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コンパクトクランク、ノーマルクランクというのは死語?

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以前はコンパンクトクランク、ノーマルクランクという言葉はそれなりに一般的だったと思うのですが、今はあまり使われません。
そもそもコンパクトとかノーマルって何を意味しているんでしょう??

クランクとPCD

コンパクトとかノーマルを分けるのは、PCDの長さです。
PCDというのはPitch Circle Diameterの略で、クランクはクランクアームとチェーンリングが合体しているわけですが、クランクアームの中心からチェーンリング取り付け位置までの長さをいいます。
シマノの資料をみていると、BCD(Bolt circle diameter)となっているものもありますが、意味は同じです。

 

実物だとこの辺ですね。

シマノの場合だと、7900デュラエースまではこのようになっていました。

PCD 歯数 品番
ノーマルクランク 130㎜ 53-39、52-39 FC-7900など
コンパクトクランク 110㎜ 50-34 FC-7950など

PCD130㎜だとノーマルクランク、PCD110㎜だとコンパクトクランクという呼び方です。
この時代まではPCDが違うクランクがあり、例えば105(5700系)であればノーマルクランク(PCD130㎜)がFC-5700、コンパクトクランク(PCD110㎜)だとFC-5750など品番が違うクランクが存在していました。

 

7900時代までは、52-39Tというものがありました。
今はアウター52に対してインナーは36Tですね。

 

昔のクランクのほうが、どこにボルトがあるか外見でわかりやすいですね。
なつかしのティアグラのクランク。

 

現在のシマノクランク

7900デュラまでは、コンパクトクランク=PCD110㎜、ノーマルクランク=PCD130㎜だったのですが、9000デュラエース以降は全てPCD110㎜に統一されています。
なのでそもそもコンパクトとかノーマルという区分がありません。

 

ただし。
本来の意味で言うと、コンパクトクランクとかノーマルクランクというのは、PCDのことを指していたわけですが、チェーンリングの歯数基準で呼ぶ場合もそれなりに定着しているような。

歯数 呼び方
53-39T ノーマルクランク
52-36T セミコンパクトクランク(プロコンパクトクランク)
50-34T コンパクトクランク

今のシマノクランクって、基本どの歯数でもPCDは110㎜なので、ノーマルとかコンパクトとか無いと思うのですが、チェーンリングの歯数基準で呼ぶ場合もそれなりにあるような。
(個人的にはなんか気持ち悪いというか、そこはクランクというよりもチェーンリングの大きさだろと・・・)

 

けどまあ、厳密に定義があるわけでもないので、通じればそれでいいんですけどね。

 

元々、53-39Tのような歯数が大きい(直径が大きい)ギアの場合、PCDが短いとチェーンリングの剛性の問題が出るんだと思いますが、今はそんなところは解決済みということでPCD110㎜に統一されているのがシマノクランク。

 

もちろんですがPCDとクランク長は別物です。

そういえば新型デュラとアルテのクランクは、どちらもPCDは110㎜。
クランク長が評価されるべきで、どちらも160㎜クランクが登場しています。

FC-R9200 FC-R9200-P FC-R8100 FC-R8100-P
160mm
165mm △(52-36)
167.5mm
170mm
172.5mm
175mm
177.5mm

その代わり、180㎜は消滅。
時代に合わせて、竿の長さは短小傾向なのかもしれません。
見栄を張る時代は既に終了していて、デカいだけで自慢する男なんて不要なんですね。

 

けどまあ、各社の完成車のスペックを見ている限りですが、最小フレームサイズでも160㎜クランクを採用しているのはみかけません。
もちろん全ての完成車を見たわけではないですが、例えばジャイアントのレディースモデルのLANGMA ADVANCED PRO 0 DISC ULTEGRA DI2でもクランク長は165㎜か170㎜。

 

クランク長の最適解がどこにあるのかは悩ましいところですが、身長が低い人に165㎜だと長すぎるような。
105(11s)には既に160㎜クランクがありますが、聞いている範囲だとそれなりに導入している人って多いのかなと。




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