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大手メディアと報道。

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いまだに混乱している人が多い気がする、電動キックボード。
先日の続きで追記。

 

大手メディア。
実証実験の電動キックボードですな。 なお、これを違反だと糾弾しているワケではない。 大手メディアの不勉強 実証実験の電動キックボードが小回り右折する理由は、特定レンタル事業者の電動キックボード(MAX15キロ)を小型特殊自動車とみなす特例だ...

 

大手メディアの報道

実証実験開始のとき、大手メディアの報道内容ってだいたいはコレ。

ノーヘル、二段階右折禁止。
これじゃ危ないだろ!

そこをメインで取り上げたら、そりゃそうなる。
読んだ人は「なんちゅう危ない規制緩和するんだ」と思うのは当然。

 

実証実験の目的から理解して報道しないと、読んだ人が間違うのも当然な気がする。
実証実験のメインテーマは「ヘルメット無しの実験をしてデータを収集したい」ですよね。

 

・原付扱いの電動キックボードをノーヘルに出来ない(道路交通法71条の4)

・小型特殊自動車扱いにする特例にしたら、クルマだしヘルメット不要になるよね?しかも内閣府令でコントロール出来るし。

・けどクルマ扱いにしたら、二段階右折が違反になるよね?チャリ同等の速度でそれはやばくない?

・実証実験で道路交通法自体を変えることは無理だから小回り右折になっちゃうな。けど、押して歩けば歩行者扱いの特例ならなんとかなる。

・クルマ扱いでも押して歩けば歩行者にする特例を発動させて、右折時はなるべく横断歩道を使って歩いてもらうしかないな。

 

基本的な流れはこんなイメージ。
あくまでもノーヘル実験をしたくて、しかも内閣府令や政令でなんとかなる範囲で収めたい。

 

以下、伝え方次第で読んだ人も印象が変わる。

 

①「ノーヘル実験をしたいから、現行法の中で実証実験する。小型特殊自動車扱いにするから二段階右折が禁止になってしまうけど、特例で押して歩けば歩行者扱いにもするから横断歩道を使って歩くことが可能」

 

②「電動キックボードをノーヘルにし、しかも二段階右折禁止にする危険な規制緩和をした!」

 

結果をメインで伝えるか、目的をメインで伝えるかの違いなんかな。
大手メディアさんは②の方向で危険性をメインに扱った結果、読んだ人も何をしているのか理解出来なくなる。

 

新薬でも治験という人体実験をしてから売り出すわけですが、実証実験もある種の人体実験なんだよね。
いきなりノーヘルで法整備したらややこしいから、実験してみて結果で決めたい。
実験の目的をメインで伝えれば、今みたいな混乱は起きてないと思う。

 

実験自体に反対というなら別として。
実験を失敗させたい勢力が現れるかもしれないけど。

雑な報道の結果

結局、実証実験と改正道路交通法の違いすら分かりにくいまま、雑な報道を繰り返した結果が今なんじゃないですかね。
反対するのは何ら構わないけど、実験をしてから法律改正を目指すというプロセスや、実験の目的やテーマが伝えられないまま危険だ危険だと騒ぐから、何をしているのか理解出来なくなる。

 

けど、政府側や事業者側も、「二段階右折禁止、小回り右折義務」だけじゃなくて、柔軟に対応すべきだったと思う。
例えばこれ。
二段階右折っぽいけど、道路交通法上は「直進→歩行者→直進」なので二段階右折ではない。

降りて横断歩道を押して歩きましょうだと面倒に感じる人もいるかもしれないけど、

二段階右折風な直進→歩行者→直進は問題ない。

けどある意味では凄いなと思ってまして、結局重大事故は起きていない。
そっちのほうが驚きです。

 

韓国ではヘルメット無しで法制化され、施行前日にヘルメット義務法案が可決されたりするなど明らかに迷走しているし、

 

韓国の電動キックボード事情。韓国は規制強化の流れ。日本は実証実験中。
電動キックボード問題は何度も取り上げていますが、 日本では規制緩和の実証実験中です。 お隣韓国では、規制強化に踏み切っています。 韓国の電動キックボード事情 韓国は元々、13歳以上であれば免許なしで乗れるようにしてました。 時速25キロまで...

 

シンガポールでは歩道通行が禁止されたりしている。
けど調べたら、シンガポールは歩道通行時のスピードを「時速15キロ」にして失敗。
日本の改正道路交通法では、「時速6キロ」。
しかも時速6キロモードに変えていることが外見上明らかな場合のみ(識別灯の予定)。

 

自転車と「特定小型」電動キックボードの歩道通行の話。
令和4年に可決された改正道路交通法(未施行)によると、時速20キロまでしか出ない特定小型原動機付自転車(電動キックボード)は、以下の条件を満たすと歩道通行が可能になっています。 ・自転車6キロ以下モードに切り替えたことが外見上明らかな場合(...

 

速い速度で失敗したシンガポールと同視するのは無理があると思うけど、こういう前提を書かずに「シンガポールでは歩道通行が禁止になった」だけを報道したら、そりゃ反対意見が増えるに決まっているだろと。

 

ちなみに私の意見としては、免許制だけは維持して欲しかった。
まあ、もう可決されましたけど笑。

 

何の目的(ヘルメット無し)で実証実験し、
そのために法律の範囲では二段階右折禁止にせざるを得ない状況が生まれ、
代替案として「押して歩けば歩行者」という選択肢を設けた。
実験の結果は、法律改正時の参考にする予定。

 

こういうプロセスをきちんと説明していれば、理解度は違うのでは?
あとは、もうちょいデータを公表すべき。

 

電動キックボード、実証実験の事故、違反数が公表されてます。
私、電動キックボードの推進派ではないのですが笑、この問題についてはきちんと理解している人が少ないことが問題だと思う。 実証実験の第二期は「時速15キロしか出ない特定レンタル事業者の電動キックボードを、小型特殊自動車扱いすることによりヘルメッ...

 

 

https://www.mlit.go.jp/common/001469846.pdf

 

合計(4月~10月の7ヶ月間)
乗車人数 85869人
乗車時間 73546時間
走行距離 539041km
事故件数 11件
違反件数 80件

なお、事故については内容が簡単に公開されてます。

 

1、歩行者接触(怪我なし)
2、逆走してきた自転車から接触(怪我なし)
3、停車車両へ接触(怪我なし、軽微物損あり)
4、自損転倒(打撲、捻挫)
5、後方からきた自転車から接触(怪我なし)
6、停車車両へ追突(怪我なし、軽微物損あり)
7、自転車へ追突(先方捻挫)
8、停車車両へ追突(怪我なし、軽微物損あり)
9、自損転倒(打撲)
10、自損転倒(擦り傷)
11、不注意運転タクシーから接触(打撲、物損なし)

 

計算上は49000キロに一回の事故ですが、サンプル数が少ないので比較しづらい。
なお、車のデータはこうなるそうな。

読者様
読者様
警察の発表によれば、平成25年度末の自動車の総走行距離は約7,462億kmで、26年度中の事故件数は57万3,842件です。
年度末と年で多少の誤差はあると思いますが、単純計算で自動車の事故は130万kmで1件起きています。
データが古いのは単純に新しいものが見つからなかったからです。
それと比べると電動キックボードは54万kmで11件で4.9万kmに1件起きています
色々な条件が違いすぎて単純な比較はできませんが、数字だけみると多く感じますね。

 

自転車のデータもあるといいのですが、誰かいいデータありません?

 

まあ、既に可決されましたけど笑。
実証実験だから単独落車も件数に含まれてますが、自転車の単独落車なんてイチイチ警察に届ける人もいないので、データに反映されないという問題もありますが。

 

雑な報道ばかりじゃなくて、どうせ反対するならこういう数字を挙げて反対すればいいのに。
大手メディアさんのほうがこういう調査は出来るでしょ。
まあ、既に可決されましたけど笑。

車、自転車、実証実験について何万キロに一回の事故が起きるみたいに比較して反対するようなメディアがあれば、面白いと思う。
まあ、既に可決されましたけど笑。




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