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まーた騒がしくなってきたチェーンとアルカリ洗浄の話。

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まーたチェーンとアルカリ洗浄の件が騒がしくなってきたのかな笑。
これね、定期的に「問題ない」とか「検証した人がいる」などとメール来るのですよ。

 

検証ねぇ…

マジレスしよう!それは検証と言いますか?

例えばなんだけど、アルカリ洗剤でチェーンを洗いました。
何日間かアルカリ洗浄液に漬け込みしました。

 

「はい、外見上問題なし!検証の結果問題ありませんでした!」

 

管理人
管理人
当たり前じゃろ…
それが「検証」になるのですか?

 

あえて濁すと某社さん(管理人注:濁す意味は特に無し)が挙げていた画像、あれはアルカリ洗浄した後に応力腐食割れを起こしたモノでしょ。

応力腐食割れというのは、金属が脆くなっているところに引張応力が作用してクラックが入ること。
つまりは、

 

・何らかの液体により金属が脆くなっていた

引っ張った(自転車のチェーンはペダリングにより引っ張りが掛かります)

・クラックが入ったぜよ…

こういう流れね。
当たり前だけど、必ず割れるわけじゃないし、引張応力が掛かってない環境で液体に漬け込みしただけで外見上わかるくらいの変化があったらヤバいって笑。

 

もしかしてさ、

・液体に漬け込み

・スパーン!と割れた(怒)

こんな流れを想像してるのかな?
そんなワケないじゃん笑。

 

強いていうなら、顕微鏡で見た変化とかを追うならまだわからなくもないけど、アルカリ使った→スパーンと割れた(怒)、みたいな外見上わかるくらいの変化が起きるとは思わない。

 

脆くなった→引っ張りが掛かり耐えきれなくなった→クラック、という話ね。

 

それなら同じチェーンを使いアルカリ洗浄→乗る→アルカリ洗浄→乗るを繰り返したときにクラックが入らなければ検証なのか?というと、絶対にクラックが入るわけではないので、私としてはこれしか言うことはないのです。

 

管理人
管理人
おめでとうございます。

 

「俺は大丈夫だった」という検証であって、アルカリ洗浄液が大丈夫という検証にはならないと思うけど。
そのあたり、個人で「検証」と呼べる程度の実験は無理です。
もう一度言います。
無理です。

 

要はさ、「必ず割れる」ではなくて「割れやすくなる」なのだから。

 

ノーヘルで落車転倒して頭を打ったとして、仮に頭部に怪我がなかったとする。
その結果だけで「頭を打っても問題ない」とか「ヘルメット無しでも問題ない」と思うか?
「その落車転倒事故では問題が起きなかった」というだけで、もうちょい強い外力が掛かっていたら爆死していたかもしれないし、もうちょい強い外力が掛かってもまだ大丈夫だったかもしれない。

 

実験の内容と考察結果が「雑」なのでは?

無負荷のチェーン。

 

検証というなら、例えば何度かアルカリ洗浄液を使って引張強度の変化を見るとかなら理解できます。
「アルカリ洗浄液を使ってみたけど外見上変化がない」というのは、検証ではなく観察日記レベルなのでは?
ちょっとアルカリ洗浄液につけただけで見た目の変化が出ることを期待できるのかというと、最初からそんなセンセーショナルな変化が起きるとは思わないし。

自己責任というマジック

アルカリ洗浄液をチェーンに使ったら逮捕されたりはしないし、必ず割れるわけじゃない。
けどメーカー的には「やめて!」と言う。

 

メーカーがダメということをあえてすることを自己責任と言います。
正直なところ、他人がアルカリ洗浄液を使うことをやめさせる権限なんてないです笑。
ただまあ、現にアルカリ洗浄液を使って応力腐食割れを起こした事例は出ているわけだし、割れる可能性があることは事実。

 

それがどのくらいの頻度で起きるのかなんて、わからないのよ。
けど、割れる事例がある以上、自己責任という逃げ文句を使って他人に勧めるような記事を書くのは倫理的にどうかな?と思うので書きません。

 

どことは言わないけど、メーカーの人間であることを隠してコメント書き込んで、しまいには不法行為が疑われるコメントまで書き込んでくるような人については、人として信用しないのでね。

 

自己責任という言葉は、自分で判断してやるから自己責任なわけだけど、他人の観察日記を根拠にするのは危険だと思う。
けど自己責任なのだし何ら違法性はないのだから、他人がどうしようと知ったこっちゃない。

 

昔、カーボンリムにアルミリム用ブレーキシューでも問題ないと公言していたブランドがありましたが、問題が出たときに

おそらく暗峠のような極端な勾配の坂で片側ブレーキのみで下ったものと思われます

と語ってました。
それが問題なのであれば、最初からそういう注意書きをするものであって、結局は「問題ない」とは言い切れない。
まあ、そんな極端な下りじゃなくてもシューがとろけた事案はネット上にありましたが。

 

一般的に通説として「ダメ」と言われていることに対して「大丈夫」「問題ない」というのであれば、相応の根拠を示すべきとは思いますが、そもそもチェーンについては必ず割れるわけじゃないのだから、可能性の問題でしかないと思う。
その可能性をどう評価するかが自己責任になるわけだけど、個人的にはダメになる可能性がある以上は使わない。

 

ただそれだけ。

 

よくわからんが、この場合の検証とは外見上の観察なんかな。
違うと思われ。
何度もアルカリ洗浄したチェーンの引張強度とか調べるのが、この場合における検証なんじゃなかろうか。





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