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ミニベロのディスクブレーキ、フェード現象に気をつけましょう。

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ディスクブレーキのミニベロについて、こんなお話がありました。

 

読者様
読者様
実は私、ロードバイクに乗る前は10年程ミニベロに乗ってまして、ミニベロの注意点を共有出来ればと思いまして。

 

読者様
読者様
ロードバイクに乗ってからは、落車経験はないですが、ミニベロでは2回あります。
いずれも長い下りのディスクブレーキのフェード現象です。
ホイールの回転数が上がるのと、スピードがそこまで上がらないので、放熱性がロードバイクに比べて明らかに劣ります。
特にホイール径が小さくなるほど危なそうですよね。

 

読者様
読者様
同じ峠、山でもミニベロでカンチブレーキの時は全く不安なく下れたのですが‥
落車してからは効きが悪くなったと思ったらまず止まって、正しいのかはわかりませんが、ドリンクをかけて蒸発させて触れるまでに温度が下がったら下るようにしてました。

 

ミニベロのスピードならカンチ、キャリパーブレーキで十分かなと思います。

 

読者様
読者様
SHIMANO SM-RT56 S 160mmです。

 

ほう・・・

フェード現象

フェード現象というのは、ブレーキングによる摩擦の結果、耐熱温度を超えてしまい、摩擦材のゴムや樹脂がガス化してブレーキの制動力が下がる現象です。
私はディスクブレーキ車にもミニベロにも乗りませんが、ミニベロのほうがローターの温度は下がりにくいものなのでしょうか???

 

確かにミニベロの場合、ロードバイクと同じ速度が出ていると、その分ホイールの回転数はロードよりも上です。
そういう意味では、ブレーキングしたときに熱がこもりやすいのかもしれません。

 

で、実際に調べてみると、ローターに水を掛けると、湯気が出るほどの動画はいくつかありました。
それほどにブレーキングで高温になっているということでしょう。

 

今回の方の使っていたローターは、DEORE(デオーレ)グレードのようです。

シマノ アイステクノロジー

シマノのディスクローターやブレーキパッドの中には、アイステクノロジーといって、冷却技術を使ったローターやパッドもあります。
シマノいわく、

ステンレススチール、アルミ、ステンレススチールの3層のサンドイッチ構造となっているクラッドディスクブレーキローターブレードは、300〜400℃の表面温度でも優れた放熱性能を発揮します。

 

ICE TECHNOLOGIES | SHIMANO BIKE COMPONENT | SHIMANO BIKE(自転車部品)-日本
人と自然、そして自転車とのより緊密な関係作りを基本方針とし、サイクリングの楽しさを世の中に広げていくための製品を作り続けてます。 自転車を通じてすべての人たちの暮らしをエンジョイさせることが私たちのミッションです。

とのこと。
ロード用だと、105グレードよりも上のみ、このアイステクノロジーが採用されているようです。

 

今回の方はDEOREグレードの6ボルトのようなので、6ボルトのアイステクノロジーのローターだと、DEORE XTグレードのSM-RT86ですかね。

 

ブレーキングが急に制動できなくなると、二輪車の場合は転倒落車の危険があるので、このあたりはシビアに考えて、放熱性を重視して選んだほうがいいのかもしれません。
ブレーキパッドも放熱性のためにアイステクノロジーパッドもあるようですし。

 

メリダの場合、放熱に掛かる時間を最大で35%短縮するという、MERIDA DISC COOLERがついてます。
これは放熱フィンなわけですが、確かに動画で見ると放熱性は一目瞭然の違い。

ただおっしゃるように、ミニベロの場合、想定速度もロードよりもずっと低いでしょうし、ディスクブレーキである必要も薄いのかもしれません。

リムブレーキでは

リムブレーキの場合、フェード現象はほぼ起こらないと思っていいかと。
これはリム自体の面積が広いので、放熱性がディスクローターよりもはるかに高いことが原因だろうと思われます。

しかしリムブレーキの場合、カーボンリムで下りで当てっぱなしにしていれば、リムが重篤なトラブルを起こす危険性もあるわけで。
某社(既に滅亡)は、アルミリム用のブレーキシューでも問題ないと謳ってましたが、リムが大丈夫でもブレーキシューが溶けた事例はネット上にたくさんありますし・・・
ワ〇ズロードの記事でも、ブレーキシューが溶けているんですけどね。

 

それくらい高温になるというわけです。

 

このあたり、安全性を軽視する方もいるようで、例えば、

 

いろんな人
いろんな人
カーボンリム&リムブレーキで、ラテックスチューブを使っても問題ないといわれた

 

こんなことをショップで勧められた人もいるらしいですが、いやいや、ラテックスチューブが溶けて爆死しますって・・・

 

いろんな人
いろんな人
オレサマは大丈夫だったよ

 

こういうのは偶然です。
たまたま。
多くの人は普通に爆死するかと。

 

ディスクブレーキでも、アイステクノロジーのローターだとちょっとお高めになったりするわけですが、こういうところはケチらないほうがいいのかと。

 

こちらが105グレード。
メーカーサイトではSLXになってますが。

 

こちらがアルテグラグレードのSM-RT800。

 

こちらがデュラエースグレードのSM-RT900。

 

今ってほとんどのホイールがセンターロックだと思いますが、6ボルトのケースもあるので、ホイールを確認してからですね。
あと、ブレーキパッドも指定されているものもあるので、そのあたりも注意。

 

このあたりの互換性はイチイチ書くと非常に面倒なので、こちらをどうぞ。

2020-2021_Compatibility_v026_jp

 

実際に、ミニベロでディスクブレーキを使っている方の話って聞いたことが無いので、ほかにもご意見がありましたらお待ちしています。

コメント

  1. Akiller より:

    ミニベロ&ディスク車には乗っていませんが。

    これは、タイヤの周長の差がブレーキの負担になっていますね。
    タイヤの回転数とも。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      実際のところ、これはミニベロの宿命に近いのかもしれません。
      同じ速度なら、どうしても回転数が上がりますので・・・

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