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耳を搔いていた⇒運転中の携帯使用だ!というバカバカしい報道。

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なかなか凄い訴訟だなと思う事例がありました。

原告席には、ロン毛を後ろで縛ってラフな服装の男性(40歳)が1人いた。代理人弁護士なしの本人訴訟だ。訴えは要するに「無実の携帯電話使用違反で点数(1点)を登録され、免許更新でゴールド免許となるはずが3年免許の交付処分を受けた。処分を取り消してゴールド免許を交付せよ」というものだ。刑事処分のほうはとっくに不起訴になっていた。

(中略)

「本件当日、ワンボックス車を運転してクリーニング店へ行きました。それからコンビニへ向かう途中、対向車線で本件取り締まりをやっているのを見ました。コンビニでコーヒーを買い、忘れ物に気づいて戻りました。そのとき、運転席左側のひじ置きにひじをつき、左耳をかきました。携帯電話は2つ折りのとスマートフォンを持っており、ジーンズの左右前ポケットに入れたままでした」

 

警官「携帯で通話、見たぞ違反だ!」運転者「耳かいてました」で処分取り消し。レアな”逆転裁判”はなぜ起きた | ドライバーWeb|クルマ好きの“知りたい”がここに
交通違反の処分が取り消されたレアケース 交通取り締まりを受けて違反切符を切られると、違反点数が登録される。 ※減点でも加点でもなく登録です(https:driver-web.jparticlesdetail38611211)。点数の登録によ

要は耳を掻いていた動作が携帯通話と誤認され、切符を切られたという事案ですね。

無能警察24時

まあ、本人が主張しているように、携帯電話の通話履歴をみれば間違いだったことにすぐに気が付くはず。
けどこういうのって、警察官の中には間違いを認めないアホもいますからねぇ・・・

 

刑事処分のほうは、不起訴となっているみたい。
切符を切られても反則金の支払いは強制ではなく任意。
支払いしないと検察から出頭命令が来るので、そのときにきちんと説明して、略式起訴に同意しないと告げれば起訴されるか不起訴になるかのどちらか。
ちなみに出頭命令を拒むとタイーホ案件に変わります。

 

この件、刑事処分は不起訴になっているようですが、点数は行政処分なのでまた別。
不起訴だから点数取消にはならないので、減点と取り消してゴールド免許を返せ!というのが主張のようです。

 

しかもこれ、本人訴訟、つまり弁護士無しで戦ったみたい。
行政訴訟は勝率が10%以下というのが定説ですし、弁護士を立てないと勝率が3割くらい減るというのが統計データ。

 

こういうのって行政は一歩も引かないですからねぇ・・・
現場レベルで【間違いでした】で済まさないとダメだった事例。
話が進んでしまうと、メンツもあるので絶対に取り消しませんし。

 

けどまあ、地裁、高裁ともに原告勝訴のようです。
当たり前ですね。

疑いを掛けられても

本来、刑事事件の鉄則は疑わしきは被告人の利益にという原則があるので、携帯電話を使っていたかどうかを立証するのは警察側の仕事。
刑事では不起訴だけど、行政処分は取り消さないというのはよくあるケースですが、行政処分についても立証するのは警察側の仕事だと思うんだよなぁ・・・

 

行政訴訟も民事になるので、原告が携帯を使っていないことを立証したということでしょう。

 

けどこんな案件でも、警察は弁護士費用やら訴訟費用やら掛けてでも争ってくる。
税金の無駄もいいところ。
行政訴訟の場合、行政側の弁護士って勝っても負けても報酬が変わらないことが多いそうですよ。
いいお仕事ですよね(棒)。

 

私も行政訴訟を弁護士抜きでやってましたが、明らかな間違いを普通に述べれば、普通に勝てます。
弁護士抜きだと勝率が下がるというのが統計データですが、これって弁護士の能力云々というよりも、そもそも訴えても無意味な主張をしているだけなんじゃないかと思うんです。
法的に成立しないようなことを主張すれば、そりゃ棄却されるというだけの話。

 

ネット世界だと、〇×の行為は△法に違反する!とか書いているものは多々ありますが、中身を見るとお粗末な内容って結構多い。
根本的な民法を理解せずに特別法なんか語りだすからおかしくなるんだろうなと・・・

 

まあ警察は間違いを認めないことが普通。

 

ちょっと変わりますが、野球の審判も一度下した判定を変えないことが通常。
けど何年か前に甲子園でこういうのがありました。

 

2塁に転送されたボールを完全補給できていないにもかかわらずアウトにした事例。
大会本部からの指摘で、誤審を認めています。

 

こういうのって昔だとあり得ないこというか、大会本部よりも審判の独立性が強いわけで、絶対に曲げない。
けど間違いは間違いとして正すのが当たり前。
プロ野球でも一部ビデオ判定が導入されていますが、人間が下すことには間違いもある。
大切なのは間違いを認めて正すこと。

 

けど、間違いを認めないアホもいるというのが、冒頭の判例というわけですね。
たぶんですが、こんな案件でも警察側が使った費用は余裕で数百万単位だと思います。
無駄な税金投入しやがって、と本来は怒ってもいい案件。
なにせ現場の警察官が、その場で通話履歴などを確認すれば全て解決してましたから・・・

 

間違いを認めないアホのせいで、県民の税金が無駄に使われる。
私も昨年、間違いを認めないアホということについて大変な被害を被りましたが、当事者からすれば本当に勘弁してほしいところです。

 




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