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サドルバッグの構造と耐久性。

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先日書いた記事。

 

ライト付きサドルバッグで思い出したのですが、ビアンキにもそんなのあった。
ちょっと前にクラウドファンディングで、サドルバッグにリアライト付属のものがありまして。 私としてはある理由から全く興味が無いので買おうとは思いませんが、昔そんなのあったなぁと思い出したわけです。 ずいぶん前に持っていたんですけどね。 ビアン...

 

このように記したのですが。

クラファンに出ているもの、耐荷重がどうのこうのとも書いてあるのですが、あの構造はいずれサドルバッグの重みと走行振動によって、折れると思う。
なのでサドルバッグについては、サドルレールとシートポストの二点止めのほうがいろいろ安心な気がしてまして。

【いずれ(中略)折れると思う】の意味を盛大に誤解する人がいるようなので。

日本語能力

日本語ってホント難しいなと思うのですが、いづれというのは正確に書けば【いずれ】。
いずれにはいろんな意味があります。

 

ここで書いている【いづれ】の意味は、【いつかは】という意味なのは普通に読めばわかると思うのですが、不確定要素ながらも未来に起こりうる事象を指す用語です。

 

何かよくわかりませんが、【いづれ折れる】=すぐに折れる、だと盛大に勘違いされても困るんですよね。
前後の文脈などから、【いつかは】という不確定未来を指しているんですが。
その【いつか】がいつなのかがわからないので、不確定要素の表現にしているわけでして。
近い未来なのか遠い未来なのかすら不明。

 

【すぐ】と【いづれ】は全くイコールではない。
イコールではないどころか、別物。
すぐ壊れるならすぐと書くし、いつかはわからんけど壊れやすそうな構造だと思えば【いづれ】と書く。
単にそれだけの話。

サドルバッグ保持の構造

LUNISというクラファンで登場したサドルバッグですが、バッグの保持機構に絞ってみてみます。

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アタッチメントで取り付けですが、アタッチメントの位置。

絵心は皆無なので、かなり簡略化してます。
アタッチメントが付く場所が、サドルバッグの端っこにある。
その結果、走行振動で揺れる力点と支点が相当離れる。

 

似たようなアタッチメントに、トピークのクイックタイプのものがあります。

Bag Bag24403 に何も見つかりません

 

支点と力点が全く異なるのは見れば分かると思うのですが。

もしこのアタッチメントの位置で、シートポスト側のストラップが無かったら、当然壊れやすくなるのは見ればわかる通り。

 

上で挙げたクラファンのサドルバッグは、支点がバッグの前端の一箇所のみなので、走行振動で上下に動く。
トピークのサドルバッグは、アタッチメントが付く場所がサドルバッグの後部にあり、かつ支点はシートポストにもある。
なので上下動しにくい構造。

 

トピークにはこのようにデカイタイプもありますが、

Bag Bag41100 に何も見つかりません

 

このタイプではクイックタイプのアタッチメントは採用されておらず、かつサドルレールとシートポストの二点攻め。
いや二点攻めじゃなくて二箇所の支点。

 

オルトリーブにもクイック式アタッチメント採用のサドルバッグがあります。

 

サドルバッグ|ORTLIEB(オルトリーブ)|PR International
1111

 

容量が小さいタイプでは、シートポスト側の固定がありませんが、それでもクラファンに出ているサドルバッグに比べるとアタッチメントが付く位置はサドルバッグの中央寄り。
大きいサイズでは、それだけでは上下動することによる負荷が大きいと考えているのだと思いますが、シートポストでも固定することで支点の数を増やしている。

 

アタッチメントで簡単に脱着機構を持っていても、力点と支点が全く異なる。

みればわかるとは思いますが。

 

こちら私物のサドルバッグですが、

 

当たり前の話として、シートポスト側のストラップが無かったらプランプランになる。
アタッチメントで固定ではないタイプですが、プランプラン動けばそれだけ負荷がかかる。

 

トピークには別売りアタッチメントとして、F33フィクサーというものがあります。
このようにアームが長くなっているもの。

 

取り付け図はこのようになります。

Bag Acz13600 に何も見つかりません

 

クラファンに出ているものとは、バッグ側のアタッチメントが付く位置が全く異なる。
さらにいうとこのF33フィクサー、メーカー発表で取り付け可能なのはこの3つに限られてます。

 

・ウェッジパック (マイクロ / S)
・ウェッジパック II (マイクロ)
・プロパック (マイクロ / S)

 

この3種のマイクロサイズ、もしくはSサイズのみが対応。
ウェッジパックⅡについては、マイクロサイズのみが対応することになってます。

 

要は小さいサイズのサドルバッグで、しかもバッグ側のアタッチメントが付く支点がバッグの中央寄りにある。
こちらはF33フィクサー対応のウェッジパックⅡマイクロ。

 

こちらはメーカーがF33フィクサーに対応しないとしている、ウェッジパックⅡのSサイズ。

 

このF33フィクサーはアルミ製のようですが、クイックタイプで固定できるものであっても、使えるものと使えないものを分けている。
これは耐荷重であったり、バッグ側のアタッチメント取り付け位置などから想定される負荷を考えてのことだと思いますが。

 

さらにF77フィクサーというものもあるようですが、

こちらも当然、対応バッグは絞ってある。
また長いアームを二つに分けることで、強度と剛性をコントロールしているともいえますが、負荷自体はかなり掛かることは見れば分かる。

 

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クラファンに出ていたサドルバッグは、アタッチメントが付くのがサドルバッグの先端に近いところなので、かなりサドルバッグが揺れることは普通に想像つく。
支点と力点が離れ過ぎる上に、支点が一箇所しかないので。
その上で、耐荷重試験をしていると書いてあったのですぐに壊れることはないでしょうけど、構造的には一番弱そうだということは普通に想像できる。

 

しかし実際に使ってどれくらいで壊れるかはわかりません。
トピークのものでもオルトリーブのものでも、アタッチメントは壊れるときは壊れるし、壊れた事例なんて探せば普通にある。
壊れないものなんて無いので。
しかし、シートポスト側にストラップが付いているかどうかで、かなり変わるんですよね。
サドルバッグが動く範囲が変わるというか。

 

壊れるときは壊れる

ずいぶん昔に使っていたビアンキのサドルバッグですが。

これ、サドルレールとシートポストの支点が二つだったはず。
で、最終的にサドルレールに引っ掛けている紐部分が切れたのですが、これは走行振動でサドルレールと紐が擦れて徐々に破壊されていったのだろうと思います。
走行中に切れたわけですが、シートポスト部にも掛かっているため、落下はしていない。

 

今使っているのもサドルレールとシートポストに支点は二つです。

 

ずいぶん前にリアライトが折れて走行中に落下したことがあるのですが、

 

リアライト、もげて落下して終了のお知らせ。
ロードバイクに乗る上で、リアライトは必須のアイテムですが、私が使っていたのは、ウインカー機能も付いているというものでした。 これ、買ってそのままだと、明るさセンサーがあるため日中は作動しません。 なので光センサーを隠すようにテープを貼らない...

 

構造はこうなってました。

一年数ヶ月で、走行振動でお亡くなりに。
まあ中華系ブランド商品なのであまり信用はしていなかったですが、1年数ヶ月の寿命でした。

 

走行中に急に落下すると何が起こるのかというと、まずは後続車はビックリしますよね。
そして大事なものであれば、回収不能に陥ることもあるし、後続車に踏まれて終了してしまう恐れもある。

 

あと詳しくはわかりませんが、このクラファンに出ているサドルバッグ、ロングライド用ではなく50キロ以内のポタリング用なんだとか書いてあるらしいのですが。
その意味は全くわかりませんが、週に一回100キロ走る人と、週に5回20キロ程度走る人で、一週間あたりの走行距離は同じ。
ロングライドに向くとか、ポタリング向けとか容量の問題以外ではほぼ意味不明。
クラファンのページを見ると、【長い距離を走る場合】という項目でどういうものが入るのか実例を示しているので、【ロングライド用ではない】とはなっていない。

 

ライトとのセットには興味がありますが、構造的に見ると特に優れているようには見えないのが本音。
もちろん耐荷重試験をちゃんとやっているとアナウンスされているのですぐに壊れることはないでしょうけど、【いずれ】壊れる運命なのはどのサドルバッグでも同じなんですけどね。
一点止めと二点止め、どっちが安心なのか?
1点攻めと3点攻め、どっちが気持ちいいのか?

 

構造的には非常に惜しい、と思ってみてます。
あとは、日本において継続して販売する予定なのかどうか次第でもある。

 

折れたとしても、アタッチメントだけ購入できるならいい。
トピークでも壊れることはあるわけで、だからこそパーツだけの購入も可能。

 

クラウドファンディングでこういうのを出すのって、ある種の宣伝広告効果を期待しているのだと思います。
個人的には海外の製品については、知名度がある国内代理店が入ってくれているほうが安心して買えるというか、オプションパーツも入手性が良くなるし。
まあ、実際のところどれだけの耐久性があるのかは知りませんが、構造を見た印象では不安感のほうが大きいです。
大手メーカーのサドルバッグが二点支持が多いのも、こういう理由だと思うんですね。

 

いろいろ調べると、今年1月頃に台湾でもクラウドファンディングで販売された実績はあるっぽいのですが、この手の商品の真価が問われるのは、購入してそれなりの期間使った人のレビューだと思うんですね。
数回使っただけで壊れるというのはさすがに無いでしょうから。
どんな製品でも最終的に壊れるのは当たり前なんですが、構造を見る限りではかなり不安というのが本音です。


 




コメント

  1. 琵琶湖の東側住民 より:

    基本的にどんなものでも、曲げや捻れみたいな変な方向への力が1番壊れやすいし経時劣化しやすいんですよね。
    で、このクラファンの品みたいに重心と支点が離れてると、重心の振動が支点を捻じる力になるので、構造的にはめちゃくちゃ不安になりますね。というか、乗り降りの際に足引っ掛けたら1発で折れるのでは?

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      実際、その通りだと思います。
      100キロ程度走行したときに何回振動するのか分かりませんが、振動試験というのもそれほどたいした回数だとは思わない・・・のが本音です。

  2. 琵琶湖の東側住民 より:

    サイトが更新されたのか、後ろからの視認性や振動(揺動?)試験についての情報も有りましたね。まぁ、知りたいのは大きい揺れが1万回ではなく、細かい振動が何百時間なのかなんですが。
    途中経過コンビニ寄るのに便利そうではあるので、クロスバイクのユーザーからするとわりと有り製品なのですが、現時点では不安の方が大きいのでちょっと手が出ないですね。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      大きい揺れが1万回というのも、多いのか少ないのかすらよくわからないんですよね笑
      壊れないことを祈るしかないのかもしれません。

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