マナーという難しさ。続きを。

ずいぶん前に書いた記事なのに、いまだにコメントが伸びる記事があります。
それがこちら。

先日、輪行袋から飛び出たサドルについての記事を書きましたが、 これについてメールを頂きました。 (a...

非ロード乗りと思わしき方々からもコメントやメールを頂いてます。
先日ついたコメントなんて、こんな感じ。

読者様
読者様
今日も国道6号線を赤信号無視で突っ切るロードバイク(ヘルメット着用、サイクリングウェア着用)を見て検索からきました。
以前秩父をオートバイで走っていた時のことです。
後方より救急車が赤色灯を回しサイレンを鳴らし近づいてきました。
私は道の端にバイクを停め進路を譲り救急車の通過後に車線に戻ると前方で救急車が一台のロードバイクを抜かせずにいました。
ロードバイクは救急車に気付いていないのか勝手に抜かしてくれると思っていたのか分かりませんが、マナー違反で有り道交法違反でもありますが人として如何なものかと思いました。
結局道路幅が広くなるまで救急車は自転車の速度に付き合わされていました。
軽い上り坂だったので速度はノロノロでした。
このサイトをご覧の方にそのような方がおられるとは思いませんが、緊急車両が近付いてきたら面倒でも進路を譲って頂きたくお願いいたします。

救急車に譲らないロードバイクは、私も一度見たことがあります。
マジな話、クソ人間そのものですよ。
道路交通法違反でもありますが、妨害行為だと公務執行妨害にすらなりうるのに・・・

とりあえず、緊急車両が来たら、確実に進路を譲ってください。
頼むまでもなく、皆さんそうしているでしょうけど。

この記事、非サイクリストからの苦情受付センターみたいになっているのも気になるところなんですがw
こういうのっていろいろ難しいなと思いますが、サイクリストのおかしな行動を迷惑だと思っているサイクリストも多いと思うんですね。
身内、同じ仲間とは見られたくないというか。

マナーという難しさ

これ、書くかどうかはちょっと迷っていた件なのですが。
先日の記事についてです。

先日、こちらの記事に対してコメントを頂きました。 おっしゃりたいことの意味はわかるのですが、ち...

この記事中で、トラックのドライバーだという方の意見を取り上げています。

読者様
読者様
法律上はどうであれ、追い越される時に道を譲るというのは最低限のマナーとして必要ではないでしょうか。
自分は仕事が運送業なので毎日トラックに乗っているのですが、車道を走っている自転車を追い越す時にもう少し左に寄せてくれと思う事が時々あります。後ろにつかえて追い越せないという事がよくあります。気性の荒いドライバーはクラクションを連打しながら、強引に追い越しをかける危険な運転をする愚か者もいます。はたから見てもとても危険で怖いです。
こういうシチュエーションはママチャリの高齢者に多いです。交通量の多い車道でも左端に寄せずにふらふらと低速で走っている人をよく見かけます。これは危険な追い越しを誘発する原因になるので、絶対にやめてもらいたいです。

自転車も車両として追い越しに協力するのは、法令以前に交通社会の一員として安全円滑な交通のためにも負うべき責任ではないでしょうか。このサイトでは道交法の不備を突くよりも、今後もサイクリストのマナー育成に重点を置いて欲しいと思っています。

ママチャリでフラフラ低速で走っているジジイとかも見かけますが、ああいうのは歩道に行ってもらったほうがいいような・・・
一応、70歳以上でしたっけ?
歩道走行が認められている存在ですし。

あくまでもロードバイクの話に限定しますが、この【自転車が譲るべき】について。

マナー論として捉えるのではなく、自己防衛手段として考えたほうがいいと思ってます。
これは記事でも書いたとおり。

https://roadbike-navi.xyz/archives/17588/
で、違う方から、こういう意見も頂いてます。

読者様
読者様
自転車が譲るのがマナーだとトラックの運転手が考えていることに驚きです。
その考え方がマナー違反。

法律では弱者優先だし自転車には譲る義務が課されていない以上は、トラックが後方待機して自転車に「譲る」のがマナーです。
でも僕は怖いので、後ろから大型車が来たら譲ってます。

マナー論で語り出すと、それぞれの立場や考え方次第で変わるんですよね。

道路交通法って、原則は弱者優先。
27条の【追いつかれた車両の義務】については、ここだけ弱者優先ではなく、円滑な交通が主眼になっているのかなと。

これは人それぞれ考え方は違うと思うのですが。
道路幅が広く、自転車が左に寄っていれば、トラックが安全に追越しできるような道路があったとします。
そんな道路なのに、自転車がこんなところを走っていれば、

いかがなものかなぁとは思う。
けど法律上は違反ではない。

ずいぶん前に、確かサイクリングロードでの記事だったと思うのですが。
こんな意見もありまして。

読者様
読者様
歩行者に譲るというのはマナーではない。
マナーとは一方的に譲るものではない。
自転車の立場からすれば、サイクリングロードにいる歩行者は邪魔者。

確かこんな意見だったような。
この方のマナーとは恐らくですが、お互いに気遣いすることという意味だったのかなと。
歩行者も自転車に気をつけて、自転車の進路を塞がないようにすべき。
自転車も歩行者に危険な目に遭わせないように配慮して走るべき、みたいな??

まあ、法的には自転車が歩行者をどかすようなことがあってはマズイんですが、極論すれば歩行者と自転車、両方がお互いを尊重して譲り合うのがマナーと言えるかもしれません。

こういう意見の人もいるわけですよ。

読者様
読者様
法律上はどうであれ、追い越される時に道を譲るというのは最低限のマナーとして必要ではないでしょうか。

読者様
読者様
自転車が譲るのがマナーだとトラックの運転手が考えていることに驚きです。
その考え方がマナー違反。

法律では弱者優先だし自転車には譲る義務が課されていない以上は、トラックが後方待機して自転車に「譲る」のがマナーです。
でも僕は怖いので、後ろから大型車が来たら譲ってます。

マナー論だと噛み合わなくなるのが目に見えている。
だから、前回の記事では【マナー論ではなく自己防衛論として考えたほうがいい】と書いたわけでして・・・

マナー論の弱点は、何を以ってマナーとするか、その感覚が立場や人により大きく変わるという点。
なのでマナーだとして啓蒙すると、反発する人って実は結構います。

マナーではなく自己防衛のためにどうするか?という話のほうが、より建設的な議論が出来そうだし、反発されにくいと思ってまして。
結局のところ最終的なゴールは同じでも、その過程を変えるだけで反発されにくくなると思うのですが。

いろいろ考え方はあるでしょうけど

当初意見を頂いたトラックの方からはメールも頂いてます。

直接返信させていただきましたが、1つだけ偉そうに言わせていただきますと、トラックドライバーの立場から【自転車は車に譲るのがマナー】だというのは、止めた方がいいのかなと・・・
反発する人もいると思います。

本来、敵対関係ではなく、相互の譲り合いの関係であるべき。
例えばなんですが、

完全に左に寄りきらないで、もう少し左に寄れるスペースを開けて走る人も結構いると思います。
これには理由があって、

・無理な追越しをブロックする
・至近距離で追越しされて当てられそうになったときに、逃げるスペースを確保しておく

自転車乗りの立場からすると、トラックはとてつもなく恐怖な存在です。
トラックが至近距離で追越ししてきた場合、当たったら死にます。
もし死んだり怪我したら、当然トラック運転手は逮捕案件でしょうけど、こっちは死んでいるので逮捕されようと関係ありません。

もちろん、かなり距離を取って追越ししてくれるドライバーさんもいます。
けど、中にはそうではない人もいる。

なので自転車乗りとしては、全面的にドライバーを信用するわけにはいかないので、防衛策は必要。
その防衛策の一環として、左側にスペースを空けて走る人もいますから。

トラックのドライバーからすると、そういうのを見て

読者様
読者様
もうちょい左に寄ってくれれば、追越しできるんだよ!

こうなるんでしょう、きっと。
でもロード乗りとしては、

いろんな人
いろんな人
この狭い道路で無理な追越しされたくないから

もうちょい左に寄らないと追越しできないレベル=至近距離で追越しされる危険性、なんですよ。
トラック側が普通に追越ししたつもりでも、ロード乗りからすると恐ろしく怖いことも。

生身で低い位置にいるロードバイクと、頑丈な車に守られて高い位置にいるトラック。
トラックが普通に追越ししたつもりでも、ロード乗りからすると

管理人
管理人
こんな至近距離で追越しするなよ!

こう考える人もいる。
根本的に、見えている世界が違うと思うんですね。
そういう中、トラック側から【自転車は譲るのがマナー】と言われると、私も正直違和感はあります。

本来、【マナー=相互での思いやり】と考えるならば、自転車は左に寄せる、トラックは側方距離をしっかり取って追越しする、こうあるべき話。
トラックドライバーでも、至近距離で追越ししてきて怖い思いすることが多いので、左に寄せて追越しに協力するのがマナーだと言われてしまうと、それはちょっと違うんじゃね?と思ったりもする。

本来の姿

恐らく法律をそのまんま遵守するならば、

読者様
読者様
自転車が譲るのがマナーだとトラックの運転手が考えていることに驚きです。
その考え方がマナー違反。

法律では弱者優先だし自転車には譲る義務が課されていない以上は、トラックが後方待機して自転車に「譲る」のがマナーです。
でも僕は怖いので、後ろから大型車が来たら譲ってます。

むしろこっちが正解ともいえる。

この方にも返信しましたが、道路交通法は弱者優先となっているけど、実態としてそうでもないですよね。
ロードバイクに乗っているだけでクラクション鳴らされたりもしますよ。
異常な距離で追越しされることもありますよ。

現実として、車道を走るロードバイクを邪魔だと思うドライバーはたくさんいるし、ロード乗りの立場からしても、走行性能がまるで違う車と対等だとは思わない。
なので私個人としては、車のドライバーがイラッとするような走り方をしたら危険性が高まると思うので、そういうところは意識してます。
イラっとした結果、暴挙に出るような頭がおかしい奴も普通にいるし。
鉄の塊である車と、貧弱な生身のロードバイクが戦ったら、勝つ事は絶対にありえないから、譲ったほうが安全と考えてます。

けど、自転車側が譲るのがマナーだといわれると、そこはちょっと異論があります。
マナー論だと反発する人も絶対に出てくるので、マナーの押し付けにはならないほうがいいんじゃないかと特に最近思っていまして。

マナーって人によって考え方の差が大きい上に、他人に求めるマナーと、自分が実践するマナーが異なる人すらいる。
それがマナー論の弱点ではないですかね。

そういうこともあって、【自己防衛の手段として譲ることも検討したほうがいい】くらいのほうが、いいんじゃないですかね。
譲るのがマナーと言われると、ちょっと違うかなと思う人はいる。

先ほども書いたように、

わざと左に寄りきらないで走っているロードバイクも、自己防衛手段の一つです。
強引な追越しされたときに、退避できるスペースを作っている。
こういうのも、根本的に後続車を100%信用してないからとも言えます。
赤の他人を無条件に信用するのはナンセンスですし。

当サイトとしては、後続車をなるべき前に行かせたほうが安全なことが多いですよと何回も書いてます。
信号待ちで、無駄に前に出ないほうがいいとも。

どうせ速度差の問題で、前に出ても追い越される運命。
追い越されるときが怖い。
だから怖い存在は先に行ってもらう。

これがマナーなのかというと、ちょっと違うのかなと。
自分を守るための行動というほうが正しい。

当初ご意見頂いた方はトラックの運転手さんだそうで、気持ちはわかります。
恐らく、無理な追越しとかはしない方なんだろうと思いますが、トラック側からすれば普通の追越しでも、ロードバイクの立場からすると怖い追越しに感じることもある。

こういうのは立場による差だと思うので、埋めることはなかなか難しい気がします。
もしもうちょっと左に寄れそうなロードバイクがいたとしても、それは邪魔する意図ではなくて、自己防衛手段なのかもしれない。
逆に言うと、それだけ車、特に大型車の追越しには怖い思いをしたり、気をつけているということでもあるのですが。

この方からは、【難しく考えるのではなくて、マナーとは相手が喜んでもらえる行動】みたいな話を頂いてます。
大型車のドライバーに喜ばれても、自分が危険な距離で追越しされたらウィンーウィンではない。
それならむしろ、追越しされないようにしたほうがまだマシなケースすらある。

車線の中央とか右寄りにいるのは論外として、左寄りでも完全に左に寄りきらないロードバイクもいるのは、

それも自己防衛手段の一つです。
もちろん、かなり広い道路で、左に寄らずに追越しを妨害するような行動なら論外でしょうけど、自転車の立場からすると、大型車ってかなり怖いです。
相手が距離を取って追越ししているつもりでも、こっちからすると近過ぎると感じることもある。
自己防衛の手段の一つとして、大型車を先に行かせる行動は必要だと思いますが、それもケースバイケース。