今年の春(2022年)にミシュランのPOWER CUPが登場していますが、
某社の新作タイヤに比べると、なぜかあまり話題になってない気がします。
まあ、バラマキをしたかしてないかの差なのかもしれませんが。
ところでこのタイヤ、いわゆる新ETRTO規格ではないとされていますが、販売店サイトにも同様の記述があります。
※新ETRTO準拠ではありません(代理店調べ)
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新旧ETRTO規格
新旧ETRTO規格とはこんな感じ。
○旧ETRTO規格→リム内幅15mmに嵌めたときのタイヤ幅
だいたいのイメージとしては、リム幅の増減2mmに対しタイヤ幅1mw増減すると思えばよい。
新ETRTO規格25cのタイヤを15cリムに嵌めると実際のタイヤ幅は23mmになります。
このあたり、ヴィットリアの新作タイヤ、コルサネクストでは目安の表を発表してます。
コルサネクストは新ETRTO規格なので、コルネクの26cはリム幅19mmに嵌めたときに26mmになるけど、リム幅15mmに嵌めたときには24.3mmになるとしてます。
だいたい24cになるので、新旧ETRTO規格の差は「2:1の法則」だと考えればよい。
ちなみにコルネクはタイヤサイズによって想定しているリム幅が違うため、24cはリム幅17c基準、26cと28cはリム幅19c基準。
それ以上のサイズはリム幅21c基準です。
ところでミシュランが今年リリースした新作タイヤは旧ETRTO規格。
○ミシュランPOWER CUP(クリンチャー)
| 重量 | リム幅15mm | リム幅19mm | |
| 23c | 205g | 23mm | 25mm |
| 25c | 215g | 25mm | 27mm |
| 28c | 240g | 28mm | 30mm |
23cタイヤが15mmリムに嵌めたときに23mmだと仮定すると、19mmリムに嵌めたときには実際のタイヤ幅は25mm(2:1の法則。リム幅4mmアップ→タイヤ幅2mmアップ)になります。
いやなんか、「ミシュランのPOWER CUPは旧ETRTO規格だから買う価値がない」という謎主張をする人すらいるらしい。
25cと書いてあるタイヤを購入し、そのタイヤが準拠しているとされるリムに嵌めたとしても27mmあるなんてこともザラ。
コルネクも表示タイヤ幅より実測タイヤ幅が広いなんて話は聞きましたが、イチイチそんなことで「ムキー！許さん！」と激オコする人もいないでしょ笑。
いろんな自転車業界の人にも言われたのですが、そんなしょーもないところよりも使ってみて気に入るかどうかだけなんじゃない？
理屈の上では、タイヤメーカーが想定したリム幅に嵌めた場合に性能が最適化されているとも言えなくはないし、メーカーが想定したリム幅に合わせてトレッド面の広さを設計しているはず。
ただまあ、今の時代リム内幅21mmなんてカーボンホイールもあるし(ボーラウルトラWTO33など)、そういうホイールにリム幅19mmで設計した新ETRTO規格のタイヤだと性能が落ちる…のか？？
どのホイールに使うか次第でタイヤサイズは気にしたほうがよいけど、新旧ETRTO規格のどっちに準拠しているかがタイヤの銘柄を選択する基準になるのもなんか変。
まあ、多種多様なリム幅の時代なので、分かりにくいという点だけは間違いありません。
結局は官能的要素
タイヤって転がり抵抗の低さとか重量がどうなのかという「数字的要素」よりも、使ってみての感覚的な好みのほうが優先するような気がします。
官能的要素と言いますか。
いくら転がり抵抗が低いと数字で示されても、使ってみて気に入らないタイヤなんてありますし。
けど、タイヤによって最適な空気圧は微妙に違うので、なんかしっくり来ないなら空気圧やインナーチューブを変えて試すのが吉。
ところで、ミシュランの新作タイヤのPOWER CUPについては、なぜか似たような時期に登場した某社の新作タイヤよりも話題になってないような気がする。
なんでだろ。
やはりバラ…いやみんなこれから買って試す段階なのかな。
ちょっと話は変わりますが、Bontrager R4が凄くいいと読者様にオススメされるのですが、ボントレガーって新旧ETRTO規格ガー！という話は聞きませんね。
トレック傘下なのでメインユーザーはトレック乗りだろうし、あまり話題に上がりにくいだけなんかな。
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