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はて不思議な?数字の意味すること。

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グーグルディスカバリーで、チンコネンタルの新作タイヤGP5000S TRの転がり抵抗についてみたいな記事が流れてきました。
それ自体は海外のローリングバイシクルレジスタンスの内容なのでまあいいとして、ちょっと不思議に思うことがあり。

数字が意味するもの

バイシクルローリングレジスタンスの実験は、実験室で大きなドラムみたいなのを回すテスト。
超理想状態のような路面をイメージしているとも言えます。

 

で、グーグルディスカバリーで流れてきた記事の筆者さんって、以前何かの記事で、実験室での転がり抵抗と実走での転がり抵抗は一致しないというのを力説していたような気がして。

 

要は実走では、インピーダンスロスが関係するからという話のはず。

 

タイヤのインピーダンスロスを、もう少し分かりやすく捉えてみる。
たぶん1年位前ですかね。 なんかやたらといろんなところで、タイヤのインピーダンスロスの話が続々と出始めたのは。 タイヤのインピーダンスロスですが、これは誰しもが体感していることだと思います。 簡単に言えば、カンカンに空気圧を高めて乗れば、跳...

 

思いっきり簡略化して単純な力学で考えると、要はタイヤが跳ねる瞬間にロスを生じるという話。
これについては多くの人が実感として体感していることだと思いますが、跳ねるということは上方向のベクトルにも力がかかるため、前方向への推進力としては落ちている。

超理想状態の実験室で転がり抵抗をテストすると、この跳ねる要素が無視されるので、実走とは違うよね?という話。

 

バイシクルローリングレジスタンスの試験はどうしてもインピーダンスロスを加味していないので、実走とは異なる可能性がある。
なので実験室のデータと実走は違うよね?という話を力説していたような気がするので、今更実験室のデータを持ち出して高いの低いの語ることにどんな意味があるのだろうかと考えてしまいまして。

データの見方

個人的には実験室のデータだけを見て語るのはちょっと危険かな、と思ってます。
もちろんそのデータ自体が全く無意味だとも思いませんし、一定の傾向を示す材料にはなる。
けど、それが全てではないのは明らか。

 

実験の都合上、どうしても空気圧は揃えた状態で試験することになります。
これは比較するという意味ではしょうがない。

 

皆さんがタイヤの空気圧をどうセッティングしているのかわかりませんが、このタイヤは同じ25cでもちょっと高めのほうがいいとか、ちょっと低めのほうがいいとか、そういうのってありません??
このあたりは感覚的な要素なので何か根拠があるのか?と聞かれると困ってしまうのですが、同じタイヤ幅でも最適空気圧が同じとは限らない。
それこそ、タイヤAでは6Barがいい感じと思っても、タイヤBでは6.2Barくらいがいい感じと感じることもある。

 

こういう要素って比較対照試験にはならない(感覚的要素が強すぎる)。

 

数字で高いの低いのと出ると、なんか凄いことなんじゃないかと思ってしまいがちなんですが、個人的にはその実験の前提がどうなっているのかのほうが重要なんじゃないかと思ってます。
超理想状態の路面で試験して出た数字が、荒れ気味の路面でも同じ傾向として出るのかもわからない。
超理想状態で出た数字は、超理想状態の路面を走るときには参考になるかもしれないけど、それ以外の場合では【わからない】。

 

そういうこともあって、数字ってあんまり信用していないですw
ふーん、程度に見ておくのがいいのかと。

 

昨年春ごろに大暴れしていた、既に滅亡されてしまったブランドの話。
スポークが引張にしか使われていないという実験データを得ることができたとの話でしたが、そこから導いた答えは

 

【結線は無意味です!】

 

えーと、結線したホイールと比較対照試験をしていないのに何を語りだすんだ?という疑問しかなかったわけです。

 

SACRAの【結線はもはや腐敗と不正の象徴】理論、実験方法に重大な誤りがあるのでは?と疑問に感じる。
新興ホイールメーカーのSACRAが 結線はもはや腐敗と不正の象徴 と書いているコラムについてですが、バイシクルクラブ5月号に実験結果を発表するとありました。 普段バイクラを買っていないので、なんか乗せられて買うようでイヤなんですが、どういう...

 

SACRAの実験、わざわざ接触交差のホイールを組み直して接触交差なしにしてやったのはなんでだろ?
先日のSACRAコラムとバイクラ5月号の記事の件ですが、 バイクラ5月号の記事と、SACRAコラムを見て、それは違うだろ!と思った人は多いようです。 特に理系の人なら、実験結果と結論の出し方に疑問を持つかと。 いろいろご意見いただいてます ...

 

これと意味合いは必ずしも同じではないですが、実験室での転がり抵抗の試験は、実験室のような超理想状態での話のみのデータ。
それ以上でもそれ以下でもない。

 

数字があると何となく凄いような錯覚に陥りがちですが、それが全てを意味しているわけではないという見方をしておいた方がいいと思う。

 

そうじゃないと、数字を過大評価したり過小評価する結果に陥るので。

 




コメント

  1. 高はし より:

    高はしです。
    私は高圧神話の中で育ってますので・・・(19mm巾のチューブラーに10atmとか)
    で、実際下げてみると、目的やタイヤにもよるのだけど、快適だったりしますよね〜
    ただ、どうでもいいのかもと思いつつ、「インピーダンスロス」という言葉が気になります。これってロードバイク特有の言葉なのでしょうか?google先生に聞いても、他分野での用例が引っかからなくて・・・。
    個人的には、リアクタンスとレジスタンスの複素表現がインピーダンス、って感覚なのでちょっと違和感かな。
    路面の凹凸の周波数を入力と捉えたら、タイヤ変形によるヒステリシスロスがレジスタンスに相当して、タイヤの跳ね上がりのロスがリアクタンス、両者を加味してインピーダンス、てな構図になるように思えたので。
    ま、議論の本質が変わるわけじゃないので、どうでもよいのかもですが、新しい用語にイメージが引っ張られるとヤダな・・・程度に。

  2. 自称岐阜最速 より:

    こんにちわ、昔の記事のコメント欄を見てくれるか分かりませんが、一つ疑問です。転がり抵抗が少なく、グリップ力が高いという状況がよく分からないので教えて下さい。転がる際の抵抗が少ない→転がりやすい→転がる妨げとなるグリップ力が少ない→グリップ力が無い。(少ない)となって相反するものかと思いました。是非教えてください(⁠・⁠∀⁠・⁠)

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      基本的には相反する概念と言えますが、説明が難しいですが全く相反するするわけではないです。
      なんて説明するのが分かりやすいか悩みますが…

  3. 自称岐阜最速 より:

    ネットで調べてもよく分からず、前から気になっていたので頼れるのはここかなと聞いてみたんですが…..。無理を言ってしまい非常に申し訳無いのですが、同じような疑問をもってる人もいるかなと思ったり思わなかったりするので、時間のある時で結構なので解説記事を作ってもらえると嬉しいです。図々しくてごめんなさい。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      正直なところ、私も全て把握しているわけではないのですが、相反する面と、根本的に違う点があるのではないかと思ってますが、今のところうまくまとまりません。
      ちょっと考えさせてください。

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