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どうしてもギア比を下げたいなら、48-31T,46-30TのGRXクランクという方法も。

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ここ数年って、明らかにロードバイクのギア比は下がる傾向ですよね。
私がロードバイクを初めて買った10年くらい前は、アルミバイクでも完成車についてきたスプロケは12-25T。
今は、レーシングモデルだと11-28Tあたりかもしれませんが、モデルによっては11-32Tとか11-34Tが付いてくるなんてこともザラ。

世界はローギアを求めているんだぜっ!!

トップギアを排除したジュニアカセットも人気ではありますが、11-32Tあたりを使う人もいる。
スプロケではなくクランク側の歯数を落とすという方法もあるわけです。

GRXコンポの出現

近年はグラベルロードもだいぶ市民権を得ましたね。
シマノもグラベル用コンポ、GRXを売り出しているわけです。

 

GRXコンポですが、同じ変速段数同士であれば、ロードコンポとほぼ互換性があります。
あくまでも【ほぼ】です。
GRXは油圧ディスクコンポなので、リムブレーキのロードバイクにGRXのSTIを持ってきても、どうにもなりませんw

 

さてGRXですが、グラベル用コンポということもあって、クランクの歯数もロードよりは低めです。
アルテグラ相当のGRX800系のクランクには、48-31Tがあります。

 

105相当のGRX600系には、46-30Tがあります。

 

クソわかりづらいポイントですが、FC-RX600には10速用クランクと11速用クランクがあるので要注意。
前者はFC-RX600-10、後者はFC-RX600-11です。

 

ロード用クランクにも、アルテグラグレードには46-36Tがありますが、アウターギアは下がってもインナーギアは上がってしまう。
なのでギア比を下げたい場合、フロントを弄るというのも一つの方法です。

ギア比で見るとたいして下がりませんが

50-34Tが46-30Tになっても、実際には大きくギア比が下がるわけでもありませんw

 

いくつかギア比を見ていきます。

 

リア11-28Tの場合。

11 12 13 14 15 17 19 21 23 25 28
50 4.55 4.12 3.85 3.57 3.33 2.94 2.63 2.38 2.17 2 1.79
46 4.18 3.83 3.54 3.29 3.07 2.71 2.42 2.19 2 1.84 1.64
34 3.09 2.83 2.62 2.43 2.27 2 1.79 1.62 1.48 1.36 1.21
30 2.73 2.5 2.31 2.14 2 1.76 1.58 1.43 1.30 1.2 1.07

フロント50T、リア32Tだとギア比が1.56、リア30Tだと1.67。
なのでフロントのアウターが50T⇒46Tになる効果は、11-28T⇒12-30Tにしたのとさほど変わらない程度の効果。
インナーはフロント34T、リア32Tで1.06なので34T⇒30Tに変えることで32Tスプロケを突っ込んだのと同じような効果。

 

まあ、11-28Tのクロスレシオ感を残しつつも全体的にギア比を下げたいなら、こういうGRXの46-30Tクランクを突っ込むことで達成することは出来ます。

 

ちなみにジュニアカセット14-28Tで同じことを計算するとこうなります。

14 15 16 17 18 19 20 21 23 25 28
50 3.57 3.33 3.13 2.94 2.78 2.63 2.5 2.38 2.17 2 1.79
46 3.29 3.07 2.88 2.71 2.56 2.42 2.3 2.19 2 1.84 1.64
34 2.43 2.27 2.13 2 1.89 1.79 1.7 1.62 1.48 1.36 1.21
30 2.14 2 1.88 1.76 1.67 1.58 1.5 1.43 1.30 1.2 1.07

最もギア比が高いフロント46T、リア14Tで3.29なので、50-15T相当なのでトップギアは不足しますが、全体的にギア比を下げつつもクロスレシオとなるとこういう選択肢もあると言えばあります。

 

問題は費用感

スプロケ変えるのとクランク変えるの、どっちが安いかはお察しの通りなんですが、クランクだけ変えても微妙。
というのもシマノ11速ロード用クランクは、チェーンラインが43.5㎜。
GRXクランクは46.9㎜と外にせり出している関係で、FDもロード用では互換性が無く、GRXにしろということになってます。

 

GRX600系(105相当)にはディレーラーが無いので、アルテグラ相当のGRX800系のFDを持ってくる必要があります。

 

10速クランク(FC-RX600-10)であれば、FD-RX400ですね。

 

なのでクランク+FD交換になってしまう。
計算するまでもなくスプロケを変えたほうが安い。

 

なので、

 

・ワイドレシオになっていいから、11-32Tとか11-34Tスプロケに変える(費用も安い)
・クロスレシオ感を残しつつ、全体的にギア比を下げるクランクとFD交換(費用は高い)

 

どっちにするか、どっちもするかwという戦いになるわけですが、ほとんどの人はスプロケを交換するんじゃないですかね。
ちなみに使っているRDがSSの場合は、11-32Tとか11-34Tを突っ込むにはRD交換も必要ですし、チェーン長が足りない可能性もあるのでチェーン交換も必要になるかも。

 

そう考えるとこうなります。

スプロケをワイドギアに変える クランクを変えてギア比を下げる
クランク交換 × FC-RX600-11 14,119円
FD交換 × FD-RX810 5,851円
スプロケ交換 11-34T(105)6,186円 ×
RD交換 RD-R7000-GS 6,391円 ×
チェーン代 CN-HG601 4,005円 ×
合計(最大値) 16,582円 19,970円

スプロケ交換のほうはRDの交換が必要になるか、チェーン長がどうかによって変わりますが、最大値で見るとそんなに変わらないかも。
ただしショップに依頼する場合は工賃が発生するので、どうなるかは微妙ですが。

 

ちなみにシマノのGRXも含めた互換表はこちら。

 

2019-2020_Compatibility_v026_jp

重量面で言うと

重量を気にする人も多いと思うので書きますが、シマノGRX系クランクってあんまり軽くないです。

クランク 重量 中空構造
FC-R8000(アルテグラ)50-34T 674g クランク・クランクアーム・チェーンリング
FC-RX800-2 48-31T 710g クランク
FC-R7000(105)50-34T 713.4g クランク・クランクアーム
FC-RX600-11 46-30T 806g
FC-4700(ティアグラ)50-34T 非公開
FC-RX600-10(10速用)46-30T 810g

 

例えばアルテグラのクランクってクランク、クランクアーム、チェーンリングを中空構造にしてますが、アルテグレードのRX800系クランクはクランクアームとチェーンリングが中空構造ではなかったりします。
なのでさほど軽くないのが特徴w

 

まあ、シビアになるほどの重量差ではないにしろ、一般的にはローギアが欲しいならスプロケ交換でしょうね。
クランクをGRX系にすることで全体的なギア比を下げることも出来ますが、FD交換も必要になることや、値段的にはそれなりに掛かってしまうのが難点かもしれません。

 




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