名門ブランドのコルナゴが、2018年モデルとして新しいフラットバーロードを出してきました。
スペックを見る限り、なかなか良さそうです。
それでは早速、コルナゴの2018年モデルのフラットバーロードを見ていきましょう。
VORREI(ヴォレイ) ソラ
新しいフラットバーロードの名前はヴォレイです。
コンポは二種類あり、ソラモデルとクラリスモデルがあります。
フレーム | アルミ6066 |
フォーク | カーボン |
シフター | SL-R3000(ソラ) |
FD | ソラ |
RD | ソラ |
クランク | ソラ 50×34 |
スプロケ | ソラ 11-28 9s |
ブレーキ | ソラ(キャリパー) |
ホイール | コルナゴオリジナル |
タイヤ | コンチネンタル ウルトラスポーツ2
25C |
重量 | 8.9キロ |
定価 | 12万(税抜) |
カラー | マットブラック |
※販売サイトではブレーキを【Vブレーキ】と書いてあるようですが、見た目と品番からすると確実にキャリパーブレーキです。
※販売サイトでは28cと書いてありますが、メーカーサイトでは25cとなっており、フラットバーロードなので28cはないだろうということでメーカーサイトの数字を採用して書きました。
まずフレーム。
一般的なアルミ素材6061ではなく、6066を使っています。
6061よりも軽量で高い剛性があり、メリダのスクルトゥーラなんかも採用しているアルミですね。
フレームもロードバイク用フレームという感じで、リアセンターが短め。
後述しますが、クロスバイクとロードバイクではフレームが全く違います。
ロード用フレームだと、ハンドルをドロップハンドルに変えればロードバイクそのものになりますが、クロスバイクはドロップ化してもロードバイクにはなりません。
フォークはカーボン。
フルカーボンなのかアルミコラムのカーボンフォークかはわかりませんでした。
コンポはソラ(2×9)。
ブレーキもキャリパーブレーキです。
ペダルも付属するし、この価格帯としては良くまとまっている構成に感じます。
VORREI(ヴォレイ) クラリス
こちらは同じフレームのクラリスモデルです。
【表示価格より割引!価格はメールにて】COLNAGO(コルナゴ)VORREI CLARIS(ヴォレイクラリス)カラー:ホワイトフラットバーロード・スピード・クロスバイク【送料プランC】 【完全組立】【店頭受取対応商品】
フレーム | アルミ6066 |
フォーク | カーボン |
シフター | ST-RS200(クラリス) |
FD | クラリス |
RD | クラリス |
クランク | クラリス 50×34 |
スプロケ | クラリス 11-28 8s |
ブレーキ | クラリス(キャリパー) |
ホイール | コルナゴオリジナル |
タイヤ | コンチネンタル ウルトラスポーツ2
25C |
重量 | 9.5キロ |
定価 | 99,000(税抜) |
カラー | ガンメタリック
ホワイト |
上のソラモデルと同じフレーム&フォークで、コンポだけクラリスにしてコストダウンしたタイプ。
こっちのほうがカラーリングが好きかも。
ホワイトモデルは人気が出そうな気がします。
そのほかにガンメタリックもあり。
ヴォレイという車種を見ていったときに感じるのは、【いいアルミ素材を使った快速仕様のフラットバーロード】という印象です。
フレームの出来が良さそうですし、ロードバイクのジオメトリを持つフラットバーバイクなので、クロスバイクよりも加速性は上です。
フラットバーロードとクロスバイクの違い
フラットバーロードもクロスバイクも、どちらも明確な定義はありません。
なので、クロスバイク用ジオメトリのフレームにロードコンポを付けただけのバイクに【フラットバーロード】とメーカーが言っている場合すらあります。
私が思うに、フラットバーロードとクロスバイクの違いは、コンポではありません。
あくまでもフレームのジオメトリ。
上のような、各部の寸法図をジオメトリと呼びますが、クロスバイクとロードバイクで決定的に違いが出るのは、【3】のリアセンター(チェーンステイ長)です。
チェーンステイ長が長いと、加速性が悪くなる一方、振動吸収性は良くなり、低速安定性も良くなります。
チェーンステイ長が短いと、加速性が上がる一方、振動吸収性は悪くなり、低速安定性も悪くなります。
ロードバイクのフレームは、このチェーンステイ長が410mm以下がほとんどです。
クロスバイクのフレームだと、チェーンステイ長が425mm以上がほとんどです。
こちらはジャイアントのエスケープRX1(ティアグラコンポ)ですが、ヴォレイと見比べてほしいのは【シートチューブと後輪タイヤの隙間】です。
シートチューブというのは、サドルが刺さっているチューブ。
見てわかると思いますが、RX1は後輪とシートチューブの隙間がかなりあいていて、ヴォレイはほとんど隙間がありません。
ここがチェーンステイ長を見るポイントです。
RX1もアルミ素材は6011といいものを使っていますが、ヴォレイは6066と負けじといいアルミを使っていますし、快速性、加速性はロードフレームを使っているヴォレイのほうが上です。
その代わり、恐らくは28cなどのタイヤを履けないと思われます。
なのでタイヤを太くしたい人には、ヴォレイは不向き。
街乗りでまったりしたい人は、ヴォレイよりもRX1のほうが合っていると思います。
※販売サイトではタイヤは28cと書かれていますが、メーカーサイトでは25cとなっているので、25cと判断しています。
あと、ジャイアントのRX1はVブレーキなのでドロップ化するときにはちょっと苦労しますが、ヴォレイはキャリパーブレーキなのでドロップ化も可能。
RX1をドロップ化してもロードバイクにはなりませんが、ヴォレイはドロップ化すればロードバイクそのものになります。
コルナゴが出してきたヴォレイは、スピード感をフラットハンドルでも楽しみたいという人向けの、快速性フラットバーロードということですね。
フラットバーで加速力が強いバイク(フラットバーロード、クロスバイク)では、上位と言っていいでしょう。
FUJIのルーベオーラもなかなかだと思いますが、コルナゴのVORREIについては今期大注目と言っていいのではないでしょうか?

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント