デュラエースのBB、BB-R9100とBB-RS500は走ってみて違いを感じますか?【質問いただきました】

シマノのBBについて質問を頂きましたので回答いたします。
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今乗っているロードバイクについているBBは一番下のグレードのBB-RS500です。
これをデュラエースのBBに替えた場合、速くなるとか回転が良くなるとか効果はありますか??
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回答いたします。

シマノのBBは3グレードある

シマノのBBのうち、JIS(BSA)のホローテック2タイプのBBは3つのグレードがあります。

※今回はプレスフィットは除きますが、原則としては同じようなもんです。

まずはデュラエースグレードのBB-R9100

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デュラエースと言っても、BBだけを買う分には高くありません。
STIとかクランクとか、デュラエースを買うと結構高いですけどね。
BBだけで数万円とかそういうことは一切ありません。

次にアルテグラ、105グレードのSM-BBR60

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このBBはアルテグラ・105共通という扱いになっています。
ちなみにですが、デュラエースは9000系からR9100系に変わったときに、BBは【SM-BB9000】⇒【BB-R9100】に変わりました。
ぶっちゃけ同じものにしか見えないのですが。

デュラエースのBB、9000系のSM-BB9000とBB-R9100は何が違うのか?

アルテグラが6800系からR8000に変わりましたが、アルテグラグレードのBBは名前すら変わらずSM-BBR60のままです。

次にティアグラグレードのBB-RS500

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最近はソラやクラリス(R2000)までホローテック2タイプのBBを使うので、一応ティアグラグレードですがクラリス~ティアグラ共通グレードという扱いになっています。

BBのランクによる違い

それぞれのBBについて、スペックを比較してみましょう。

BB-R9100 65g
SM-BBR60 77g
BB-RS500 92g

まあ、パーツ的に大きな重量差にはなりませんね。
デュラとティアグラのBBの重量差は27g。
まあ、気のせいレベルの重量差ですよね・・・

ちなみにこの3つのBBは、どれも【アルミニウム・アルマタイト加工】です。
どれもJIS(68mm)、ITA(70mm)の二つがあります。

たまに聞かれるのですが、JISとかITAとかはフレーム側の問題なので、フレームのBB規格がどうなっているのかで何を買うのかが変わります。
最近はPF86だとか、BB386EVOだとか、PF30だとかBB規格が乱立しています。
当たり前ですが、PF86のフレームにBB-R9100などのJIS規格のBBは付けられません。
フレームに応じて、選ぶBBが違うので要注意です。

ティアグラグレード⇒デュラエースグレードで速くなるのか?

これについてですが、違いを感じ取れる人は正直なところいないと思ったほうがいいです。
プロレベルなら分かるのかもしれませんが、もしかしたらプロレベルでも分かんないかもしれません。

これについてですが、デュラエースのBBはベアリングを小型化していて、回転性能が上がるように設計されているようです。
なんですが、BBって単独で回すパーツではなく、ペダルを踏み込んだらクランクを梃子にBBが回転し、それによりチェーンが動き、リアハブを介して後輪を動かします。

要はペダルへの入力で、BBの抵抗、チェーンの抵抗、プーリーの抵抗、リアハブの抵抗、タイヤと地面の間での抵抗、それぞれへの空気抵抗など様々な抵抗が加わるわけです。
その抵抗に対してペダルを介して力を入力しているわけですが、最も大きな抵抗は後輪自体の抵抗でしょう。
なのでBBの回転抵抗自体はかなりの小要素なんですね。

そういうこともあり、BBだけをデュラエースにしたからと言って、即座に速くなったりペダリングが軽くなるということは体感上では全くと言っていいほどないと思っていたほうがいいと思います。

そもそもですが、シマノのBBについては回転性よりも耐久性重視です。
シール性を強めることで、水分や埃などの侵入を防ぐことでメンテナンスフリーをウリにしているのであって、根本的にシマノのBBはそれほど回転性がいいわけでもありません。

シマノ以外が出しているセラミックBBにすると、BBだけの回転で比較するとかなりいいです。

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セラミックスピードのBBは恐ろしく高いですが・・・

セラミックスピードのBBは回転性が最高という話は聞きますね。

で、これらのBBですが、高頻度でメンテナンスしないとダメになります。
シマノのBBですが、そもそもメンテナンス出来るようになっていないので、せいぜい時々BBを外してフレーム側の掃除とか、その程度しかすることはありません。

セラミックのBBを使っていたことがありますが、ペダリングが劇的に軽いという印象はなかったのですが、長距離走っていて後半のほうでペダリングが軽い気がしました。
これを【気のせい】と言われてしまうとつらいところですが、気のせいかもしれません。

そもそもですが、シマノのBBはデュラエースだろうとティアグラだろうと、あまり価格差はありません。
実売で2000円以下の差しかありません。

その程度の差で、劇的な違いが出るような造り分けをすること自体が無理なんだと思います。
なのでデュラエースだからと言って、過度な期待はしないほうがいいかと。

あと、時々ですが、BBだけデュラエースにしたあとに【全然違う!!】という感想を言う人もいます。
たぶんですが、それは何らかの原因で元々使っていたBBが破損していたとか、前のBBがやたらときつく締められていたとか、そんなオチな気がします。

ただし、人によっては【俺はBBはデュラエースなんだぞ!!】ということでモチベーションが上がり、結果として速く感じる場合もあります。
私はこういう心理的影響というのは大切だと思っていて、スポーツのパフォーマンスでは心理的影響は意外と大きいのです。

なのでBBだけデュラエースにしてテンションが上がるなら、変えたほうがいいでしょう。

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ちなみにですが、例えばクラリスのクランクなどで【推奨BBはBB-RS500】などとメーカーサイトに書かれています。
これは特に意味はないので、クラリスだろうとソラだろうと、BBだけデュラエースは可能です。
ただしクラリスでもR2000以外のクランクは、BBの形式が違うのでオクタリンクという形式のBBになります。