夜間にロードバイクに乗るときに気をつけること。

ここ数ヶ月、夜間にロードバイクに乗ることが増えました。
元々ロードバイクで通勤していたこともありますし、何年もママチャリで往復8キロ弱、駅まで通勤で使っているわけで、ママチャリだから・ロードバイクだからと大きく変わる点があるわけでもありません。
どちらに乗るにしても、夜間に乗る上では気をつけるべき点は同じ。

夜間にロードバイクに乗る場合、気をつけるべき点を挙げていきます。

夜間は視認性・被視認性が著しく落ちる

夜間と日中の大きな違いは、暗いということに尽きます。
日中だと、50m先の歩行者とか普通に見えますが、夜間だと見えないことも普通にある。

なのでまず、ロードバイク側から見た周辺状況の視認性は日中よりも何倍も落ちると考えていいでしょう。
周辺状況というのは、歩行者の存在もそうですし、道路のちょっとした陥没や荒れ具合などを認識するのも含みます。
それこそ、道路に転がっている異物を認識するのも、日中よりも距離が縮まらないと判別できない。

逆に、歩行者や対向車から見たロードバイクの存在、つまりは被視認性も落ちます。
ライトを付けているから安心・・・とも限らないというか、対向車や歩行者から見て、何かが迫っているようには見えてもそれがなんなのかを認識するには時間が掛かる。
自転車なんだ、ロードバイクなんだと認識するのは、日中よりも距離が縮まってからとなる。

対向車や歩行者から見ての被視認性についても、相手側からするとロードバイクの速度感がわかりづらい。
なんかライトみたいなのが見えるけど、歩行者や対向車から見て、ロードバイクがどれくらい離れているか、どれくらいの速度で迫ってきているかがわかりづらい。

錯覚的要素

夜間は、速度感も錯覚すると言われます。
日中の場合、周辺の景色が流れることが速度感の一つの目安となっていますが、夜間は暗いため景色が流れる感覚が狂う。

その結果、夜間のほうが実際の速度よりも遅く感じてしまう可能性もあります。
35キロで走行しているのに、自分の感覚ではもうちょっと遅いような気がする・・・みたいな感じです。

歩行者や対向車の動き

私が走る夜間とは、おおよそ23時以降の話です。
19時くらいだとまた話は変わりますが、おおむね21時以降だと車の交通量も減ってくる。

歩道と車道の区別があるような幹線国道でも、なぜか横断歩道ではないところで横断しようとする歩行者がそこそこいます。
片側二車線の国道でも、渡ろうとしてくる歩行者はいる。

これはいくつか要素があると思うのですが、まず、交通量が少ないために歩行者も行けると錯覚する。
もうちょい歩けば普通に横断歩道があるんですが・・・

あと、自転車ライトって車やオートバイと比べるとショボいので、甘く見られることもあるのではないかと。
もちろんこれには、歩行者からみたロードバイクの速度がわかりづらいなども含むわけですが。

あとは交差点での対向右折車。
対向右折車からすると、対向直進車のロードバイクの存在に気が付きにくいことと、相手の速度感がわかりづらいこともあり、とんでもないタイミングで右折開始する車はいます。

こんな感じで直進しようとすれば、日中でもお互いに死角になっているわけですが、

夜間はなおさらノーチャンスというか。
爆死したくて突っ込むなら別ですが、夜間に死角から突っ込めば何が起こるかはお察しの通りとしかいいようがないわけです。

あるSNSで、ロード乗りが対向右折車と衝突したみたいな話が出てました。 恐らくは交差点ではない・・・のかなと思うのですが、第一通行帯が自転...

俳優がUターンして右直事故を起こした件は皆さんご存知のことと思いますが、2019年に全ての車両におけるデータとして、事故原因が【右折時】のも...

交差点でなくても、店など道路外から道路に合流しようとする車の存在も要注意。

とんでもないタイミングで合流しようとする車も普通にいる。
道路外のコンビニや飲食店から、道路に合流しようとする車がいるときには、相手を信用し過ぎないほうがいいと思います。
ロードバイクの存在に気が付いていない可能性もあるし、ロードバイクとの距離感・速度感を見誤っている可能性もある。

交差点以外でも、対向右折車がとんでもないタイミングでコンビニに入るときもある。

で、決して多いとは思いませんが、なぜかライトを消灯したまんま走っている車とかいます。
恐らく、コンビニとかに入ったあとに単なる付け忘れなのかなと思うのですが。

基本はとにかく明るくすること

夜に視認性・被視認性が落ちるのは当たり前なので、まずはとにかく明るくすることが大切。
よく、

いろんな人
いろんな人
〇ルーメン以上がオススメ

このような話を聞くのですが、ルーメンは光源から放たれたすべての光「光束」の量を表す単位。
一つの目安にはなりますが、何ルーメン以上なら安心という絶対的な指標があるわけではないように感じます。

ライトによって、放たれる光の方向も違う。
ずいぶん前に使っていたキャットアイのエコノムフォースという巨大なライトがありますが、光自体の範囲は狭く、なんか角ばった範囲だけが異常に明るいライトでした。
これ、4000カンデラで当時はかなり明るいライトでしたが、今風の表記にすると170ルーメンしかありません。
けどこれ、かなり明るいライトで通勤で使うにはこれがベストでした。
(実際にはこれのほかに、補助ライトを点滅で使ってましたが)

数字は数字で一つの指標にはなりますが、実際に使ってみないとわからないのが本音。
こちらはオーライトの1500ルーメンのライトですが、

全く街灯が無いところでも走れそうな安心感はあります。
光はやや広がるイメージ。

私は全くもって不知のブランドだったのですが、オーライトというライトメーカーがあります。 2007年に中国で創始されたメーカーのよう...

光のビームの範囲が狭いと、道路のちょっとした荒れとか陥没に気が付きづらい可能性もある。
このあたりは自分なりの使いやすさ、好みの要素はあると思います。
広範囲に広がるライトのほうがいいのか、照射範囲はそれほど広くないけど照らされている場所の明るさは強いのかなど。

なのでルーメン表示で数字が大きいほうがいいですが、数字は数字に過ぎないことも覚えておいたほうがいいかと。

点灯?点滅?

一応、警察庁としても点滅ライトが違反とは言えないと公式見解を出しています。

長らくですが、自転車のライトの【点滅】は違反であるとされていますが、実は点滅は違反ではないことをご存知でしょうか? これ、知らない人のほう...

点滅と点灯では役割が違うと思っているのですが、

・点灯  ⇒ 周辺状況を確認するための視認性確保
・点滅  ⇒ 第三者に気が付いてもらいやすくする、被視認性

リアライトについては、そもそも後ろを見ることはありませんので、被視認性のためのものと考えていいでしょう。
フロントライトは、周辺状況を確認する目的のほか、対向右折車、道路外からの合流車、歩行者に気が付いてもらいやすくするための被視認性の両方の目的があります。

一番ベストなのは、とにかく明るいライトをフロントに一本付ける。
補助フロントライトとして、点滅ライトも別に付ける。

リアライトは点滅で運用し、被視認性を上げる。

これがベストかなと思います。

道路交通法上、点滅が違反ではいえないのですが、ブルベでは点滅ライトは規約違反になるそうです。
理想はリアも、点灯と点滅の二本体制のほうがいいかもしれません。

あと、ハイビームにならないように、フロントライトの取り付けはやや下向きが基本です。

対向車から見てうっとおしいと感じる行為は慎むのが基本。

補助ライトをうまく使う

私自身気に入って使っているのは、こちらのバーエンドライト。

今年に入ってからですが、右バーエンドにミラーをつけてます。 このミラー、実はバーエンドライトとしても使えるのですが、日...

右バーエンドにミラーとともについているライトですが、車が追越しするときにいつもより距離を取ってくれているような感触はあります。

そのほか、こちらは読者様が使っている腕に巻いたり背中に装備できるライトですが、

これも結構いいのではないかと思います。
ちなみに赤色灯ではないので、赤色灯か反射板を装備しないまま青ライトのみの場合は道交法違反になるので、あくまでも赤色灯と併用することが前提です。

先日のトンネル内でロードバイクは恐怖だと言う記事に対して、メールを頂きました。 というお話です。 どういうこ...

トンネル内で有効だと感じているそうです。
探せばこういうのはいくらでもあります。

譲る精神

さきほども書いた対向右折車や道路外から合流する車ですが、

これもタイミング次第になりますが、譲って先に行ってもらったほうがいいケースも多いかも。
とんでもないタイミングで合流されて危険な目に遭うくらいなら、減速して先に行ってくれと促すことも出来るわけですし。

相手がこちらの存在に気が付いていないことを前提に走るというのが、日中でも夜間でも基本なのかもしれません。
【なんで見えてないんだ!】と怒っても、事故にあったら意味が無い。
見えてないこと前提で先に行かすくらいの余裕があるほうが、夜間は特に安全。

音楽聞きながらは論外

これは日中でもそうなんですが、夜間は視覚による情報量が減るわけで、音に頼るウェイトは相対的に大きくなる。
音楽聞きながらロードバイクに乗るのは論外。

よく【このイヤホンは周囲の音も聞こえるんです!】という謳い文句もあるが、周囲の音が聞こえるかどうかもそうですが、音の情報として認識しているかどうかのほうが大きいと思ってます。
単に聞こえていても左から右に聞き流すなら何ら意味が無くて、音の情報で危険を察知するかどうかの話なので。

そういう意味で、音楽によって重要な後続車の音を【認識】してない可能性もあるので論外。
夜間はバックミラーもあまり役に立たないと言うか、何か光が迫っていることは認識できても、距離感はミラーで掴みにくい。

深夜は走りやすいと言える面もありますが

深夜は交通量が減るので走りやすいともいえますが、その一方、車の速度も上がる傾向にあります。
基本的に深夜は白バイもいませんし。

日中よりも視認性・被視認性ともに落ちるので、いかに明るくするかということが鍵になる。

明るいライトで周囲が見えるようにする、周囲から見えやすくすること以外にも、日中以上に譲る気持ちを持っていたほうが無難かなと。
本来、日中だろうと夜間だろうと気をつけるべき点は大きく変わるものではないですが、視覚情報が大きく失われる夜間は、日中よりも注意が必要なのも事実。

フロントライトに8千円くらいは掛けておいたほうが無難かなと思います。
夜間頻繁に走るようであれば。
安心感がまるで違うので。

オーライト RN1500




コメント

  1. 高はし より:

    高はしです。
    気のせいかもしれないのですが、最近の自転車のリフレクターって、暗いように思えます。
    昔は、もっとビカーって光ってたような。ボクの車のライトが下向きなのかなぁ

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      実は最近、全く同じことを感じました。
      夜ママチャリで走行中に前にもママチャリがいたのですが、こちらのフロントライトで照らされた反射板が暗い状態だったので、こういう見え方しかしないのかな・・・と。

  2. ぬるべぇ より:

    毎日トラックを運転している者ですが、トラックドライバー目線から見た自転車の夜間走行のアドバイスがあります。
    まずはウェアです。地味に思われるかも知れませんが、意外と効果は大きいものです。黒ずくめのより反射素材のものの方が圧倒的に目立ちます。ブルベのこれでもか的な物はちゃんと理にかなっています。ブルベスタイルはナイトライドのいい手本になると思います。あとサドルバッグにもリフレクター付きの物をオススメします。
    次に反射板です。これは意外と思われるかも知れませんが、フェンダーやシートポストに付いているに赤いものよりも、実はペダルに付いている反射板のほうが、トラックの高い運転席から見てより遠くから目立ちます。回転運動で動くものは被視認性向上大です。当然これはママチャリ的な装備です。自分も含めてビンディングペダルにはまずありません。そこでシューズに反射テープを貼るのをオススメします。
    そしてテールライトですが、明るいのはもちろんの事、これは普通に点滅するよりも、変則的な発光パターンのほうが一層目立ちます。自分は今はKnogのテールライトを愛用してます。これは発光パターンが多くいろいろ変えられるのでオススメです。
    ホイールの反射板も有効です。しかしながら残念な事に、これまたママチャリ的な装備です。ロードバイクの完組ホイールには付いてません。これも同じくリムにちょこっと反射テープを貼るのがベターです。 これは余談ですが、自分のロードバイク仲間で以前、無名ブランド安物鉄下駄ホイールのスポークを一本だけイエローにしている友人がいました。そんななんちゃってニセMAVIC仕様も、もしかしたら僅かながらでも夜間の被視認性向上に一役買っていたのかもしれませんww まぁ自分はダサいからやろうとは思わないし、人にもオススメしませんが、興味のある方は試してみるのもいいかもしれませんww
    長文になってしまい失礼しましたが、少しでもナイトライドの参考にしていただければ幸いです。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      確かにブルベの方は反射ベストなどしっかりしてますよね。
      シューズに反射シールを貼る人も少数ですがいるようです。