃないとかいろいろ書いてますが、サイズ52なら、まず間違いなくどのフレームでも無理です。
ていうか、リアクトなのかどうなのかはあの記事ではあまり関係なくて、計測ポイントを間違ってないと、横が35センチにはならない。
ホントこの問題って、電動自転車と同じで、【バレなきゃいい】的な発想からきているのかなと感じてしまいました。
電動自転車も何度か目撃してますが、ある自転車屋が【警察の前ではペダルを回せば大丈夫】と指導していて、早く死ねと思ったほど。
その自転車屋の店員は、毎日乗っているそうです。
まあいろいろありますが、あたかも自分が正しい風に数字まで出している人が、必ずしも正しいとは限らないので、正直面倒な世界ですよね。
この方も、計測ポイントが間違っていない限り、起こりえないような数字を書いているので、ホントにややこしい。
コメント
>製品として販売されている以上、問題なく使えるはずだ!
そういえばカッターナイフも普通にコンビニで売ってるけど、
あれも仕事etc.で必要がない限りパッケージ開けて携帯してたら厳密には銃刀法違反、
というのをなんとなく思い出しました
もちろんこれもよっぽどのことがない限り警察もいちいち呼び止めてポケット改めない、という点では同じですね
コメントありがとうございます。
カッターナイフは刃渡り何センチ以上であれば、みたいな規定もあった気がします。
マイナスドライバーも、長さが一定以上で、正当な理由が無く隠し持つと、特殊開錠用具所持で逮捕なんですよねw
ずいぶん昔に、知り合いが正当な理由でバールを持っていたら、人相が怪しいということで長時間拘束されていました。