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チューブは何を意識して選ぶべきなのか?

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もはやチューブレス派も増えてますし、チューブラー派であればインナーチューブを選ぶ余地はないのですが。

 

クリンチャータイヤに必須のインナーチューブですが、チューブの性能と言っても様々あるわけですよ。
転がり抵抗、耐パンク性、乗り心地(振動吸収性)、耐久性、などなど。
ある意味では値段も性能の一部になります。

軽量チューブの持ち味

チューブの性能の中で、最もわかりやすいのは重量。
分かりやすいというのは、比較検討する上でわかりやすいという意味です。

最近話題に上がることも多いポリウレタン系(TPU)系は圧倒的な軽さを誇ります。

チューブ 重量 値段(税込)
ウルフパック TPUチューブ 25g(20-28c、40mm) 4,400円
チューボリート 38g(18-28c、42mm)

チューボリートの正確な値段がよくわかりませんが、だいたい同じくらい(4000円台後半)です。
普通のブチルチューブは1000円以下なので、クソ高い代わりに異常に軽いのがTPU系チューブの特徴。

 

パナレーサーのブチルチューブ(23-26c、バルブ長48㎜)で91gなので50g以上は余裕で軽い。
前後で100gの軽量化を達成可能なのがTPUチューブ。

 

リム重量が50g違うと加速時や登りは明らかに違うわけで、超軽量チューブの持ち味は明確にわかる軽量性・・・というところでしょうか。
耐パンク性はメーカーの言い分だと高いことになってますが、バルブ付近の不良も結構聞くのでなかなか悩ましいところ。

高いけど圧倒的な軽量化が出来るのがTPU系チューブ

チューブ一本に4千円以上は厳しいなと思うけど軽いほうがいいなと思う人だと、軽量ブチルチューブか、軽量ラテックスチューブ、ラテックスチューブが視野に入ってきます。

チューブ 素材 重量 値段(税込)
パナレーサー R-AIR 軽量ブチル 77g(23-28c、48mm) 1,887円
ヴェレデスティン LATEX SUPERLITE ラテックス 50g(20-25c、50mm) 2,035円
ミシュラン エアコンプウルトラライト 軽量ブチル 75g(18-23c、40mm) 1,100円
SOYO ラテックス ラテックス 48g(23-25c、42mm) 2,970円
ヴィットリア ラテックス ラテックス 75g(18-23c、48mm) 1,679円
ミシュラン エアコンプラテックス ラテックス 79g(22-23c、40mm) 2,200円
ブリヂストン エクステンザスーパーライト 軽量ブチル 52g(18-25c、48mm) 1,991円
ブリヂストン エクステンザライト 軽量ブチル 67g(18-25c、48mm) 943円
コンチネンタル RACE28スーパーソニック 軽量ブチル 50g(20-25c、42mm) 2,530円
コンチネンタル RACE28 LIGHT 軽量ブチル 65g(20-25c、42mm) 1,980円

ラテックスチューブは1日で1Bar以上はエア抜けするのですが、軽量ラテックスチューブのほうがより早く抜ける傾向にあります。
軽量ブチルチューブは、ブチルチューブよりは軽いけど、軽量ラテックスやTPU系からすると重い。
けどブチルチューブよりちょっと高い程度で、TPU系や軽量ラテックスチューブから見れば全然安いのも特徴です。

軽量ブチルチューブは、耐パンク性は低めです。
ブリヂストンはチューブの厚みも公表していますが、スーパーライトは0.45㎜厚、ライトは0.6㎜厚となってます。
ゴムは薄いほうが気持ちいいという法則はどの分野でも共通なので、この0.15㎜の厚みの差を感じ取れるかどうかが男として問われている能力なのかもしれません。

 

最後、ノーマルブチル。
このカテゴリはさほど軽くはないです。

チューブ 素材 重量 値段(税込)
パナレーサー ブチル ブチル 91g(23-26c、48㎜) 986円
ヴィットリア コンペティションブチル ブチル 90g(18-23c、48㎜) 1,210円
ヴィットリア スタンダードブチル ブチル 116g(20-28c、48㎜) 660円
ミシュラン エアストップ ブチル 93g(18-25c、40㎜) 880円
ヴェレデスティン RACE FV ブチル 106g(20-25c、50㎜) 650円
コンチネンタル RSCE28 ブチル 100g(20-25c、42㎜) オープン

ヴィットリアはコンペティションブチルとブチルに分かれていて、一応はコンペティションブチルのほうは軽量ブチル扱いなんですが、他社軽量ブチルと比べるのは酷なほど重い。
ブリヂストンのエクステンザスーパーライトは52gなので、だいぶ差があります。

 

ノーマルブチルの特徴としては、安いこと。
安い、けど軽くはないですよというのがブチルチューブの特徴です。

振動吸収性

振動吸収性の分野は、ラテックスチューブが圧勝でいいかと。
チューブ素材の伸縮性が関わるので、ラテックスとか軽量ブチルあたりも振動吸収性はいい傾向にある。

 

TPU系は硬めの乗り味になると聞きますが、試したことが無いのでよくわかりません。

転がり抵抗

チューブの転がり抵抗がどれくらい関わるかは謎ですが、AEROCOACHでは各種インナーチューブの転がり抵抗に関する実験データを公表しています。

Inner tube rolling resistance
It's not just tyres that reduce your rolling resistance - inner tubes matter too! We performed a comprehensive test on a...

タイヤをコンチネンタルのGP500025cで固定。
その上で各種インナーチューブを使ったときの転がり抵抗を発表してますが、これで見るとヴェレデスティンのラテックスとヴィットリアラテックスが転がり抵抗が低いことになります。
注目の超軽量TPU系のチューボリートは、軽いけど転がり抵抗も断トツというわけではないようです。

耐パンク性能

耐パンク性能ですが、パンクは運次第の面も大きいので、軽量ブチルでもしばらくパンクしない人もいるし、肉厚ブチルでパンクしまくる人もいます。

 

まあ、同じ素材であれば厚みがあるほうがパンクしづらいことは間違いないので、軽量ブチルよりもブチルチューブのほうが耐パンク性は上。
軽量ラテックスよりも、ラテックスチューブのほうが耐パンク性は上。

 

TPU系は、メーカー的には耐パンク性能は優れていると謳ってますが・・・バルブ不良なども聞くのでなかなか難しいところ。

絶対禁止のチューブ

ラテックスチューブは熱に弱いので、カーボンクリンチャーホイールのリムブレーキ車は禁止プレイとなっています。
TPU系も熱に強いわけではないですが、例えばウルフパックのTPUチューブにはこのような注意書きが。

※リム温度180℃までの耐熱性能。カーボンホイールにも使用可能ですが、リムが高温になりすぎると破損の恐れが有ります。

カーボンクリンチャーでも、ディスクブレーキ車ならブレーキ熱が関係ないのでラテックスチューブも使用可能です。
チューボリートの場合、ディスクブレーキ車専用のさらに軽量チューブ(23g)もあります。

 

ラテックスとかTPU系チューブは、スローパンクになることも多いですが、穴の大きさ次第なので必ずそうなるとも言えません。

チューーブ選びで何を優先するか?

チューブの性能としては、重量、振動吸収性、耐パンク性(耐久性含む)、転がり抵抗、値段などの要素があります。
値段優先なら、ブチルチューブ買っておくのが吉。
転がり抵抗優先ならラテックスチューブ。
重量優先ならTPU系。
耐パンク性重視なら、肉厚ブチルチューブがいい。

 

ただまあ、ブチルは安いけど重い。
ラテックスは転がりは良くても、エア抜けが早いのと継続使用で伸びる。
TPU系は圧倒的に軽いけど、クソ高いのと、伸びが結構出やすい。
肉厚ブチルは耐パンク性能はいいけど、クソ重い。

 

なのである程度バランスを考えて選ぶ人が多いのかなと。

TPU 軽量ラテックス ラテックス 軽量ブチル ブチル
重量 ◎激軽 〇軽い △普通 〇軽い ×重い
転がり抵抗 × ×
耐パンク性 △~〇 ×
継続使用での伸び 伸びやすい 伸びやすい 伸びやすい
振動吸収性
エア抜けの早さ 早い かなり早い 早い
値段 ×かなり高い ◎クソ安い

全てにおいて完璧なチューブはないので、どの性能を重視するか次第ですね。
TPU系は激軽いのが特徴だけど、コストは驚くほど高い。
軽量ラテックスはエア抜けが早いけど、転がり抵抗は低い。

 

私の乗り方(一日100キロちょっと乗る)だと、今のところラテックスが最強かなと思い、しかも耐パンク性が下がる軽量ラテックスよりはラテックスのほうがいいかなということでヴィットリアに落ち着いてます。
カーボンクリンチャーホイールでリムブレーキの人だと、事実上ブチルチューブか軽量ブチルしか選択肢がありませんし、超軽量ブチルチューブは一発決戦用だったりするので普段使いには向かないものもありますが(コンチのスーパーソニックなど)、こういう超軽量ブチルを常用して問題ないという人もいたりするのでなかなかややこしい。

 

まあ、普通のブチルチューブがある意味では最強です。
1000円以下で買えるし、耐パンク性も高いし。

 




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