やふーのおーくしょんは摩訶不思議な。

コメント

1. mitateda より:

   2020年11月3日 9:53 AM

   物を作るのに一番お金がかかるのは、何と言っても人件費です。
   これは時間であったり技量であったりします。
   カーボンフレームの多くが中国圏や台湾で製造されているのは、現代では製法が確立されているからです。
   乱暴に言えばカーボンシート切って金型に嵌めて、内圧かけながらオーブンで焼けば良いだけの製法です。
   職人技量に頼る時代ではなくなりました。専用治具や測定機械や精密工作機械でいくらでも補えます。
   では同じ中国工場で作っている超有名ブランド品と無名コピー品の差は何が違うのでしょうか？

   ・開発費が入っていない
   開発に本国技術者が1年ほど人件費をかけて設計した開発費は結構な金額です。コピー品にはまずこの開発費が殆んど（コピー作るだけでも模造の設計手間があるので全くゼロでは無い）製品価格に入っていません。
   傍から見ると「ブランド料」とも言われてしまいますが、メーカーの開発者は、無駄な物やダメな物を排除して正解にたどり着く為に色んな物を設計試作テストを繰り返す日々で給料をもらっています。
   この費用は必ず製品価格に含めなければ元が取れません。

   ・製造工程管理が違う
   有名ブランド品は要求された性能を製造過程で明確に数値化して手順や精度を厳格化させています。
   サイズ違いで厚みや切り方変えたり、精度要求が高い部分があったり、切るにしても最初に横から切るか縦から切るか等細かい手順です。
   機械任せの部分は変わらないんですが、カーボンフレーム製造工程は手作業も多く含まれており、この手順をマニュアル通りに厳格化させて作業させます。
   技量は必要ないですが、覚えるのに時間も教育費もかかります、この為人件費（時間）がかかります。

   ・品質管理が違う
   作られた部品が要求性能を満たしていないと、先の工程に使えませんので当然検査をします。カーボン製品等は基本全数検査ですから、製造工程+完成後検品が普通セットになります。
   厳格なメーカーになればなるほど、この品質要求が細かく、検査項目が増えます。
   これらの作業にやはり人件費がかかります。
   フレーム完成品も当然検査します。この検査項目も超有名メーカーなら厳格な検査項目があり。時間（人件費）をかけてチェックします。

   これらの人件費が中華コピー品には（殆んど）入っていませんので40万のフレームがコピー品で6万とかで手に入るわけです。
   フレームその物の製造工程は殆んど変わらないでしょう、下手すると素材価格も変わらないかもしれません、違うのは製造品質管理だと思われます。
   製造技術に職人技量が要らなくなってきた時代ですので、コストダウンするには製造工程のチェック廃止や工程短縮による人件費削減、完成部品の品質管理人件費削減が安さの主な内訳になると思います。

   後は購入者がハズレを引くかアタリを引くかの差で、中華は危ない、意外と良いよという評価が出てくると思われます。
   どのくらいでハズレを引くかってのが気にはなりますよね、シマノのクランク接着剥がれは世界中のSNS漁ると十数件、中華カーボンは国内SNSだけで数十件は出てくると思うので、これが確率でどのくらいの差なのか気にはなります。

   僕自身も中華カーボンはハンドル2本にシートポスト2本、コピー品サドル1個使ってます。
   ハンドルは妙に軽い以外は特に問題無し、サドルは1本が、アルミヤグラの接着部分が回って抜けました。接着し直してまだ使ってます。
   サドルはカーボンレールが平行出ておらず、ヤグラでしっかり固定すぐ前にずれてしまう不良品でした。前後位置決まった時点でヤグラに引っかかる様に改造して使っています。ハズレ4割って所ですが、使えているのでこんなもんだと思っています。
   ハンドルは全く不具合無いですが、いきなり折れるとかは確かに怖いですね。

   安心安全欲しいなら、正規品にお金だそうねという点に尽きるでしょう。
   オーバークオリティじゃないと安全確保できないですんで、過剰品質ってのは無いんですよね。

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   • roadbikenavi より:

     2020年11月3日 10:56 AM

     コメントありがとうございます。

     安心感を買うか、安さを買うかの違いなのかもしれません。
     メーカー品は万が一のことがあれば製造者が責任を取ることになりますが、中華業者はそもそも連絡がつかないでしょうから責任を取ることはないでしょうし。

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