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カンパ・フルクラムのディスクブレーキホイール、クイックリリース対応アダプターについて。

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先日の記事についてですが、

Fスルーアクスル、Rクイックのフレームのホイール選び。
こちらの記事について、ご意見頂きました。 ん??と思ったのですが、スクルトゥーラ(アルミ)ってフロントがスルーアクスル、リアがクイックなの??と思いまして。 アルミスクルトゥーラのエンド規格 とりあえず、メーカーサイトで確認です。 メーカー...

 

読者様からの貴重な資料を提供いただきました。
あの中で、フロントがスルーアクスル、リアがクイックリリースのフレームについては、マヴィックなら間違いない(ただし2021年モデルは不明)と書いたのですが、実は一部ですがカンパニョーロ・フルクラムでもアダプター対応しているホイールがあります。

しかし。

カンパニョーロのHP(ジャパン)を見ると、この件については触れられていません。
ここが厄介なところです。

 

で、読者様調べではこうなっています。

・シャマルDB(リアのみ?そのためか、対応アクセサリにQRスキュアの記載があるにもかかわらず
アダプタ側には記載が無いという、よくわからない状況)
・ゾンダDB
・シロッコDB
フルクラムは
・レーシング0 DB(2020以降はリアのみ?、それ以前はFR共)
・同カーボン(こちらはFR共)
・レーシング3 DB以下(含むRapid redシリーズ、除くレーシング900 DB)

 

https://www.campagnolo.com/media/files/035_2439_Catalogue_spare%20parts_tools_Campagnolo_2020_part_C_Rev01.pdf

 

https://www.fulcrumwheels.com/en/download-technical-documentation

こちらのリンク先にホイールの展開図があるのですが、確かにこのようになっています。

で、それでもマヴィックを押したことには理由がありまして、

 

管理人
管理人
マヴィックの場合、原則としてアダプターが付属してくる(正規販売店で購入した場合)。

 

これなんですよ。
カンパニョーロの場合、変換アダプターは付属せず、別で購入する必要がある。
そしてそのアダプターについて、入手困難なものもあるっぽい。

 

せっかくホイールを買ったのに、アダプターが無くて数ヶ月使えないみたいな状況では不満も溜まるし、普通にイラっとするでしょうから・・・

 

ちなみにマヴィックでも、海外通販で買う場合はアダプターが付属してこない可能性があります。
しかし、カンパよりはアダプターの入手性が良さそうな気が。

 

で、一部勘違いしてました。
フルクラムについては、代理店サイトで複数の対応が書かれている場合、そのアダプターが付属するようです。
もちろん海外通販で購入する場合は、その通販次第なので不明です。

 

これについては後述しますが、お詫びと訂正させていただきます。
申し訳ありません。

カンパ・フルクラムのアダプター対応

品番をまとめます。(スルーアクスル⇒クイックリリースへの変換アダプタ)

カンパニョーロの場合

カンパニョーロの場合です。

 

本国サイトでクイック対応になっていても、日本のサイトではその記述がないことも。

 

クイックとスルーアクスルの違いはこちら。

エンド幅 シャフト径
フロント スルーアクスル 100mm 12mm、15mm
クイックリリース 100mm 9mm
リア スルーアクスル 142/135mm 12mm
クイックリリース 135mm 10mm

リア135mmの記載がある場合、リアホイールはクイックリリース化が可能。
カンパニョーロの場合は、フロントの対応についてはより細かい展開図を見ないと分からないようです。

 

まず、クイック化可能なホイール一覧と、アダプターの品番を。

ホイール名 フロント用アダプタ リア用アダプタ 備考
ボーラ DBの一部【注1】 WH19-KITHHQRF WH19-KITHHQRR リアシャフトがFH-BO007であることが条件
シャマルDB
ゾンダDB KITFCFAQR+

KITFCRA12135

RM16-TA12135+

KITFCRAQR

シロッコDB RM11-TAQR

【注1】ボーラDBとシャマルDBのアダプターについては、カンパニョーロ公式ページ展開図では記載無し

 


Campagnolo – Bora One (ボーラワン) 35 ロードディスクホイールセット

 

ボーラDBもクイック化できるようですが、全てのボーラがクイック化可能なようではないみたい。

 

こちらを見ると、クイック化可能なボーラDBは、リアシャフトがFH-BO007のタイプと書いてあったりする。

CAMPAGNOLO WH19-KITHHQRR クイックシャフト変換キット《リア用》 – CS-MAVERICK(シーエスマーベリック)

 

リアシャフトの品番がFH-BO007になっているものであれば、上で書いたアダプタで対応できるようです(ただしこのアダプターキットは、公式HPには出てきません)。
FH-BO007になっているボーラDBは以下の通り。

 

・ボーラワン35 DB(クリンチャー、チューブラー)
・ボーラワン50 DB(クリンチャー、チューブラー)

 

ボーラWTO45DBはリアシャフトの品番が異なるのと、WTO33DBとWTO60DBは展開図が公式ページにありませんでした。
ゾンダとシロッコは図で示されています。

ここからがちょっと厄介なところです。
日本のカンパニョーロ代理店サイトを見てみます。
例えばボーラワン35ディスク。
https://www.riogrande.co.jp/product/node/66665

 

スルーアクスルだとか、クイックだとか記載がありません。

 

逆にゾンダやシロッコの場合、シマノフリーだけみてもこれだけ種類があります。

ゾンダ シロッコ
ZONDA DB (F+R)センター(スルー) SCIROCCO DB (F+R)センター(スルー)
ZONDA DB (F+R)6穴(スルー) SCIROCCO DB (F+R)センター(QR)
ZONDA DB (F+R)6穴(QR)
ZONDA DB (F+R)センター(QR)

ゾンダDBとシロッコDBは、展開図を見る限りアダプターでスルーアクスル⇔クイックリリースの切り替えが可能。
しかし販売時には別々で売っているので、切り替えるときは別売りのアダプターが必要となります。
ここがフルクラムと異なるポイント。

 

また、年式により異なる可能性もあるかもしれません。
こちらで展開図を見た限りでは2018年のゾンダでも同じくアダプター対応になっているのと、

https://www.campagnolo.com/media/files/035_2374_Catalogue_spare%20parts_tools_Campagnolo_2018_part_C.pdf

 

2019年のシロッコも2020年と同様になっているので、特に違いがあるとは思いませんが、古いホイールを買うときはきちんと確かめたほうがいいかと。

カンパニョーロの場合、クイック化出来るホイールは限られている。
アダプターは別売り。

注意

 

購入前に販売店でクイック対応かどうか、アダプターの品番が合っているかどうか、再度確認した上で購入してください。

フルクラムの場合

フルクラムですが、カンパニョーロと同じ会社な割には、ちょっと売り出し方が異なるのがポイント。
基本的に、日本の代理店サイトにいくつかの対応が書かれているホイールは、アダプターが付属品として付いてきます。

 

例えば、レーシング4DB。

その他の属性 HH12/15+QRxHH12(135/142)+QR

これは【×】の前半がフロントホイール、後半がリアホイールを意味しています。
どういう意味かというと、
・フロント⇒スルーアクスル12mm、15mm、クイックリリースのアダプターが付属する
・リア⇒スルーアクスル12mm(エンド幅135と142mm)、クイックリリースのアダプターが付属する

 

つまりは、代理店サイトに記載があるものは、付属するアダプターで取り付け可能ということです。
(海外通販や並行輸入品、完成車付属品では異なる可能性)

 

まず、クイックリリース化が可能なホイール一覧です。

ホイール名 フロント用アダプタ リア用アダプタ 備考
レーシングゼロカーボンDB RM11-TAQR

 

RM16-TA12135+

KITFCRAQR

 

レーシング4DB
レーシング400DB
レーシング5DB
レーシング6DB
レーシング600DB
レーシング7B DB
レーシング700B DB
レーシング7DB
レーシング700DB
RAPID RED5 650b DB
RAPID RED500 650b DB
RAPID RED5 700c DB
RAPID RED500 700c DB

こちらは全て共通パーツのようです。
フルクラムのほうがわかりやすく、アダプターが使えるものは、84ページを参照と書いてある。

ただし、年式によっては違う(?)のか、微妙に書いてある内容が違う場合もあるので、購入前にきちんと確認してください。

 

そして、日本の代理店サイトに書いてある内容です。(=アダプター付属している)

ホイール名 フロント リア
レーシングゼロカーボンDB QR/HH15-100/HH12-100 QR/HH12-142/HH12-135
レーシングゼロDB HH12-100 HH12-142
レーシング3DB HH12/15-100 HH12-142
レーシング4DB QR/HH15-100、HH12-100 QR/HH12-142
レーシング5DB QR/HH15-100、HH12-100 QR/HH12-142
レーシング6DB QR/HH15-100、HH12-100 QR/HH12-142
レーシング7DB HH12/15+QR HH12(135/142)+QR
RAPID RED5 DB HH12-100 HH12-142

赤字にしたところは、クイック化がすぐに可能なアダプターが付属してくるということのようです。

 

ちなみにですが、レーシング3DB
2020年フルクラムの本国資料では、レーシング4以下と同様の方法でアダプター装着可能になってます。

 

2020_Fulcrum_Spare_Parts_Road_Rev04_07_2020

 

これについて日本の代理店に確認しましたが、レーシング3DBについてはクイック化が不可能だそうです。
一部のサイトで、カンパニョーロのボーラ用のWH19-KITHHQRF(フロント用)とWH19-KITHHQRR(リア用)でクイック化が可能だと書いてあるのですが、これも代理店に否定されました。

 

なのでレーシング3DBについては、スルーアクスル以外は使えません。
一部サイトで書いてあるボーラ用の補修パーツを使う件は、実際に出来たのかどうかイマイチ読んでもわかりませんでしたが、使えると思ってホイールを買って、やっぱりダメでしたでは被害額が大きいので、無理と考えたほうがいいかと。

 

また読者様から情報提供頂いたように、アルミリムのレーシングゼロDB。
2019年時点では、アダプターの装着可能になっているのですが、

 

2019_Fulcrum_Spare_Parts_catalogue_Road_RoadDB_Rev01_09_2019

 

2020年展開図ではアダプター装着の記載が消えている。

 

実際、2019年3月時点では、レーゼロDBにアダプターが付属してきたようです。

 

【FULCRUM】ディスクブレーキホイールが入荷!!『RACING ZERO DB 』超カッコイイです!!【ホイール】 | Y's Road 横浜店
こんにちはこんばんは、ワイズロード横浜店の宮崎です。      お問い合わせの多かったホイールが入荷しましたのでご紹介!       RACINGZERODB2WAYFIT定価¥184…

しかし現行のレーゼロDBについては、代理店サイトではアダプターは付属しないことになっています。

 

いろいろ調べていくと、レーゼロDBについては、2019年当時と2020年で、ハブシャフトの品番が変わっています。

2019 2020
フロントシャフト RN9-003 SPDB-002
リアシャフト RD101-DB SPDB-003

恐らくですが、2020年モデル以降のレーゼロDBについては、シャフトの変更によりアダプターでのクイック化ができなくなっているものと思われます。
実際、現行モデルのレーゼロDBについては

フロント リア
レーシングゼロDB HH12-100 HH12-142

このようにアダプターが付属しないことになっているので、注意が必要です。
これについて、ボーラ用のクイック変換パーツが使えるのかは未確認です。
一か八かの可能性に賭けて買うと痛い目を見そうなので、【旧モデルはクイック化可能、現行モデルは不可能】と考えておいたほうが無難です。

 

このように、同じ名前のホイールであっても、年式により異なる可能性もあるので、クイック化して使う人は、かなり注意して買わないと大失敗する可能性が。

 

フルクラムの場合、原則としてはクイック対応するホイールにはクイック化できるアダプターが付属する。
同じホイールでも年式により異なる場合もある。

代理店サイトで、【QR】の表示が無いホイールは、クイック化出来ないと考えてよい。

注意

 

購入前に販売店でクイック対応かどうか、アダプターの品番が合っているかどうか、再度確認した上で購入してください。

こちらの通販だと、それなりにカンパ・フルクラムのスモールパーツがあるようですが。

CAMPAGNOLO KITFCRAQR(cup for rear hub HH12) – CS-MAVERICK(シーエスマーベリック)

 

CAMPAGNOLO RM16-TA12135 Option kit 142/135 HH12 – CS-MAVERICK(シーエスマーベリック)

 

こちらはサイクルキューブさんが運営している通販なので、安心かと。

不明点が多いというか

年式により微妙に違う可能性もあるのですが、イタリア人のテキトーさも出ている可能性があって、スペック表とかメーカーページとかカタログに間違いがあることも。
なので、クイック化を前提に購入する際は、
・ホイール名
・年式

 

必ずこの二つを確認し、ショップに確認の上購入してください。
レーゼロDBのように、年式によって異なるホイールもあります。
通販で流通しているホイールの場合、聞かないと年式不明なことは多々あります。
ショップで購入なら、フルクラムなら【アダプターが付属しているか】だけを確認すれば問題なさそう。

 

で、もっと問題なのは、アダプターの入手性がどうも悪いようで。
ここが一番の難点。
代理店にない可能性もあって、そうすると本国取り寄せになり、いつ来るのかサッパリわからないという珍事になる可能性も。
アマゾンとか海外通販とかも探してみましたが、カンパニョーロはそもそもスモールパーツの入手性が優れているというわけでもないので・・・

 

マヴィックの場合、正規販売店で購入すれば、アダプターは原則として付属品扱いで付いてきます。
ただし、2020年モデルまでしか確認できていません。(2021年モデルは詳細がまだ不明)
海外通販で購入した場合は、たぶん付属しないです。
これは運次第。

 

フルクラムの場合は、代理店サイトに記載があればアダプターは付属するようです。
ただしアダプター付属しないモデルでも、アダプターの装着可能になっているホイールもあるので、ここが少しややこしい。
カンパニョーロについては、アダプターは完全別売りと考えていいです。

 



で、ディスクブレーキ車の場合、先日も紹介したメリダのスクルトゥーラ200(ディスク)については、フロントがスルーアクスル、リアがクイック(エンド幅135mm)です。
それより上位機種のアルミスクルトゥーラについては、前後ともにスルーアクスル。

 

前後クイックリリースのディスクブレーキ車は、そこそこ古いモデルくらいにしかないと思います。
フロントがスルーアクスル、リアがクイックリリースの場合、ロードだと2021年モデルではメリダのスクル200くらいじゃないかなと思うのですが、ほかはちょっと分かりません。
何年か前のFELTにも前スルーアクスル、後クイックリリース仕様のディスク車がありました。

 

この前後で規格が違うタイプのときは、ホイールのグレードアップでは困るといえば困ります。
シマノは原則として、全滅と考えていいです。
マヴィックは原則として、ほぼ全てがアダプタ付属してくるので問題なく使えます。

 

カンパについては、アダプターが付属品扱いではないので、別で購入するしかない。
しかも通販ではほぼ見かけない。
どのホイールが対応しているかも、やや曖昧。

 

なのでなんだかんだ、マヴィックにしておけば安心なのかなという印象です。
もしくはフルクラムのアダプターが付属するモデル。

 

あと当たり前の話ですが、リムブレーキ用ホイールにアダプターを噛ませたとしても、ディスクブレーキ車で使えることはありません。

 

極論ですが、

クイックリリースのディスクブレーキ車は、あとから面倒なだけなので、買わないほうが無難

極論するとこうなります。
スクル200あたりを買う人は、恐らくゾンダあたりに目が行くと思います。
とりあえずゾンダについては、アダプターさえ入手できればリアクイックのフレームでも対応できます。
しかし、そのアダプターについては、入手性がやや怪しい・・・

 

こちら、一部のボーラDBとシャマルDBに使える、フロントのアダプターキットのようですが、

 

そもそもフロントは変換する必要がないフレーム(フォーク)が多いと思うので、あんまり関係ない。
しかも、やたら高値になっているし・・・

 

リア用はワールドサイクルさんに在庫があるっぽい。
https://www.worldcycle.co.jp/shopdetail/000000003693/

 

で、このリア用クイックアダプターのWH19-KITHHQRR、いろいろ調べた範囲では一部のボーラDBとシャマルDBにしか対応せず、ゾンダDBとシロッコDBは違うアダプターだという資料もあります(公式資料)。

 

CAMPAGNOLO WH19-KITHHQRR クイックシャフト変換キット《リア用》 – CS-MAVERICK(シーエスマーベリック)

 

その一方、WH19-KITHHQRRをゾンダに使えたという体験記みたいなのも見かけたりもする(素人のブログなど)。

 

そもそもカンパニョーロの資料を見ると、WH19-KITHHQRRについては全然出てこないんですね。
展開図などを見る限り。
年式でも異なる可能性があるので、まずはホイールの年式を確定させて、その年式のカンパやフルクラムの展開図を見て、アダプターに対応しているかきちんと確認してから買ったほうがいいと思います。
このあたり、ホント摩訶不思議なんですよ、カンパ・フルクラム勢は。

 

念を押しますが、正規販売店でマヴィックホイールを買えば、確実です(2020年モデルまでは)。
買ったその場でアダプターが付いてきますので、アダプター探しの旅に出る必要もない。
フルクラムも、アダプターが付いてくるホイールを選べば確実。

 

まあ、ロードバイクよりもディスクブレーキのクロスバイクのほうで、アダプターを求める人がいるのかもしれません。
でもマジな話として書くと、クイックリリースのディスクブレーキ車を買うということは、ホイールの選択肢は確実に減ります。
シマノは全滅、カンパ・フルクラムは一部のみアダプタ対応、マヴィックはほぼアダプタ対応です。
(ただし2021年モデルのマヴィックについては、まだ詳細が不明です)

 

ホイールメーカー クイック化可能?
シマノ 不可能。(旧モデルのホイールに、クイックのみ対応もあるが在庫状況は不明)
マヴィック 原則としてアダプターが付属しているのでクイック化可能(2021年モデル以降は要確認)
カンパニョーロ ボーラDBの一部、シャマルDB、ゾンダ、シロッコについてはクイック化可能。アダプターは原則として別売り。ゾンダとシロッコはスルーアクスル用、クイック用で別ホイールとして売り出されている。年式により異なる可能性。
フルクラム クイック化可能なホイールは、原則としてアダプターが付属してくる。アダプターが付属しないものはクイック化不可能と考えたほうが良さそう。同じホイールでも年式によりクイック化不可能なものもあるので、購入時は年式やアダプターが付属するかをきちんと確認。




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