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太いタイヤでもスピードは変わらん。という謎記事。

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多分見た人もいるかと思うのですが、【自転車のタイヤは幅が狭くても広くてもスピードは変わらない】という記事がちょっと前に配信されました。
こちらですね。

 

自転車のタイヤは幅が狭くても広くてもスピードは変わらない
自転車のタイヤにはさまざまな幅があります。例えばレース用の自転車のタイヤの幅は、通学用自転車よりもずっと狭くなっています。一般的には「タイヤの幅が狭ければ狭いほどスピードが上がる」という考える人も多くいますが、1938年創業の自転車メーカー...

 

23cと25c程度の比較かと思いきや、最大54㎜幅のタイヤでも遅くならなかったと・・・

 

上のリンク先の記事の原著はこちらのようです。

 

Myths Debunked: Wide Tires Are NOT Slower
When we started to publish Bicycle Quarterly 15 years ago, it seemed that most of the technical aspects of bicycles were...

思うのですが

正直なところ原著のほうをみても、そもそもこの実験(?)はどういう方法で行われて、速度というのが最高速度を指すのか、平均速度を指すのかどうかすら不明。
平坦なのか下りなのか登りなのかすら不明ですし、この記事をみても頭の中には

 

管理人
管理人
???

 

ハテナマークしか出てきませんでした。

 

評価しようもない話だなと・・・

 

それこそ、同じフレームで、同じホイールで試さないと意味が無いと思うのですが、20㎜タイヤも54㎜タイヤも試しているように書いてある。
同じリムで、この実験は無理だろうなというのは感覚的にわかりますし、同じフレームで20㎜でも54㎜でも入るクリアランスを持つとなると、そもそもロードバイクではないんだろうなということまでは予想が付きます。

例えばですが、リム内幅15㎜だったとして、一応はタイヤ20c~35cあたりは嵌るはず。
C15のリムに23cを嵌めるのと、C19のリムに23cタイヤを嵌めるの、後者は当然横に引っ張る形になるため、接地面積や縦方向のボリュームなども変わりうる。
そうすると純粋に23cタイヤの性能を評価したということも難しい。
かといって違うリムを持ってきたら、今度はタイヤ以外にも影響する要素が出てきてしまうわけで、タイヤの性能テストにならなくなる。

 

何をどうやっている実験なのか・・・

気になる画像

原著のほうにちょっと気になる画像がありました。
模式図に変えちゃいますが、内容はこんな感じ。

つまりは4.5%の下り坂でスタートし、下り勾配が0.5%に切り替わるところでタイム計測スタート?
下り坂を使った実験なんでしょうか??

 

23cタイヤって、モノにも寄りますが210g程度ですよね。
50cくらいのタイヤ・・・あんまり詳しくないのでテキトーに調べましたが、IRCの街乗り用タイヤ(50c)でこちらが1025g。
(ただしワイヤービード)

 

パナレーサーのグラベルキングSKチューブレスコンパチ50cで570g(ただしブロックタイヤですが)。

IRC MARBELLA 54cで575g(ただしブロックタイヤですが)。

 

最初に挙げた街乗り用ワイヤービードタイヤは論外としても、23cと54cでは300g以上は余裕で差がありますし、チューブを入れるならもっと重量差は広がるはず。
タイヤ幅に応じたリムを用意するなら、リム幅が広いほうが重くなるのは当然のことですし。

 

そうなったときに、タイヤ重量差が良くも悪くも【効いてしまう】のって、ゼロスタートとか加速時とか登りですよね??
重いタイヤにすれば、少なくとも体感上はゼロスタート時に重い。
それがどれだけの速度差になっているのかは別として。

 

けど原著の画像のように、下り坂を使ったスタートなら話が変わっちゃうんじゃないの??という疑問も当然ある。
どういう実験をした結果なのかが書いてないので、【自転車のタイヤは幅が狭くても広くてもスピードは変わらない】というタイトルがついていても評価すら不能。

 

何なのでしょう、この記事は?

 

当たり前の話として、ロードバイクに54cタイヤはどのフレームでも入りません。
29erのMTBでも使っているんでしょうかね?
でもそうなると、細いタイヤ履かせるとバランスが悪すぎる。
フレームのほうも、ある程度は使用するタイヤ幅に応じた造りになっているものですし。

好きなもの使うのが一番

前にも書いた件ですが、太いタイヤのほうが転がり抵抗が小さいという論調。

 

23c VS 25cタイヤの転がり抵抗について、超今更の疑問を投げかけてみたいと思っている。
いまやロードバイクのタイヤの標準は、25cがスタンダードになりました。 一昔前は23cが標準で、20cなんて変態チックなタイヤすらありましたが、ディスクブレーキ車なら28cなんてものもザラ。 25cが爆発的に流行した理由は、ワイドリム化と、...

 

23c時代から25cにパラダイムシフトしていく段階で、盛んに言われていたのは

 

いろんな人
いろんな人
太いほうが転がり抵抗は小さい

 

こういう話の実験根拠を見ると、ほぼ必ず【同じ空気圧の場合】と前提が付いている。
そもそも23cと25cで同じ空気圧にしている時点で、そりゃ違うだろと思うのですが。
エアボリュームが大きくなる太いタイヤのほうが、インピーダンスロスが小さくなるというならまだわかるのですが・・・

 

結局のところ、転がり抵抗の差は少ないのではないかと。
先日買いた記事の続きです。 前の記事でも書いたことですが、 この理論、ホント気持ち悪いなと思ってまして。 この理論を書いている場合、まず間違いなく前提条件がついてます。 同じ空気圧で比較した場合 23cと25cでは、25cのほうが適正空気圧...

 

タイヤのインピーダンスロスを、もう少し分かりやすく捉えてみる。
たぶん1年位前ですかね。 なんかやたらといろんなところで、タイヤのインピーダンスロスの話が続々と出始めたのは。 タイヤのインピーダンスロスですが、これは誰しもが体感していることだと思います。 簡単に言えば、カンカンに空気圧を高めて乗れば、跳...

 

インピーダンスロスは転がり抵抗の一部なのか?というと私は別物だと思うのですが、なんかこの手の議論って話がごっちゃになっていてどうも好きではない。

 

ただまあ、私なりの意見としてですが、ロードバイクに乗る上ではフィーリングって大切じゃないですか。
特にレースに出ない人にとっては。
速くてもフィーリングが合わないというケースすらある。

 

なのでいろいろ試してみて、気持ちよく走れるタイヤを選べばそれでいいんじゃないですかね。
私はGP5000の23cを使ってますが、GP5000は硬すぎて疲れるという人もいます。

 

タイヤの相性。せっかく買ったのに、このタイヤは合わないと思ったときの対処法。
当サイトの読者様の中に、ハンドルネームが【GP5000は疲れるタイヤ】という、強いメッセージ性を持つ方がいます。 何度かコメントやメールなど貰っている方です。 最近メールいただいたときに、ハンドルネームが変わってまして、 すぐにわかりました...

 

とにかく疲れるんじゃ、速い遅いの前に問題外ですよねw

実験の謎

【自転車のタイヤは幅が狭くても広くてもスピードは変わらない】なんだそうですが、どういう実験をしたのかすら不明なので、評価のしようがないですよねw
いったい何の話をしているんだ?というレベル。

そして悪路では、幅の広いタイヤの方が間違いなく速いです

 

Myths Debunked: Wide Tires Are NOT Slower
When we started to publish Bicycle Quarterly 15 years ago, it seemed that most of the technical aspects of bicycles were...

そりゃそうだろw

速く走れば走るほど、自転車が振動する周波数が高くなります。これは、タイヤが高速で路面の凹凸にぶつかるためです。タイヤの幅が狭いと、タイヤが伝える振動の周波数も高くなり、音も高くなります。そのため、幅の狭いタイヤで走ると、実際には遅いかもしれませんが、自転車に乗っている人は速く走っているように感じます。つまり、ハイネ氏は「幅の狭いタイヤだと速く走っているように感じるのは気のせい」と指摘しています。

 

自転車のタイヤは幅が狭くても広くてもスピードは変わらない
自転車のタイヤにはさまざまな幅があります。例えばレース用の自転車のタイヤの幅は、通学用自転車よりもずっと狭くなっています。一般的には「タイヤの幅が狭ければ狭いほどスピードが上がる」という考える人も多くいますが、1938年創業の自転車メーカー...

これ、ちょっと面白いなと思う点があります。
細いタイヤだとタイヤが伝える振動の周波数が高くなるとしているのですが、その直後。
【そのため】とあるのですが、振動数が高いことと速く感じるというところ、文章が繋がっているんですかね?
振動数が高いと速いように錯覚を起こすということなんでしょうか?
振動が少ないほうが速いように感じそうな気もするのですが、この辺りは詳しくないのでよくわかりません!

 

そういえば某滅亡したブランドさんが、スポークの歪みゲージを使った実験をしてました。
実験から導いた答えについては【?】なんですが、結線の効果として、固有振動数の変化によりホイールが硬いように感じている可能性もあるという意見を頂いてました。

 

SACRAの実験、わざわざ接触交差のホイールを組み直して接触交差なしにしてやったのはなんでだろ?
先日のSACRAコラムとバイクラ5月号の記事の件ですが、 バイクラ5月号の記事と、SACRAコラムを見て、それは違うだろ!と思った人は多いようです。 特に理系の人なら、実験結果と結論の出し方に疑問を持つかと。 いろいろご意見いただいてます ...

 

振動数の変化で体感が変わりうるのは当然ありそうですが、タイヤは振動数が高いと速く感じるんですかね?
よくわかりません。

 

そういえば某滅亡したブランドさん、面白そうなデータを持っているはずなので、全部公開して欲しかったです。
わざわざ接触交差を非接触交差に組みなおして実験しているっぽいですが、接触交差のほうのデータも見たい。

 

なんで盛大に散ってしまったんですかね。

タイヤなんですが

ロードバイクのタイヤってタイヤ自体の性質もありますが、インナーチューブを何にするかでも大きく変わりますし、それこそホイールとの相性もあります。
ここでいう相性というのは、絶対的な相性というほどのことではなくて、乗り手が感じる好みだと思えばよい。

 

それこそこのタイヤはやや低圧でも転がり抵抗がいいとか、このタイヤは空気圧が低いと腰砕けになるとか、いろいろ探ると面白いです。
それこそ、全然違うロードバイクになったかの如く変化しますし。

 

タイヤの空気圧を0.7Barも落としてみた結果。
前からちょっと気になっていたことがあって、タイヤの空気圧を思いっきり落としてみました。 23cのGP5000、ナローリムのキシリウムエリート、チューブはラテックスという条件です。 意図的に空気圧を下げてみる 空気圧を落としてみようと思ったの...

 

毎回同じ空気圧で乗っていてもつまらないので、新しいタイヤを買ってきたときは、最初の何回かのライドは最適空気圧を探る日々だと思ったほうがいいですよ。
ほかのタイヤで7.0Barでちょうどよかったけど、このタイヤはもうちょっと高めのほうが好きとかいろいろあるんで。

走りながら空気圧を変えることは現実的ではないですが、軽く押せるポンプとエアゲージを持っていけば、こまめにチェックしながら空気圧を変えて走行できます。

 

それにしても急にネットで出てきた記事、これはいったい何をしている記事なんでしょう?

 




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