フィッティングサービスに期待しないことが大切。

ロードバイクの場合、サドル高やサドル位置、ハンドル落差など様々なポジショニングが大切。
大切なので、いろんなところで有料フィッティングサービスがありますよね。

これは前にも書いたことがあると思いますが、フィッティングサービスを受けるときには、期待しないことが大切です。
金払って期待するなってなんだよwとツッコミが入りそうですが、何でもかんでも信じ過ぎる人のほうが迷宮入りしやすいように感じます。

有料フィッティングサービスの落とし穴

シマノのサービスもあれな、大手プロショップのものもあるし、トレックとかスペシャライズドあたりもフィッティングサービスをしているはず。
そのほか、ショップ店員が一緒に走って改善して行くようなシステムも見たことがあります。

で、大手のサービスほど、結論は数字で出してくれます。
理想の数字はこれですよ、と。

数字を盲目的に信じる人って基本的にアホだと思っているのですが(←大変失礼ながら)、そもそも出てくる数字の根拠って何よ?という話なんですね。
コンピューターがはじき出した数字だから間違いないと思う人もいるのかもしれませんが、要はこういうのって、統計学の積み重ねみたいなもん。

たくさんのデータを集めて、その統計学の集大成みたいなもんだと思えばいい。

人間は機械ではないので、

管理人
管理人
一般的にこうですよ

このような一般的な範囲から外れる人も普通にいる。
一般的範囲から外れる=ダメな奴とか、そういう話ではないですw
単なる個性の一部と思えばいい。

例えばなんですが、オーダーの枕ってありますよね。
あるところではいろんな角度から首の状態などを計測して、理想的な高さに作るらしいのですが、実際に【理想的】とされる高さに合わせてもらっても、使ってみると

いろんな人
いろんな人
なんかあわない

いろんな人
いろんな人
首が痛くなる

こういう話って結構聞くんですよ。
なのでそこからさらに高さの微調整が始まるらしいのですが、じゃあ数値化された理想とされる高さとはなんだったのか?という話になってくる。

一般的にこれくらいがベストだろうと推測されたに過ぎない統計学の集大成なんですよ。
理想とされた数字は。
それが自分自身に合うかどうかはまた別問題。

ビンディングペダルのクリートの位置って、一般的には母指球と言われますが、あえて爪先寄りとか踵寄りに付ける人もいる。
これはそのほうが速いとか、そのほうがパワーロスが少ないなど、自分の身体と向き合って考えた結果
こういう部分が、人間の個性とも言えるし、身体の作りも使い方も人それぞれ違うという一例でもある。

なので数字でいろいろ出してくれるフィッティングサービスって、【一般的にはこれくらいがベストと言われてますよ】【統計学的にはこの辺ですよ】という数字を出してくれるに過ぎないことを理解していないと、だいたいは無駄金に終わるような。

出てきた数字が絶対的なものではなくて、単なるアドバイス程度だと思うことが大切。

前に知人がある大手2社のフィッティングサービスを受けた話ってどこかで書いたと思うのですが、両者では全然バラバラの数字を出してきた上に、どっちかはフレームサイズが2サイズ大きいだか小さいだか指摘されたとか。
身長から見ると、どう考えてもジャストサイズにしか思えないですが、フレームサイズがおかしいと指摘されても困るだけだったりする。

ショップ店員が目視で行うフィッティングサービスは、コンピューターではなく勘ピューターといえるものかもしれませんが、これはその店員さんの考えをベースにしているので、根拠はその店員さんだけになります。
これもハマるときはハマるし、全然ハマラないときはハマラない。

アドバイスから得たものを自分なりにアレンジしていくことが大切になってくるので、正解を授けてくれると期待していくものではなく、単にヒントとか他人の考え方を聞きにいく場くらいに思っていたほうがいいです。

人間は人それぞれ違う面が大きいので、フィッティングサービスは正解を求める場所と期待するのではなく、ヒントを貰いにいく場

実際のところ、ネット上では有料フィッティングサービスを受けて大満足だった!みたいな記事を配信した数ヵ月後に、

いろんな人
いろんな人
やっぱサドル高が合わない

いろんな人
いろんな人
前傾がきつくてつらいから戻した

しれっと元に戻している人も普通にいる。
お金払ったことと数値化されたことで満足と思っていたけど、実際にそれで運用したら何か違ったなんてケースは多々あるので。
まあ、お金を貰って記事を配信しているケースもあるので、そういう場合は絶賛するしかない事情もあるでしょうけど。

無意味ではない

いろんな人
いろんな人
じゃあ有料フィッティングサービスって無意味なの?

管理人
管理人
無意味ではない。
一つの考え方として活用できる可能性はある。

単なるヒントとしては、活用できる可能性は十分あります。

先ほどオーダー枕の一例を挙げましたが、肩コリがつらい人なら分かると思いますが、同じ枕でも、日によって相性って変わりません?
肩コリがそれほどつらくない日ならジャストーミートする枕が、肩コリがつらい日だと全く合わなくなるみたいな。

それと同じようなことで、一度これだと決めてジャストミートしているロードバイクのポジションでも、日によって

管理人
管理人
何か違う感

大きくは外れてないけど、今日は何か違うなと感じることってありません??

数字で出されるとそれが科学的なんだと盲目的に信じる人もいると思うんですが、その数字の根拠ってなんだろうと考えていけば、数字は絶対的なものではなく単なるヒントに過ぎないと思うんです。
サドル高を出す係数についても、係数の根拠は相当怪しいところですし。

まあ、このように考えるのも、大手二社のフィッティングサービスを受けた結果、頭の中が混乱して何が正しいのか分からなくなった知人を知っているからです。
極論すれば、ラクに、おかしな痛みなども出ず、速く走れるならそれが正解なので、数字ばかり追いかけないほうがいいのかなといつも思ってます。
ただし、自分の中でジャストミートしているポジションを見つけたなら、その数字は測ってメモっておいたほうがいいです。
自分の中での黄金比みたいなもんですから、二台目以降を買うときにもいろいろラクになります。
試乗会に行ったときも、意外とラク。

まあ、世の中にはいろんなフィッティングサービスがあるなと思いますが、シマノだから完璧とか、スペシャだから間違いないとか、生体力学の専門家がやるから間違いないとか、基本あんまり関係ないです。
肩書き主義というか、ヒントとして有用な可能性はどれもあるけど、ヒントとして役に立たないケースも正直ありますし。

どうしても行き詰ったときには、

管理人
管理人
ラクに、おかしな痛みなども無く、速く走れているなら、それが正解

原点に戻って、もっとシンプルに考えることも必要です。

変な話、せっかく【ラクに、おかしな痛みなども無く、速く走れている】のに、沼に嵌る人もいるもんです。
よくあるサドル高の計算式を使ったら、サドルが低いことが判明した⇒修正した、みたいな。
さらに【ラクに、おかしな痛みなども無く、速く走れる】を求めているなら試すのはいいでしょうけど、計算式がどうとかよりも、乗ってみた自分の感覚のほうがはるかに大切。

ちなみに最近、サドルを3mmくらい後ろに引いて、わずかに下げてみました。
乗ってみたらすぐにわかったのですが、これは違う感がハンパなかったので、即座に帰宅して元に戻して出発しましたw
これもローラーで試した分には違和感がありませんでしたが、外に出たら一発アウト。




コメント

  1. A.K. より:

    いつも楽しく拝見しています.

    そもそも身体計測だけから統計学的に導き出されただけの数値を「理想値・ゴール」として提供するだけの安価なサービスをフィッティングサービスと呼んでしまうのが問題なのだと思います(基準値提供サービスとでも呼ぶべきでしょうか…).

    腰痛・膝痛で悩んでいた時にスペシャライズドのフィッティングサービスを,ハンドル幅とクランク長で悩んでいた時にトレックのフィッティングサービスを受けに行ったことがありますが(いずれもペダリング解析まで含む高額なコース),ちゃんとしたフィッティングサービスは統計学的に導き出された数値を「基準値・スタート」として,センサーを付けたうえでの動画解析や,講習を受講し経験を積んだフィッターの目視とライダーからのフィードバックをもとにポジションを調整し,「あなた自身に合わせた結果こうなりました」という数字を出してくれました(その分数時間の時間と数万円の費用がかかりますが…).

    これらを自分のフィーリングだけで導き出すことも可能だとは思ったのですが,
    ・目が前にしかついていないので自分のペダリングをリアルタイムで見れない.
    ・自分のペダリングの状態の良し悪しを判断できるスキルがない.
    ・試してみるために幅や長さの違うパーツを複数揃えるのは現実的でない.
    などの理由からフィッティングサービスを受けに行きました.

    結果,スペシャライズドでは背中の過度な屈曲と膝の軌道のブレが改善され,腰痛・膝痛が改善,トレックのフィッティングサービスではハンドル幅を2cm狭く,クランク長を5㎜短くした結果,よりラクに乗れるようになりました(「あなた自身に合わせた結果こうなりました」の数値は2社ともほぼ同じでした).

    長くなってしまいましたが,自分のフィーリングで調整するための「基準値・スタート」を得る,あるいは,自分のフィーリングだけでは得られない解析機材や専門家のスキル,試してみたいサイズのパーツを使わせてもらう等,目的をはっきりさせていけばフィッティングサービスにもメリットがあるかと思いコメントさせて頂きました.

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      これはいろいろ難しい面もあるのですが、ペダリングまで解析してもらってその人にベストと思われるセッティングをしてもらっても、何か合わないという人もいます。
      もちろんしっかり見てもらえる面では信頼性はある程度あると思いますが、それで出てきた数字が絶対的なものではないという意味です。

      恐らくですが、何となく受けよう的な目的意識が曖昧なままで受けると、結果まで曖昧なのかなと思いました。
      何をどう改善したいのかの目的をしっかり持った上で受けることが大切なのかもしれません。

  2. 前田亮 より:

    自分も理想的なサドル高っていうので迷ってGCNの動画を参考にしたらサドル高15ミリ下げる事になりました笑
    もちろん最初は違和感半端なくてパワー出ないし違う筋肉疲れるしでいい事無かったんですが冬なのでひたすらズイフトで同じサドル高で乗ってると結局それが楽で疲れないポジションになりました笑
    ポジション変えたら違和感あるの当たり前で使う筋肉も変わるので疲れると思いますが結局そのポジションに体が慣れたら良さがわかるみたいな感じなんですかね?
    最近は意識して下ハン握るようにしてたら下ハンの方が楽になりましたし笑

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      これはなかなか難しい問題で、ちょっと変えれば違和感が出るのは当たり前とも言えます。
      新しいポジションに慣れるまでの時間が必要という考えにもなるのですが、私の場合、違和感の性質というか、フィーリング的にOKとNGの場合があると思ってまして、うまく説明できませんが【慣れたら行けそうな感覚】と、【これはダメ】を直感的に分けているのかもしれません。

      新しいポジションにしたら使う筋肉が変わるのは当たり前なので、本来はある程度新しいポジションにして乗って慣らす作業も必要だとは思いますが・・・

  3. またたび より:

    似たような事でよく思うのは「サドル高は股下×0.8○○!」ってやつで議論してる人達についてですね。
    有効数字、分散って知ってるか?とか思っちゃいます。
    (特に係数の0.001って股下100cmあってようやく1mmの差になります)
    そもそも履いてるもの(レーパン、ズボン、靴下、靴、etc)で実質的な高さは変わりますし、厳密に数値化する意味がよく分からないですね。
    トラック用の自転車とかで「種目毎にセッティングを変えるから記録しておくんです!」っていう風に管理としてなら分かるのですが。
    まぁ自分でネジを回すのに不安がある方は1回数値としてビシッと決めて後は放置、ってした方が気持ち的に楽なのかもしれませんね。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      数字として出されると、それがあたかも科学的なのではないかと誤認する人も多いのではないでしょうか?
      係数の根拠すら不明なのに、科学だとは思いませんけどねw