自転車事故のニュースは毎日のようにありますが、
報道陣から「ぶつかって救護しなかったらひき逃げになりますよ」と問われると「これがひき逃げですか？オレが被害者ですよ。自転車が来たら通してやろうという思いやりが日本人にはない」と謎の主張。「ぶつかったのは分かった気はしたが、人だとは分かっていなかった」と反論した。
これは酷いですね・・・
しかしながら
全部逆というか、被害者ではなく加害者だし、「自転車が来たら通してやろうという思いやりが日本人にはない」ではなくて、「歩行者が来たら譲って通してあげるという思いやりがない自転車も残念ながらいる」が正解。
いつから歩行者よりも自転車が優先する国になったんですかね・・・
ただこれ、法律上は普通に歩行者優先なわけですが、歩道上では実態として逆のケースも多い。
チリンチリンとベルを連打して通る自転車とか普通にいるわけですし。
自転車優先だと勘違いしている人、かなりいるんじゃないですかね・・・
ひき逃げは犯罪
ちょっと前にも書きましたが、
ひき逃げは、救護義務違反と通報義務違反になります。
普通に捜査されたら逮捕の対象になりうるもの。
この事故もそうですが、
一人目の自転車は既に出頭してますが、二人目はまだみたいですね。
そもそも、立て続けに二台に撥ねられる小学生って、いくらなんでも酷い話。
で、今回の事故の件。
報道陣から「ぶつかって救護しなかったらひき逃げになりますよ」と問われると「これがひき逃げですか？オレが被害者ですよ。自転車が来たら通してやろうという思いやりが日本人にはない」と謎の主張。「ぶつかったのは分かった気はしたが、人だとは分かっていなかった」と反論した。
容疑がひき逃げだけではないんですよ。
重過失傷害も容疑に入っている。
現場周辺の防犯カメラの映像で特定されたとあるので、自転車に乗ったこの人が重過失に当たる何かがあった・・・ということなんでしょうか？
前に記事でも書いたように、
過失傷害と重過失傷害は全く違う。
（過失傷害）
第209条
過失により人を傷害した者は、30万円以下の罰金又は科料に処する。
前項の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。
（業務上過失致死傷等）
第211条
業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金に処する。重大な過失により人を死傷させた者も、同様とする。
過失傷害は告訴しないと提起出来ないので、一般的には示談すれば被害者も提起しない。
重過失傷害は親告罪ではない上に、罪も重い。
まあ、重過失致死罪で逮捕された自転車の事例も、普通に執行猶予がつくくらいなんで、自転車への刑罰は甘いのですが。
歩道で、自転車優先だと思っている人、結構いるんじゃないですかね。
歩行者の横スレスレを通り過ぎるママチャリとか普通にいますし。
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コメント
本件、加害者の取材対応がちょっとアレな感じなこともあって多くの批判を集めているようですが、実際には同じような自転車の乗り方をしている一般市民が少なくないことを、より問題視して欲しいと思います。あれこれ言われることの多い配達サービスにおける一部配達員の運転マナーも、個人の問題であると同時に社会のモラルを反映しているとも考えるべきでしょう。
横断歩道で止まらないクルマの話もですが、いろいろと「誰かに言われるまで気づかない世の中」になっている気がします。当たり前のことでもいちいち言わないといけない社会というのも残念ではありますが。
コメントありがとうございます。
被害者が本当に怪我をしたのかについて、警察が証明を出してくれないとのことのようなんですが、それは個人情報に当たるので警察は当然出せないんですよね・・・
なんかいろいろとチグハグだなと思ってみてますが、自転車自体が車両であることを軽視しているからこういうことになるんだと思ってます。