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論点をすり替えた先にあるもの。

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毎年政府は、交通事故数などをいろいろ発表してますよね。
ちょっとそれについて。

論点をすり替えた先にあるもの

例えば自転車と歩行者の事故についての統計の一部。
内容は令和2年です。

第3節 歩行者及び自転車の交通事故の傾向|令和3年交通安全白書(全文) - 内閣府
内閣府の令和元年版交通安全白書(全文)(HTML形式)を掲載しています。

中身はまあ、特に解説しないのです。
歩道を歩いていて自転車相手に死亡や重傷を負うのは、一体何のための「歩道」なのかと考えてしまいますが。

 

個人的に不思議に思うのは、こういうデータを使った歩行者対自転車の事故や違反件数について報道等があったときに、必ずと言っていいほど論点のすり替えが始まりません?

いろんな人
いろんな人
クルマのほうが事故件数が多いだろ!

 

より事故件数が多いデータを持ち出してあーだこーだと批評が始まりますが、そもそもの論点は「自転車対歩行者」の関係性。

 

なぜ、全く関係ないクルマのデータを持ち出して、論点をすり替えたり曖昧にしたがるのだろうか?

歩道で自転車と歩行者が衝突して事故が起きました。
はい、自転車が100%悪いです。
歩道を通行する自転車は「歩行者の通行妨げるなよ。徐行がデフォルトで一時停止だからな。」と法律に書いてある。

この関係性において、クルマは何の関係もない。

 

クルマが歩道を横切るときに、歩行者と衝突したとする。
はい、クルマが100%悪いです。
歩道を横切るクルマは「一時停止がデフォルト。歩行者を妨害すんなよ」と法律に書いてある。

 

この関係性において、自転車は全く関係ないのも明らかかと。

 

全く関係ないデータを持ち出してクルマのほうが悪い!と批評したところで、そもそも関係ない話でしかなくて。
論点をすり替えた先に何があるのだろ?

 

このあたりどうにも気持ち悪くて。

そもそもですが

以前も書いたけど、交通事故統計で使われる第一当事者、第二当事者の分類。
第一当事者は過失が重い側とされますが、いくつかの警察本部に聞いた限りでは「そのような運用はしてないし、そもそも決定基準すらない」

 

ある県警本部では、「怪我したほうが第二当事者」、「過失の軽重を反映していない」、「事故統計?意味なし」と本音で教えてくれます笑。

 

けど、自転車対クルマの事故統計だと、自転車が第二当事者に分類されている率がはるかに高いので、

いろんな人
いろんな人
ほら!
クルマが第一当事者の率が高いだろ!
つまりクルマの過失が大きい証拠だ!

などと主張する。

 

そもそも「怪我したほうが第二」だったりするので、歩道からノールックで車道アタックして事故が起きても、分類上はクルマが第一当事者。
事故の原因として過失(民事の過失ではなく)が大きいのは当然ですが原因行為をした自転車になる。

 

無意味なデータの集大成で「クルマのほうが悪い!」とかいう時点でマヌケなんじゃないかとすら思うけど、「無意味な森を見て、木を見ない」典型例なのではなかろうか。

 

なので私自身は、この手のデータにはほぼ興味がないのです。
第一当事者ガー!という人を見るたびに「痛いな」くらいにしか思っていない笑。
けど、世論を形成したい人にとっては大事なんだろうね。
無意味なデータの集大成だろうと、数字が示す説得力は強いから。
数字の根拠を調べることもなく、数字だけを見りゃそうなるわな。

 

クソワロタ笑。データなんて意味ないじゃん。
警察庁や政府などが毎年、交通事故の統計データを公表しているじゃないですか。 あれ、前から疑問に思っていたことがありまして、某警察本部数ヶ所に聞いてみました。 第一当事者、第二当事者 交通事故の統計データを見ると、第一当事者、第二当事者という...

 

論点をすり替えた先にあるもの

例えば、自転車が横断歩道で停止しなかったことにより死亡事故も起きてますが、

 

ウーバー配達員、有罪判決(ただし執行猶予)。
以前書いた件です。 飲食宅配代行サービス「ウーバーイーツ」の配達員が雨の中、自転車で歩行者をはねて死亡させたとして、自転車事故では異例の業務上過失致死罪で在宅起訴された男(29)について、東京地裁は18日、禁錮1年6カ月執行猶予3年(求刑・...

 

こういうのもさ、こんな感じですり替えたりする。

いろんな人
いろんな人
クルマだって7割が止まらないだろ!
違反件数を比較してみろ!

 

自転車の違反なんてそもそもほとんどが注意止まりかスルー。
違反件数として上がってくるわけがない。
しかも、非難すべきは事故を起こした事実であるはずなのに、いつの間にか「クルマだって7割止まらない」などと論点すらすり替えされている。

 

クルマが事故を起こしても、自転車が事故を起こしても事故を起こした事実が非難されるべきなのに、論点をすり替えたところで何かいいことがあるのだろうか?
結局、事故を起こした自転車を擁護していると思われてバッシングが大きくなるだけにしか思えないのね。

 

歩道で自転車が歩行者に衝突しました。
はい、悪いのは自転車です。
この関係性において、「クルマのほうガー!」と論点をすり替えたところで、歩行者と自転車の関係性に何か変わることもないし。

 

悪いことをしたら誰でも悪いことには変わりなくて、無関係な第三者を巻き込む心理はよくわからん。
「吉野家と松屋の牛丼、どっちが好き?」という話をしていたのに、スシローやココイチを言われても。

 

論点をすり替えた先にあるものとは一体なんなのでしょうかね。
けど多くの人は気づいているから、賛同する人も少ないままなんでしょうな。

 

話は変わりますが、やっぱり何回見てもこのライトのビーム。

チ○コにしか見えないのです。
私の精神に異常があるから、素直に見れないだけですかね。
読者様に差し上げましたが、どうぞ末長くお使いください。






コメント

  1. カモがネギしょってる より:

    北海道のカート事故も全周を連結バリアで囲わなかったことと、観客がストレートエンドに立ち入れることが原因だったのですが、カートが小学生に運転させるには最高60km/hは速すぎたとか速度の話ばかりです。遊園地のゴーカートでも20km/hは出ますから2歳児に突っ込め結果は…
    なんか論点がズレている議論が多い気がします。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      カート事故の件は同感です。
      観客に対する保護が脆弱過ぎて…

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