知らないことはうかつに批判すべきではない。けどしょうがないといえばしょうがないのかも。

まあまあどうでもいい話と言ったら失礼かもしれませんが、実証実験の電動キックボードに乗っていた方が、路線バスに煽られた挙句、ヘルメットを被れとスピーカーで怒鳴られたというツイートがありました。
(既に削除されています)

実証実験なので、ルール上はこうなっています。

・最高時速15キロまでしか出ない
・車道通行
・自転車レーンと自転車道は通行可能
・ヘルメットは任意
・二段階右折禁止

今やっている実証実験は、特定レンタル事業者の電動キックボードを特例措置として小型特殊自動車として扱うことになっている関係上、ヘルメットは任意だし、二段階右折は禁止。
車扱いされているからヘルメット不要というルール。

何度も取り上げている電動キックボード問題。 ご意見を頂きました。 5月11日「電動キックボードの実証実験がス...

確かに一般に広く周知されているルールというほどでもないし、知らない人は知らないのが現実。
けどまあ、スピーカーで怒鳴ったり、ツイッター上で叩かれるほどのものなのか?という疑問もある。

法律(特例)に則りノーヘルなわけですが、法律の遵守していながらも怒鳴られるというのも理不尽ですし。

私なりに思うことですが

うちではこの実証実験については結構な数の記事を書いています。

前に何度も書いている件ですが、電動キックボードのヘルメット無し実証実験がスタートしています。 この件、あくまで...

警察庁の有識者会議が中間報告をまとめたとのことで、いくつか報道にも出ているように、自転車に対して少額違反金制度を導入することと、電動キックボ...

電動キックボード問題は何度も取り上げていますが、 日本では規制緩和の実証実験中です。 お隣韓...

テキトーに3つだけ挙げましたが、10以上はこれに付随する記事を書いてます。

当たり前の話として、きちんと警察庁のプレスリリースなどをみて検討しているので私自身はきちんとルールを押さえているつもりではありますが、正直なところ特例措置ということもあり、そこまで一般に浸透しているルールとは言えない。

浸透していないから、法解釈を間違えて叩いたりスピーカーで怒鳴ってもいいわけではないです。
法律は守っているわけですし。

けど特例措置ということは、やはり知らない人は知らない。
なので多少はこのような、無知な人による珍事も想定できるわけです。

無知な人が雑な批判を始めたりすることは十分想定内。
法律守っている人が叩かれるという理不尽な出来事でも、ある種ではしょうがない側面もある。
ていうか、昔から決まっている法律であっても勝手に勘違いして叩く人もいるわけだし。

それがツイッターのダメな点というか、たいして調べもせずに叩き出すからおかしくなる。
安易に発信できるのって、どうしても責任感が無い意見が増えますしね。

けどまあ、バスの運転手でも知らないんだなぁと思うと、この実験は必ずしも成功しているわけでもないような気がする。
特例実験って結構興味深いなと思っていまして、正式に法制化する前に実験できるという点では評価できること。

ちなみになんですが、今やっている実証実験、二段階右折禁止については批判が多いかなと思ってます。

何度も取り上げている電動キックボード問題。 ご意見を頂きました。 5月11日「電動キックボードの実証実験がス...

読者様の中でも、パブリックコメントでこの問題を指摘した方がいるようなのですが、

電動キックボード問題は何度も取り上げていますが、 警察庁はパブリックコメントを実施し、広く意見公募してました。...

たぶんこれ、特例実験で二段階右折を義務にすることが制度上の問題で不可能だったのではないかと・・・
あくまでも小型特殊自動車として扱う特例なのですが、道交法自体を改正したわけではなく、省令(道路交通法施行規則、標識令)の一部改正止まり。
道交法の改正には国会での議決が必須ですが、省令であれば国会での議決が不要で国家公安委員会が命令として出せる。
つまりは二段階右折に関する道路交通法を改正するには国会の議決が必要だし、実証実験を終了させて法律を元に戻すにも国会での議決が必須になってしまう。

そうなると時間が掛かりすぎる上に、法案として通らない可能性も出てくる。
これは実証実験のために法改正するときに通らない可能性もあるし、実証実験が終わって法律を元に戻すときにもリスクが生じる。

実証実験が終了して元の法律に戻すときに、国会で否決されたらもうメチャクチャですし・・・(システム上はあり得る話)

なので省令として国家公安委員会がコントロールできる範囲でしか実証実験出来なかったから、最初からどうしようもない問題だったのかもしれません。
そう考えると、そもそもパブコメで広く意見を聞くということ自体にも大きな意味がなかったのかもしれませんが・・・

https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/kouki/kouki20210408.pdf

原付扱いのままヘルメット不要の特例も作れないはず。
原付のヘルメット着用義務は道路交通法71条の4第2項にあるので、ここを改正するには国会での議決が必須になる。
ヘルメットを任意にして実験するには、小型特殊自動車扱いするしかなかったけど、自動車だから小回り右折しかできない。

ある程度はしょうがない

多くの国民が知らないルールな上に、電動キックボードについては批判的に見ている人が多い以上は叩かれることはある程度しょうがない面があると思う。
無知であることが、間違った批判をしてもいい根拠にはなりませんが。

私自身何度も書いているように、電動キックボードに乗りたいと思ったこともないので、正直なところでいうとすごく興味があるわけでもありませんw
乗りたいと思う人が高いモラルを持って乗らないと法制化は無理だろうと思うし、批判的に見ている人が多い以上は、何か覆すだけのモノがないと理解が得られることも無いでしょうし。

こういうのって、ある意味では自転車も同じだと思うんですね。
自転車の事故報道があると、自転車側に違反があったのではないかと叩き出す人が出てくる。
これは単純な理屈で、巷で走っている自転車なんてほぼ違反しているわけですし。
歩道では徐行義務があるけど徐行している人なんてほぼいない。
信号無視や無灯火、逆走など違反の総合商社みたいなのがママチャリ。

ロードバイクでも法律を理解していないがためにムチャクチャしているアホもいる時代。

こういうのが積もり積もって、批判的に見る人が多くなるというだけのこと。
しまいには自転車側の違反を棚に上げて、車の批判に転じるという必殺論点ズラしをしだすようなアホもいますし。

だからといって叩いてもいいわけではないですが、世論なんてそんなもんです。
小〇さんだって、当初は祝福ムードだったのが今や目も当てられないほど・・・

電動キックボードについて思うんですが、批判するならちゃんと知った上で批判すべきもの。
これは電動キックボードに限らずですけど。

時間がないとか忙しぶって安易な発信をするような人とかもいて、ネット情報の信頼性・信用性を著しく落とす原因にもなるわけですが、忙しい忙しいという人って、結局のところ忙しいという情報を発信できる程度には暇だと思うんですね。
そんなレベルで第三者を批判するようなアホもいますし。