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自転車赤切符の話の続き。

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警視庁は自転車の「悪質な」違反に対し、「積極的に」赤切符を切る運用を始めるそうですが、

 

警視庁が自転車の違反に対し「積極的に」赤切符運用を開始。
警視庁が自転車の違反に対し、「積極的に」赤切符を切る運用を始めるそうな。 自転車の交通違反による事故が相次いでいることから警視庁が今月下旬にも特に悪質で危険な違反に対して積極的な取り締まりに乗り出す方針を固めたことがわかりました。 ガンガン...

 

これについて。

悪質な違反

何を以て悪質な違反とみなすのかはケースバイケースでしょうけど、昨年でしたっけ。
これが話題になっていたのは。

車道から交差点に進入し、車道の信号が赤、横断歩道の信号が青(いわゆる歩車分離式)で、横断歩道の信号に従って進行したという話。

 

これさ、確かに分かりにくいルールです。
車道から進行した自転車は車道の信号に従う。
ただし、横断歩道の信号に「歩行者自転車専用」と書いてある場合は、車道進行自転車でも横断歩道の信号に従うルールです(歩道進行自転車は横断歩道の信号に従う)。

 

歩車分離式交差点と、自転車が従うべき信号機の話。
ちょっと前に、自転車で赤切符を切られたというニュースがありました。 これ、従うべき信号機を間違えたことと、横断歩行者妨害をしたことのダブルパンチで悪質と判断されて赤切符になっているようですが、なぜか自転車に対して同情的な意見を言い出す人もい...

 

「こんな程度で赤切符はおかしい」とか「自転車が気の毒だ」みたいな意見を平然と語る人がいたけど、そもそもこの方が赤切符を切られた理由は違う。

信号無視+「横断歩行者妨害」が加わったことにより赤切符なワケ。
歩車分離式信号で自転車が従うべき信号については、確かに分かりにくい。
それ単独で赤切符を切るほどの悪質性はないので、通常は注意止まり。
しかし、横断歩行者妨害も加わったことにより悪質と判断されての赤切符になるわけだ。

 

こういうのもさ、ちゃんと中身を読んでない人からすると事実誤認による批判を繰り広げるけど、自転車による横断歩行者妨害は普通に死亡事故が起きてますからね。
そりゃ悪質と判断されるよな。

 

全然理解してない例↓

信号間違えても、横断歩行者妨害しなけりゃ赤切符にはしないって笑。
分析力の欠如。

 

自転車のルールの中には分かりにくいものがあるのは事実で、そんなことまでいきなり赤切符にはしない。
信号間違えても歩行者妨害しないよう注意していれば赤切符まではしないもんです。
「歩行者が足を止める程度に危険があった」のだから、根本的な安全意識の問題。

 

ところで、自転車に対する赤切符のうち、98~99%は不起訴です。
起訴猶予処分。
あくまでも反省を促すプロセスに過ぎなくて、前科持ちにするほどのこととまでは考えていないようです。
ただし、出頭命令を無視すると逮捕案件に変わります。

 

ルールが必ずしも周知されてない状況から見れば、罰金という刑罰を以て対処するよりも、「平日に仕事休んで検察に出頭する」というプロセス自体をある種の刑罰的に考えているのかなと思いますが、即座に前科持ちにすることは極めてマレだということを付け加えておきます。

 

以前、逆走自転車と衝突した「順走自転車」が書類送検された判例を紹介していますが、

 

逆走自転車と衝突した自転車が安全運転義務違反&重過失致傷!?
以前から逆走自転車問題については何度も書いてますが、逆走自転車との距離があるときには、左端に寄せて停止して待ったほうがいいよと書いてきました。 今回の判例は逆走自転車と順走自転車の衝突です。 順走自転車が犯罪? 判例は東京地裁 令和3年7月...

 

それなりに短期間の間に、安全運転義務違反(70条)と重過失傷害罪の嫌疑で書類送検されていますが、全て不起訴になっています。
順走側なので悪質性は低いとは言え、逆走自転車も不起訴です。

実際のところ

赤切符を切られない程度に自転車のルールを守ること自体何ら難しくもなくて、「止まれ」と書いてあれば止まればいいし、赤信号なら止まるし、夜はライトをつけるし、危ないからちゃんと前を見て乗るし。
スマホながら運転とか、前をみないでよく乗れるなと思うけど。

 

車道の左側を通行することも何ら難しい技術を要求していませんし、車道を通行するのが危険なら歩道を徐行すりゃ済むし。
歩道を徐行したくないというなら単なるワガママなんで、自転車に乗らなきゃ済むし。

 

「自転車インフラがきちんと整備されてないから逆走が出る」みたいな話をしだす人もいますが、

 

自転車道での自転車同士の正面衝突事故、原因は電動アシストママチャリの【右側通行】。
昨日書いた、自転車道での正面衝突事故の件ですが、 違う報道では、事故原因として【電動アシスト自転車の逆走】であったそうです。 事故原因について こちらで報道されています。 事故が起きたのは、10日午後5時半ごろ。名古屋市中区丸の内の“自転車...

 

「自転車道」というインフラを整備しても、自転車道の中で逆走する自転車が現れるくらいなので何ら説得力がないご意見としか。
自転車道のほうがよっぽど逃げ場もないし、車道よりも危険ですな。
バカが現れたときには、自転車道のような空間は厳しい。

 

インフラがきちんと整備されてないから逆走するという理論はチンカス系サイクリストがよく使う「論点逸らし」の手法ですが、現状でも普通に左側通行を守っている自転車に対し失礼だし、単なる言い訳。
違反を肯定したいがための言い訳に過ぎません。

 

まあ、ルールを守っている側からすれば赤切符を積極的に運用する方針は歓迎だし、何も恐れる理由がない。
違反しなけりゃ赤切符を切られることはないのだから。

 

以前も挙げた判例ですが、

適法に車道を進行していても、歩道からノールック車道アタックを決めてくる自転車がいて、お若いのに言語障害と片半身の麻痺という重篤な後遺症が残り、しまいには過失割合50:50なんて判決になる。

 

先日の判例についてちょっと補足。
先日挙げた判例なんですが、 ちょっと補足。 なぜ車道ロードバイクにも5割の過失が付いたか まず、事故の前提から。 ・原告(ロードバイク)は車道を通行していた。 ・被告(自転車)は歩道を通行していた。 ・歩道には配電ボックスがあり、被告の身長...

 

ルールを守らないことの恐ろしさって、本人が想定してないような重大事故になるのね。
インフラ整備されても、ルールを守らない自転車がいたら変わらん。

 

自転車道での自転車同士の正面衝突事故、原因は電動アシストママチャリの【右側通行】。
昨日書いた、自転車道での正面衝突事故の件ですが、 違う報道では、事故原因として【電動アシスト自転車の逆走】であったそうです。 事故原因について こちらで報道されています。 事故が起きたのは、10日午後5時半ごろ。名古屋市中区丸の内の“自転車...

 

ということで、赤切符運用が全国展開することを望みます。
犯罪者を積極的に検挙する方針に反対する理由もない。
そもそも、違反しなけりゃ何ら問題ないしね。
普通のことを普通にやればよい。

 




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