ロードバイクはパンクしやすいか、パンクしにくいかという問題はさておいて、ロードバイクに乗っていてやたらとパンクが頻発するということがあります。
ひどい人だと、一か月の間に何度も繰り返すということもあります。
パンクするときは、何かしらの原因があります。
パンクの原因について、説明していきます。
Contents
パンクの種類
パンクというのはチューブに穴が開いて起こるわけですが(チューブレスタイヤを除く)、要は何が原因でパンクしたのかが問題です。
パンクの種類には、大きく5つあります。
貫通パンク
これは単純に、鋭利なものを踏んだためにタイヤとチューブを貫通して、チューブに穴が開くというものです。
道路上には、いろんな異物があります。
例えばですが、何かの金属片だとか、ガラス片だとか、木クズだとか。
こういうものを踏んだ時に、タイヤが跳ね返してくれる場合もありますが、運が悪いと刺さってしまいパンクします。
リム打ちパンク
例えばですが、ロードバイクに乗っていて段差があり、段差を乗り越えようとしたとします。
チューブはホイールのリムに収まっているわけですが、段差超えなどの衝撃でチューブが押しつぶされるようになったときに、リムの角にチューブが当たって起こるパンクです。
これの原因は主に空気圧が低すぎることや、段差の時に減速して脱重してないことが原因です。
スネークバイトとも呼ばれ、チューブに穴が二か所できることがほとんどです。
内側パンク
ホイールのリムのところを見ると、チューブが収まるところにはスポークホールという穴が開いています。
その穴の部分はリムテープ(リムフラップ)で塞いでいるのですが、リムテープの劣化でリムテープに穴の跡がクッキリついていたりすると、その部分でチューブに穴が開きます。
スポークホールが開いていない、リムテープ不要のホイールもたくさんあります。
タイヤの摩耗
タイヤのすり減りが大きくなって薄くなっていると、ちょっとしたことでもパンクしやすくなります。
噛み込みパンク
これは作業ミスの結果なのですが、ホイールにタイヤを組み付けるときに、チューブがタイヤとリムの間に挟まった感じで組み付けると、空気圧を上げていくとパンクします。
これの場合、大きな破裂音を伴うことがほとんどです。
パンクの種類はこんな感じです。
パンク頻発の時に、チェックすべきこと
パンクするときは何らかの原因があります。
幽霊とか呪いを信じている人なら、怨念がパンクさせていると考える人もいるかもしれませんが、物理的にはそういうことはありません。
上にパンクの種類を挙げましたが、要はそのままそれらをチェックしていけばよいのです。
では、チェックポイントを見ていきましょう。
タイヤの表面をしっかり見ろ!
これは異物での貫通パンクと、タイヤの摩耗によるパンクの両方を疑っている状態です。
まず、タイヤの摩耗は見ればわかると思います。
どうしても接地面であるタイヤ中央は、すり減って扁平になっていきます。
で、タイヤによってはインジケーターという【これ以上使わないほうがいいよ】という指標があるものもありますが、表面のゴムが削れたり割れたりで【中の繊維部分】が見えていたら即交換です。
普通はそこまで使う前に交換してしまいますが、接地面のすり減りが大きくなったら交換しておいたほうが無難でしょう。
ちょっとわかりづらいですが、タイヤの接地面に線が入っているように見えると思います。
これは接地面がすり減って線が入っているように見えますが、この状態くらいならまだ使えます。
どこまで使えるかは感覚的なものですが、中の繊維部分が見えてきたらもうダメです。
摩耗状態に問題がなくまだ使えるという判断なら、次は異物がタイヤに埋もれていないかをチェックしていきます。
これはタイヤ表面を注意深くみて、そして指先で触りながら異物が挟まったままじゃないかをみていきます。
空気を抜いてタイヤを外した状態のほうが見やすいです。
なのでパンクしたときは、必ずタイヤの表側と裏側を見て触って、異物がないかをチェックしてからチューブを交換します。
異物が挟まった状態のときは、抜きます。
ピンセットがあると便利です。
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パンクが頻発する場合に、よーく見ると針のようなものがタイヤの奥深くに刺さったままのことがあります。
タイヤを外して、タイヤをウネウネしごきながら見ていくと見つかることもあります。
空気圧をチェックしろ!
これはロードバイクに乗る上で超基本的なことですが、適正な空気圧まで上がっていないと、リム打ちパンクを起こします。
ロードバイクに乗る人は、乗る前に空気圧をチェックしてから出発する人がほとんどだと思いますが、週に一回などしか空気を入れずに毎日走るというのはやめたほうがいいです。
乗る前に毎回、チェックしましょう。
※画像ではチューブのままで空気入れていますが、当たり前ですがタイヤに嵌めてから空気圧をチェックします。
噛み込みパンクに注意!
これは軽量チューブとか、やたら硬いタイヤの時に起こるのですが、タイヤを組み付けるときにチューブを挟み込んで組み付けると、空気を入れただけでパンクします。
もしくは空気を入れただけなら何ともなくても、ちょっとした衝撃が加わるとパンクします。
噛み込みパンクの特徴ですが、多くの場合破裂音を伴います。
バーーーン!というすごい音がします。
イメージ的には、銃撃されたのかと思うような音です。
これを防ぐには、
・タイヤ組み付け時に、タイヤレバーを使わない
・組み付けたあとに、しっかり確認する
この二点です。
タイヤを組み付けたあと、指でタイヤを押してみて、タイヤとリムの間にチューブが挟まっていたらやり直しです。
リムテープの劣化に注意
私はリムテープ不要のホイールしか持っていませんが、リムテープはタイヤの空気圧で劣化します。
なのでリムテープに【スポークホールの跡がクッキリついている】とか、リムテープがズレてスポークホールを完全に塞いでいないなどの状態があれば、即刻交換です。
呪い、怨念系
誰かに恨まれているために、イタズラで穴を開けられているのなら大問題ですが、そうではなく幽霊系の話の場合は各自の宗教観に照らし合わせてご対処ください。
チューブは補修せず、常に新品を推奨
上のことであえて書かなかったことがありまして、それはチューブの劣化ということです。
一般的には、ロードバイクでパンクした場合、新品のチューブに取り換える人がほとんどだと思います。
なので新品チューブに取り換える場合は、保管方法が悪くて劣化したというなら話は別ですが、過剰使用による劣化というのはあり得ません。
ちなみにですが、新品のチューブについてです。
サドルバッグに入れている人が多いと思いますが、チューブを裸のままでサドルバッグに入れていると、チューブの角に穴が開いていることがあります。
サドルバッグの中でチューブが振動で擦れて、その結果として穴が開いているという状態です。
これを防ぐには、チューブをジップロックのようなものに入れてからサドルバッグに入れることです。
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本題に戻りますが、チューブを毎回補修して使うという人もいます。
パッチを貼るということです。
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これ自体は考え方次第なので否定しませんが、個人的には補修して使うことはありません。
もしパッチ派だという人がいるならば、チューブの劣化やパッチの補修ミスも疑う必要があります。
軽量チューブはパンクしやすい
とくに軽量ブチルチューブは、扱いが繊細です。
ちょっとした作業ミスでもすぐにパンクします。
パナレーサーのR-AIRという軽量ブチルチューブがありますが、これは非常に繊細なチューブで、ちょっとタイヤレバーで擦っただけで穴が開きます。
実走でもパンクしやすいです。
ラテックスチューブもパンクしやすいと言われたりしますが、ラテックスチューブはブチルチューブよりもパンクしにくいです。
貫通パンクに対してはブチルチューブよりも耐性があります。
やたらとパンクする人で軽量チューブを使っているなら、ノーマルなチューブに戻すということも検討したほうがいいかもしれません。
私が好きなのはヴィットリアのラテックスチューブです。
これはエア抜けが早いという難点はありますが、貫通パンクにも強い上に乗り心地はかなり良くなります。
私の場合はリアだけラテックスで、フロントはノーマルブチルを使っています。
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コメント
呪い・怨念系の対処の仕方で草
ありがとうございますw