先日の記事。

とうかえでのみちに自転車走行レーンができました!
枚方市に初めて自転車走行レーンが出来てから6年間、計画的に毎年レーンを増やして、きました。市内全校の自転車の乗り方教室などソフト面の取り組みと合わせて、この6年で自転車事故を半減することができました!
#自転車 #交通安全 #枚方市 pic.twitter.com/HcCu70NmZJ— おおじ 正広 枚方市議会議員 (@OziMasahiro) February 11, 2023
議員さんでも「自転車レーン」だと表現しますが、見ればわかるように自転車ナビラインです。
Contents
「自転車レーン出来ました!」の問題点
いろんな考えの人はいるとは思いますが、私なりの意見として。
自転車に乗る人が「喜ぶ」か?
この道路が「以前はどうだったのか?」については知りません。
元々車道外側線の外側が広めなのか、車道外側線を内側に寄せてから「疑似自転車レーン」を作ったのか?
ただまあ、普段自転車に乗る人からみて、「いやー、良かったね!安全になったね!」と思う人がどれだけいるのでしょうか?
私の感覚では、あっても無くても変わらないとしか言えません。
「自転車レーン化」もおそらくは出来なくはない
車道外側線の外側の幅員がどれだけなのかは知りませんが、最近はこういう狭いところでも「普通自転車専用通行帯」にする事例があります。
こちらは横浜市の「みなとみらい地区」にある「普通自転車専用通行帯」ですが、こんな狭いところでも、
公安委員会が意思決定した「普通自転車専用通行帯」です。
現行法では車両通行帯の幅員は最小1mまで縮小可能だからこのような構造になります。
第一条の二
4 法第四条第一項の規定により公安委員会が車両通行帯を設けるときは、次の各号に定めるところによるものとする。
三 車両通行帯の幅員は、三メートル以上(道路及び交通の状況により特に必要があると認められるとき、又は道路の状況によりやむを得ないときは、一メートル以上三メートル未満)とすること。
施行令1条の2第4項3号では、最小1mの車両通行帯を認めている。
最小1mは明らかに自転車を意識した車両通行帯ですが、
安心ですか?
安全ですか?
走りたいですか?
ワクワクしますか?
こんな狭い車両通行帯ですら法が許容していますが、違う視点から見れば法が「至近距離の追い抜き」を許容しているのと同じ。
あっ、この疑似自転車レーンをホンモノ化すべきという話ではありません。
とうかえでのみちに自転車走行レーンができました!
枚方市に初めて自転車走行レーンが出来てから6年間、計画的に毎年レーンを増やして、きました。市内全校の自転車の乗り方教室などソフト面の取り組みと合わせて、この6年で自転車事故を半減することができました!
#自転車 #交通安全 #枚方市 pic.twitter.com/HcCu70NmZJ— おおじ 正広 枚方市議会議員 (@OziMasahiro) February 11, 2023
行政の立場は「達成感」なんですか?
狭い「疑似自転車レーン」を描くにも費用が掛かるのは当然だし、行政側としては一応、頭を使った結果なんですよね。
自転車に乗る人からみて「嬉しくもないし安全にも見えない構造」を作った結果について、行政側の立場は「達成感」なんですかね?
私なら正直なところ、行政の怠慢だとして訴えたいくらいの気分です。
まあ、たぶん行政訴訟の対象にならないとして却下になりそうですが、こんなもんを作って自転車に乗る人が喜び、涙して感激すると思うなら大間違いだと。
自転車に乗る人は嘆き、涙して憤るくらいの素晴らしい疑似自転車レーンとしか。
立案した方々は、普段から自転車(ママチャリ含め)に乗りますか?
なぜこうなる
行政が作った「自称自転車レーン」(自転車道~自転車ナビラインまで全て含む)について、素晴らしい、マンセー、ハラーショだと思ったことは一度もありません。
通行義務があるのかないのかわからない「自転車道」や、気がついたら通行区分違反をもたらす「自転車道」、狭すぎる「普通自転車専用通行帯」…
「何か作った感」で満足してませんかね。
行政の長とともに、1ヶ月くらい毎日「疑似自転車レーン」を走ってみて欲しいです。
毎日走った結果として「安心だ」とか「安全だ」と思うなら、ちょっと厳しいですよ。
何が「厳しい」のかは書きませんが。
あっ、誰か行政訴訟を提起せよという話でもありません笑。
行政訴訟で負けるということは、逆に言えば法的なお墨付きを与えるのと同じ。
勝てない訴訟はすべきではない。




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