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Decathlon(デカトロン)のロードバイクについて。コスパ最強?

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ちょっと前というか結構前に、読者様からメールを頂きまして、デカトロンというブランドについて取り上げて欲しいとのことでした。

こんにちは。
「デカトロン」というメーカーが販売する「VAN RYSEL」あるいは「TRIBAN」というブランドのロードバイクをご存じですか?
デカトロンはフランスのスポーツメーカーで、ウェア類が安くよく利用するのですが、上記の様に完成車も販売しているようです。フランスではかなりメジャーだという話も。
アルミで105搭載、定価で13万8千円(税込み)の完成車など安めのロードバイクが揃っているようですが、日本語の詳しい情報がほぼありません。
もしよろしければブログでこのブランドについて考察して頂けませんか?

この質問は単なる好奇心で、特に購入を検討しているといった事情がある訳でもないのでメールのお返事は頂けなくても結構です。もしお暇があればネタにしてやってください。(ブログ応援してます!)

正直なところ全く知らないブランドだったことと、すっかりこの件を忘れてました(すみません・・・)。
メールみたら、3月19日になってました。

 

とりあえず私なりに感じたことを書きます。

メール頂いた方へこのブランドの関係者なのかと勝手に誤認してしまい、大変失礼いたしました。

デカトロンというブランド

デカトロンはフランスの総合スポーツメーカーのようです。
ロードバイク等の自転車もあるし、自転車関係のウェアやパーツなどもある様子。

 

デカトロンの直営店は現在日本に2つあり、デカトロン幕張とデカトロン西宮。

 

一応、フレームについてはUCI認定を得ているものもあるということや、プロチームの下部組織でも使われたことがあるらしいです。
全体的な傾向で言うと、他社の同じようなスペックの完成車と比較すると、圧倒的に安い。

 

ただまあ、日本のデカトロンのサイトでは、パーツスペックの詳細が書いていないことや、ジオメトリが載っていません。
このあたりはデカトロンの海外サイトを見るとジオメトリが見つかるのですが、個人的な印象としていうと、ロードバイクに乗りなれた人が買うというよりも、ビギナーをメインターゲットにしているのかなという印象を受けました。

 

エンデュランスバイクはTRIBAN(トリバン)という名前です。
タリバンと呼ぶと大問題に発展する恐れがあるので注意しましょう。
レーシングバイクはVAN RYSEL(ヴァンリーゼル)。

 

とりあえず具体的なところを見ていきます。

TRIBAN CN RC 520

まずはエンデュランスバイクのTRIBAN(トリバン)から。

最初に目に付くのは圧倒的な安さ。
アルミフレームで、ディスクブレーキ車+105で税込119,900円なので、かなり安い。

 

ジオメトリはザ・エンデュランスバイクというところで、リアセンター長が425mmと長めに取っていることや、ドロップシートステイを採用しているので、快適性に振った一台と見ていいかと。

 

フレーム重量も公開されていて、日本のサイトだとサイズMで1830gとなっています。
これがアルミフレームとしてどのようなランクに来るかというと、軽量アルミフレームと言われるのはだいたい1100g程度なので、重めのアルミフレームと言えます。
これはまあ、値段なりというか、6061アルミでエントリーグレードなのでこんなもんかなという感じ。

 

ただし海外のデカトロンサイトでは、サイズMで1780gとなっています。
恐らくですが、未塗装重量と塗装後重量の違いではないかと思います。
海外サイトではフォーク重量も公開されていて、カーボンフォーク(アルミコラム)で680gと出ているので、かなり重いほう。

 

ただまあ、その代わり値段は圧倒的に安いので、軽くて安くてなんてものは存在しませんし、そんなもんでしょう。

 

105完成車になりますが、油圧ディスクではなく、ワイヤー引きの油圧ディスクです。
そのためSTIもR7000で、R7020ではないのでご注意を。

 

ただこれ、一つ重要なポイントがあって、エンド幅がF100mm、R130mmのクイックリリース仕様です。
今ディスクブレーキで主流なのはリア142mmのスルーアクスル仕様なので、ホイールをグレードアップしようと思ったときに、一部ホイールは使えません。

 

カンパ・フルクラムのディスクブレーキホイール、クイックリリース対応アダプターについて。
先日の記事についてですが、 読者様からの貴重な資料を提供いただきました。 あの中で、フロントがスルーアクスル、リアがクイックリリースのフレームについては、マヴィックなら間違いない(ただし2021年モデルは不明)と書いたのですが、実は一部です...

 

シマノホイールについては無理、マヴィックはほぼOK、カンパ・フルクラムはホイールによってはアダプターで対応します。
あとになってからホイールの互換性で騒ぎ出すことがないように、一部ホイールは使えないことは確認しておいたほうがいいと思います。

 

メリダのアルミディスクロードも同様に、135mmクイック仕様になっているものがあるので注意。

重量も公開されています。

XS S M L XL
10.5kg 10.55kg 10.6kg 10.8kg 10.9kg

キャリアとフェンダーが取り付け可能なダボ穴があるようです。
リアセンター長が425mmと長いことからも分かるように、ツーリング向けというところかと。
最大タイヤクリアランスは36mmまでとなっているので、グラベルロードに近い方向性なのかもしれません。
(完成車についてくるのは28cタイヤです)

TRIBAN CN RC 500


https://www.decathlon.co.jp/

 

こちらもエンデュランスバイクのトリバンですが、フレーム&フォークは同じもの。
コンポをソラ(R3000)にして、ワイヤー引きディスクブレーキにしている完成車です。

 

ホイールは前後合わせて2000gと出ています。
一般的には重いホイールになりますが、この価格帯であることを考えれば標準的な重量といっていいです。

 

値段がかなり安く、税込で84,900円。

 

こちらも同様に前後クイックリリースなので、ホイールをグレードアップするときに一部ホイールが使えないことはきちんと確認しておいたほうがいいと思います。
多くの初心者さんは、ホイールを後からグレードアップするという話をしても、ピンと来ない人が多いようです。
ホイールのグレードアップは走行性能に大きく関わるポイントですから。

 

ホイールはこちらも前後合わせて2000gとなっています。

TRIBAN RC 100


https://www.decathlon.co.jp/

 

こちらは同じくエンデュランスバイクのトリバンなのですが、リムブレーキ仕様です。
フレーム形状もドロップシートステイを採用せず、オーソドックスなスタイル。

 

フレームは6061アルミで重量が1830g。
フォークはスチールフォーク。
さすがにスチールフォークなので重量は書いていませんw

 

コンポはターニーで、フロントシングル44Tという変わった構成。
ただしこれ値段がクソ安く、税込39,900円となってます。

 

重量はサイズMで11.3kgとなっているので、リムブレーキ完成車としてはかなり重たい部類に入りますが、この値段なので軽量性を求めるほうが間違っているとしか言いようが無く。

VAN RYSEL CF CN 900

ヴァンリーゼルはレーシングバイクで、リアセンター長も405mmと短め設計。
UCI認定フレームになっています。

唯一これだけはカーボンフレームになっているようで、税込274,900円となっているのですが、日本のサイトを見る限り在庫がXLしかなく、クリアランスセールで149,900円となっています。

 

105完成車(リムブレーキ)で、重量はこちら。

XS S M L XL
8.9kg 9.1kg 9.2kg 9.7kg 10.0kg

ホイールはシマノ完組のRS100(1920g)。
恐らくフレームもそこまで軽いわけではないのかなと思いますが、フレーム重量は書いてありません。

VAN RYSEL AF CN 900

こちらは同じくレーシングバイクのカテゴリですが、上と違ってアルミフレーム&カーボンフォーク仕様。
値段がかなり安く、105完成車(リムブレーキ)で138,800円(税込)となっています。

 

UCI認定フレームで、フレーム重量は1400g、フォークはカーボンフォーク(アルミコラム)で550g。

 

完成車重量はこちらです。

XS S M L XL
8.9kg 9.1kg 9.2kg 9.7kg 10.0kg

全般的にみて思うこと

あんまりコスパという単語が好きではないのでアレなんですが、総じていえるのは値段なりのスペックという印象です。
アルミ105完成車でこの値段、というと物凄くコスパが高いように思えるかもしれませんが、その分フレームが重めだったり、ワイヤー引きディスクブレーキだったりするわけで。

 

どうもロードバイク界でコスパという用語が使われるときって、単に安いことを指しているように思うのであまり好きではない表現です。

 

海外のデカトロンのsサイトで見る限り、カーボンフレームのヴァンリーゼルにはフレームセット販売もあるようですし、デュラエース完成車もあるようです。
UCI認定を取っていることや、プロチームの下部組織でも使われていることを考えれば、モノ自体は悪そうな印象はありません。

 

値段が安いことは一つの武器ですので、例えとして適切かどうかはわかりませんが、NESTOみたいな立ち位置を狙っているのかなと思うところもあります。

 

このブランドについて見た感触では、メインターゲットは初心者、一台目の人だと思います。
通販でも買えるようですが、一台目についてはショップ購入のほうが絶対にいいので、ショップ購入をオススメします。
操作方法とかメンテ方法とか、通販で買うとわからないまま乗っている人もいますし。

 

ただし店舗購入となった場合には、今現在は幕張と西宮にしかありません。
そこに近い人で、とりあえず低価格でロードバイクが欲しいなと思う人には一定の需要はあると思います。

 

見た印象としては、値段なりのロードバイク、ですかね。
モノ自体は悪くなさそうです。
あとディスクブレーキ車のほうは、リアエンド幅135mmのクイックリリース仕様になっているので、そのデメリットを理解した上で購入するかどうか検討したほうがいいと思います。

 

意外とあとになってから、ホイールの互換性で悩み出す人もいますし。




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