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10速105(5700)と最新型ティアグラ(4700)はどれくらい違いますか?【質問いただきました】

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コンポについて質問を頂きましたので回答いたします。
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今乗っているロードバイクはティアグラ(4700)の10速です。
知人から要らなくなった105のフルセット(5700、10速)を格安で譲ってもらえるとの話があるのですが、4700と5700はどれくらい性能が違うのでしょうか?
やはり105はいいですか?
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回答いたします。

105(5700)

5700系の105ですが、世代としては7900系デュラエース、6700系アルテグラと同じグループに入ります。

この世代の大きな特徴ですが、元々7800系デュラエースまではSTIから出てくるワイヤーがいわゆる【触角タイプ】というもので、ワイヤーがバーテープの中を通る今の形とは違います。
7900から触角が廃止され、ワイヤーがバーテープの中を通る形になりました。

シマノコンポの世代交代ですが、まずはデュラエースがモデルチェンジします。
その一年後にアルテグラ、その一年後に105、その一年後にティアグラというサイクルでモデルチェンジしていきます。

デュラエースから105については、いわゆる【レーススペック】とも言われるため、105はその世代のデュラエースを基準に設計されています。
デュラエースをコストダウンさせてアルテグラを作り、アルテグラをコストダウンさせて105を作るというイメージです。

79世代の問題点

上にも書きましたが、7900デュラ~5700系105は【初めて触角が廃止されたモデル】です。

7900デュラ登場の時にも言われたことなのですが、ワイヤーがバーテープ内を通る形になったことにより、ワイヤーの引きが重くなりました。
どうしてもハンドルのカーブのところでワイヤーが鋭角に曲がるため、ここが大きな抵抗になっているというわけです。

触角タイプのSTIだと、ワイヤーが鋭角に曲がるということがないため、抵抗が少ないわけです。

7900デュラが登場したときも、このワイヤーの引きの重さを嫌がってあえてSTIだけ7800という人もいたくらいです。

それからコンポはさらに進化を遂げて、デュラエースは9000系⇒R9100に、アルテグラは6800系⇒R8000へと進化を遂げていきました。
このときにシマノが一番工夫したのは、いかにワイヤーの抵抗が少なくなって引きを軽くできるかということです。

79デュラに関わる世代については、一部では【失敗作】とも言われることがあります。
その中でも最も廉価な105については、正直なところシマノコンポの中でも最も失敗感が強いコンポだったとも言えます。

79デュラと同じ世代に、4600系ティアグラがありました。
この4600系ティアグラですが、クランクがカッコ悪いし、見た目では評判は最悪でした。
ところが、5700系105との大きな違いで、ワイヤーが触角タイプのままだったのです。
そのため、一部では【5700よりも4600のほうが引きが軽い】とも言われました。

4700ティアグラの利点

4700ティアグラについてですが、9000系デュラエースのテクノロジーを引き継いでいる感じです。
ワイヤーの触角が廃止になっていますが、7900~5700のときのようにワイヤーの引きが重くならないようにと9000系の技術を使っているため、正直なところでいうと5700よりもワイヤーの引きは軽いです。

なので現在4700ティアグラをお使いなのであれば、5700系105に組み換えするのはどちらかというとスペックダウンにつながる可能性のほうが高いと思います。

105だから常にティアグラよりもいいというわけではないことが大きなポイントです。

ちなみにですが、5700系105と4700系ティアグラは同じ【ロード10速】ながらも、互換性がありません。
流用できるのはスプロケくらいです。
チェーンも違いますし、ディレーラーも引き幅が変わったので互換性がありません。

強いて言うならば、4700のブレーキよりも5700ブレーキのほうが効きはいいように感じます。

なので今5700系の105を買っても特に役に立ちそうなことがないので、そこはご注意を。
どうしても105にしたいなら、5800系105にしたほうがいいですね。




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