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特定小型原付に「バックミラー」が不要になった理由。

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特定小型原付の件。
ずいぶん前にも書いた気がしますが、特定小型原付の保安基準では「後写鏡」(バックミラー)が削除されています。
つまりはミラーは不要。

 

今さらながらミラー不要は危険じゃないのか?という声も出ていますが。

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ミラー不要になった理由

LUUPの電動キックボードは実証実験なので、小型特殊自動車扱い。
クルマなのでミラーは必須になります。

 

で、このミラー。
多数の報告が上がってますが、さっぱり見えないのです笑。
自分の身体が写るだけで、後方確認には何の役にも立たないと大評判のミラーでした。

 

探せば同様の声は多数かと。

 

ハンドル幅から大きく越えないようにミラーが設置され、立ち乗りで身体とハンドルが近いからそうなるよね。
かといって、ミラーを横に張り出した形にすると、それはそれで何かに引っ掛けるリスクもある。

 

ところで、特定小型原付は一部の歩道や自転車道を通行可能になります。

 

「まとめ」電動キックボード法案、可決。
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歩道通行や自転車道通行の都合上、特定小型原付はサイズの制限があり、普通自転車と同じサイズです。

 

LUUPの電動キックボードって、大きさは約1300mm(全長)×591mm(全幅)×1350mm(全高)。
最も横に張り出した部分は、言うまでもなくハンドルバー。
そして普通自転車の横幅制限は600mmです。

何が言いたいかというと、後方確認可能なミラーを設置するにはハンドルバーからさらに横に張り出した形じゃないと見えないわけですよ。
既に電動キックボードの幅が591mmなので、ミラーが横にはみ出せる余地はたった9mmしかない。

この程度横に張り出しただけでは全然後方確認には役に立たないし、かといってもっと横に出すと普通自転車規格を越える。
歩道通行や自転車道通行を可能にする上ではどうしても横幅600mmは死守したかったのだろうと思われます。

 

自転車道についても普通自転車サイズを念頭に設計されているわけで、下手に横幅を広げると接触リスクが出てしまう。
国土交通省の議事録でも、警察庁とのやり取りの中で「特定小型原付の横幅は普通自転車サイズ死守」みたいな話が出ています。

普通自転車サイズの対面通行をギリギリできる程度に抑えたクソ構造が自転車道。
特定小型原付は自転車道を「通行可能」にしてますが、どうしても自転車道通行のためには横幅600mmは死守したかったようです。

 

あと、小回り右折ではなく二段階右折なので、理屈の上では後方確認がさほど必要ないことも考慮されたのかもしれません。

妥協の産物かと

実証実験の電動キックボード、ミラーが全く役に立たないと大評判ですが、これについてもミラーの位置をみれば「最初から明らか」だったと思う。
たぶん、法律上の要件を満たすためだけにミラーを付けていただけです。

 

で、実証実験では「役に立たないミラー」でも問題なかったとの評価なのかもしれません笑。
もちろん、公式には「見えない位置なのはわかっていたぜ!これもある種の実証実験♪」なんて言うわけにはいかない。

 

「見えないミラーも実証実験でした!」とぶっちゃけてくれたほうが、私としては好感度がアップしますが、世間からは叩かれるだけ。
けど、あれだけ「見えない」と言われたミラーで実証実験していたのだから、結論としては「無くてもいい」なのかもしれませんね笑。

 

「実証実験では保安基準だけのためにミラー付けたけど、見えないのは知っていたよ。これも実験の一部でしたすんません」と言ってくれたら関心しますが、実際にそういう意図があったかなかったかは別としても、公式にはいうわけにはいかないだろうね。

 

普通自転車サイズの横幅の関係から、機能するミラーは設置が困難だったと考えられます。

前方に出せばもうちょい見やすくなるのかもしれませんが…
けど、ミラーをちゃんとした見やすいものにして欲しい!という意見もまあまあ見かけますし、特定小型原付を個人所有する上では「後付けミラー」の需要はありそう。
見やすいミラーを自分で探すしかないよね。

 

ちなみに特定小型原付のミラー不要については、管轄は警察庁ではなく国土交通省。
保安基準ですから。
警察庁のパブコメに出したところであまり意味はない。


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