適正Qファクターについて考える話。

Qファクターというと、一般的には左クランクの外側~右クランクの外側までを指すのですが、ここの数字は実用上は大きな意味を持つわけでもありません。
クランク同士の比較をしたいときには有効ですが、実際にロードバイクに跨っているときには左ペダル踏み面中心~右ペダル踏み面中心になるかと。
仮にペダル間幅を【実効Qファクター】とでも呼びましょうか。
ペダルによっても違いますからね。

Qファクターというと、クランク外側幅になりますが、実務上で意味があるのはペダル間幅。

Qファクターって基本あまり弄れる場所でもないし、さほど重視されているわけでもありません。
骨盤幅で考えるとか、狭いほうがいいんだとか、広いほうがいいんだとか、狭いほうが回しやすいけど広いほうがパワーを出しやすいとか、いろんな意見があります。

読者様
読者様
Qファクターって短くしたほうがいいの?長くしたほうがいいの??
管理人
管理人
違います。
適正なところにしてください。
読者様
読者様
適正なQファクターって、どうやって出すの?
管理人
管理人
適正・・・ここが適正だとするような計算式は見たことがありませんね。
読者様
読者様
じゃあ適正って何なのさ?
管理人
管理人
うーん、股関節が最も自由に動かしやすいところじゃあないかと思うんだけど、私の中でも正解は持ってないw

正直なところ、何か正解があるとも思えない。

シマノクランクのQファクター

まずクランク自体のQファクターについては、現行のホローテック2タイプでは弄りようがありません。

シマノクランクのQファクターを見ていきます。

クランクタイプQファクター
FC-R9200(12sデュラ)ロード148㎜
FC-R9100(11sデュラ)ロード146㎜
FC-R8100(12sアルテ)ロード148㎜
FC-6800(11sアルテ)ロード146.6㎜
FC-R7000(11s105)ロード146㎜
FC-4700(10sティアグラ)ロード150㎜
FC-4703(10sティアグラ)ロード(トリプル)158.8㎜
FC-R3000(9sソラ)ロード150㎜
FC-R2000(8sクラリス)ロード150㎜
FC-2450(8sクラリス)ロード152㎜
FC-RX810-2(11s)グラベル151㎜
FC-M9100(12sXTR)MTB162㎜
FC-M6000-B2(10sDEORE)MTB176㎜

MTBが広くなるのは当然として、ロードコンポの場合はデュラ~105のグループと、ティアグラ~クラリスグループでは後者のほうが広めになっている。
これは何か理由があって作り分けているのかについてはよくわかりませんが、ティアグラ以下は150㎜。
新型デュラとアルテは148㎜ですが、シマノ11sだと146㎜。
ロードでフロントがトリプルということもほとんどありませんが、トリプルにすれば当然Qファクターは広がる。

ここにさらにペダルがくっつくので、ペダル自体の実効Qファクターと、クリート位置などで弄れる要素が出てきます。

ペダルのQファクター

要はペダル軸の長さと言い換えてもいいのですが、軸が長ければ実効Qファクターは広がります。
ペダルの踏み面中心~ペダル軸(ネジ山を除く)までをペダルのQファクターと言いましょうか。

https://bike.shimano.com/ja-JP/information/jp-news/4mmlongaxle-pedal.html

メーカー品番Qファクター
シマノPD-R910052㎜
PD-R9100(ロングアクスル)56㎜
LOOK53㎜(スペーサーで55㎜に変更可能)
TIME53±1.3㎜(クリートの左右入れ替えで対応)
SPEEDPLAY53㎜(?)

まあ、そこまで大きな変化を出せるわけではないですが、シマノはロングアクスル版(+4㎜)があります。
以前はスピードプレイもシャフトの交換ができたと思うのですが、代理店サイトをみてもよくわからず。

適正Qファクターという考え方

適正なQファクターがどれくらいなのか?についてですが、サドル高を出すような計算式は見たことがありません。
まあ、サドル高を出す計算式についても、係数の根拠が不明だったり、係数が文献によって違うので所詮は目安にしかなりませんが。

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私なりに思うのですが、人間の脚の形って人それぞれで、O脚とかX脚とかもあるので、骨盤幅が即座にヒントになるのかと聞かれるとやや疑問。

股関節の屈曲方向の動きが、最も自由に動かしやすくなる位置=適正Qファクターになりうるのではないかと思ってます。

テキトーに椅子に座ってみて、足裏を地面につける。
そこから上死点に向かって股関節を引き上げたときに、足の位置次第で上がりやすかったり上がりにくかったりすると思うのですが、上がりやすい位置が適正Qファクターにつながるのではないかと思います。

ただまあ、ロードでビンディングを使う以上、足が固定されているので、椅子に座っていろいろやってみても正直なところイメージしづらい。
なのでクリートで多少の変化を付けることができるタイムとかだと、一度左右のクリートを入れ替えて試してみるか、大きな変化を付けたいならペダルエクステンダーを使って伸ばすかしかないのかと。
(正直なところ試すしかないです)

個人的にはロードバイク関連で、サドル高とか係数で出すということに信用を置いていないので、結局は第三者にペダリングを見てもらって、かつ自分自身のフィーリングで決めるしかないのだと思いますが、Qファクターを弄るということについては無頓着な人のほうが多いんじゃないですかね。
私もタイムのクリートを入れ替えて試した程度しか弄ったことが無いですし。

そもそも、ローラー台などを使って第三者にペダリングを見てもらうか、姿見などを置いて、足がまっすぐ上下に動いているか、膝が開いたりしていないかのチェック。
特に違和感がないようなら無理にQファクターを弄る必要も無いと思いますが、一つヒントになるとしたら、長距離乗ったときに膝の外側とか内側に痛みが出る場合なら、Qファクターを弄るといいかもしれません。
特に、膝の外側が痛む腸脛靭帯炎(ランナーズニー)の兆候が出ているなら、Qファクターもチェック項目として検討したほうがいいかと。

ただし物理的に、Qファクターは広げる方向しか難しいと思います。
Qファクターを縮めることは・・・ほぼ不可能です。
ディズナのラクランクだと、Qファクターが143.8㎜。
シマノクランクが146㎜付近なので、Qファクターを詰めることができます。

あと、シマノクランクでもティアグラ以下と105以上でQファクターが違うので、もしクラリスとかでQファクターを詰めたいなら、105あたりに組み替えるという選択肢もあります。
お金はたっぷり掛かりますが。