PVアクセスランキング にほんブログ村 当サイトはAmazonアソシエイト等各種アフィリエイトプログラムに参加しています。
スポンサーリンク

本当に安全な自転車という概念。

blog
スポンサーリンク

この一年も、いろんな方とメールやコメント欄でやり取りさせていただきました。
人それぞれ悩んでいるポイントも違うし、危険だと感じるポイントも違う。
ある意味では新鮮に感じることもあれば、自分自身が全く問題視していなかったことを教えてもらえるチャンスでもあるので、ありがたいなと。

本当に安全な自転車

ロードバイクでいうと、ビンディングペダルってなぜか危険なものだと思われる風潮があると思う(←一般人からみて)。
これはちょっと前にも書いたのですが、

 

ビンディングペダルは安全性を高めると同時に危険性を高めるパーツである。
何のこっちゃ?というタイトルで始まる物語です。 何かたまたま開いた動画で、ビンディングペダルを公道で廃止すべき!みたいに語っているものがありました。 法改正で禁止にすべきみたいな内容を、ビンディングペダルを使っている人が語るという盛大な自己...

 

これについても何名かからメールを頂いているのですが、慣れるとむしろフラぺのほうが怖いと思うことも。
足が外れないというのは、ロードでの走行においては安心感と安全に繋がる。
踏み外さないという意味で。

 

けどこれも、使いこなせない人にとっては単なる兵器にしかならない。

 

こういうのって思うのですが、やっぱりモノ自体の安全性で語るものというのは安易で、使いこなせる人と使いこなせない人で分けて考えないとダメだと思う。
そりゃ、ヨボヨボの爺さんが乗るママチャリのペダルをビンディングにしたら、爺さん死んでしまう恐れが高まる。
けど一般的レベルのロード乗りにとっては、フラぺだと踏み外す危険性があるのでビンディングのほうが安心感があったりする。

 

包丁だって幼稚園児に握らせたら怖すぎるけど、慣れた大人が料理のために使う分には問題ない。
もちろん絶対的に安全なものとは言えないけど、使う人の習熟度や目的次第で兵器にもなれば、料理のための道具にもなる。

 

これらを踏まえた上で。
根本的な欠陥は論外として、自転車に乗る上で絶対的に安全・安心なんてあり得ない。
危険性を知っている人、自分の限界を知っている人が最も安全なんじゃないですかね。

 

自分がコントロールできない速度で走れば、危険性が増すのは当たり前。
自分がコントロールできる範囲を知らないと話にならない。

 

自分の能力を過信しないということも大切だと思う。
ちょっと前にも制動距離の判例を挙げましたが、

 

制動距離と判例。ロードバイクが停止できるまでの距離って??
自転車の制動距離と判例というのは、正直見たことがありません。 なかなか一般化しづらい要素でもあるし、そこまで真剣な検討がされているとも思えない。 車については判例があります。 停止距離と判例 例えば車道において、急に歩行者が飛び出してきたと...

 

自分がどの程度で急停止できるのかというところも、ある程度知っておかないといけない。
このくらいの速度であればこの程度で止まれるという目安は、皆さん経験上としてある程度は把握しているでしょうけど、それを過信してもダメ。

 

時速20キロで走行中に3mあれば止まれる、などと寝言のような話は単なる過信であって、自分の能力を客観視できていない証拠なのかなと。
自分の能力というよりも物理的に不可能なわけで、能力を過信している人の方がむしろ危険。

 

どれだけ速く走れても、状況判断できなければ結局は危険になる。
車同士がすれ違い困難な狭い峠道で、時速40キロで下れば、対向車が来ればミサイルにしかならない。
その状況に応じた速度を選ぶ、というのは基本的な安全性を確保する行動。

 

目の前に危険が差し迫っているにもかかわらず、急制動すべきではないなどとトンデモ論を語り出すような人すらいる。

 

逆走自転車と衝突したのに、順走自転車が過失100%??
ちょっと前に取り上げた件。 この記事で取り上げたブログさん、ほかにも判例について解説(?)をしているようなのですが、逆走自転車と順走自転車が衝突した事故で、順走側に過失100%を付けている判例を紹介していました。 古い記事のようですし、何か...

 

こういう人はそもそも自転車に乗らない方がいいと思う。
危険すぎるし社会に迷惑をかけるだけなので。

 

どんな自転車に乗ろうとも、絶対的な安全なんてものはない。
それを理解して自分自身を客観視して、自分がコントロールできる速度を選ぶというのは当たり前の概念。

勉強と練習を

安全に走るという面では、道路交通法を勉強することと、自分の能力を客観視することと、状況判断と、練習は必須だと思う。
練習というのも、それこそバイクコントロールの技術で8の字とか、急制動とか。

 

ロードバイクって免許も要らずに気軽に乗れるけど、だからといって好き放題してもいいわけではないし、やるべきことをしなければ危険になる。
法律関係も同じ。
前に書いたこの記事の後、結構ビックリしたのですが、

 

自転車は第1車線からしか直進できないことを知らないドライバーも多い。
これは昔からアルアル話なのかもしれませんが、多車線交差点において、自転車は最左車線からしか直進できないことを知らないドライバーはそれなりにいる。 最も左端の車線が左折専用レーンだったとしても、自転車は左折レーンから直進するしかない規定です。...

 

第1通行帯しか走れないルールなわけですが、それすら知らないサイクリストもそこそこいるんだなと・・・
そりゃトラブルの元。

 

確かにわかりづらい法律も多々あります。
車両通行帯とか、自転車専用信号とか。

 

車両通行帯=複数車線道路ではないの??ええ、違います・・・
メールで質問を頂いていた件なのですが、 確かにいろんな記事にとっ散らかっているのも事実なので、全部まとめます。 用語の確認 ・「法」 ⇒ 道路交通法 ・「令」 ⇒ 道路交通法施行令 ・標識令 ⇒ 道路標識、区画線及び道路標示に関する命令 複...

 

歩車分離式交差点と、自転車が従うべき信号機の話。
ちょっと前に、自転車で赤切符を切られたというニュースがありました。 これ、従うべき信号機を間違えたことと、横断歩行者妨害をしたことのダブルパンチで悪質と判断されて赤切符になっているようですが、なぜか自転車に対して同情的な意見を言い出す人もい...

 

車両通行帯の件なんて、恐らくサイクリストのほとんどが理解してないと思う。
例えばコレ。

片側2車線道路だから車両通行帯で、車両通行帯だから第1通行帯の中であればどこを走ってもいいと思っている人は多いでしょうけど、複数車線と車両通行帯は全く別物。
この道路でいうと道交法上では車両通行帯が無い道路になるので、18条1項により自転車は左側端しか走れないルール。

 

これだけ後ろからホーンを鳴らされるという危険な目に遭っているわけですが、違法な通行している自転車に対してホーンを鳴らすことは違法性があるとまでは言えないので、自転車乗りが法定外の位置を通行した結果危険な目に遭ったというだけの自爆動画に過ぎない。

 

車が自転車を追い越すときに、クラクション(警音器)を鳴らすのは違反なのか?
先日書いた記事で紹介した判例。 自動車運転者が自転車を追い越す場合には、自動車運転者は、まず、先行する自転車の右側を通過しうる十分の余裕があるかどうかを確かめるとともに、あらかじめ警笛を吹鳴するなどして、その自転車乗りに警告を与え、道路の左...

 

こういうのも理解していないと単にトラブルの元。
後続トラックの解釈に示談要求したとか出てましたが、これはかなりマズイ行動になりかねない。

 

・法律を知る
・自分の能力を客観視する
・状況判断
・自分がコントロールできる速度で乗る

 

これらは安全に繋がることなので、分かっておいた方がいいと思う。
絶対に安全な自転車なんてものはないのだから。

 




コメント

タイトルとURLをコピーしました