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木津川サイクリングロードで自転車同士が正面衝突事故。

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日本では「左側通行義務」があるので、本来起こり得ないはずなんですが…

9日午後1時20分ごろ、京都府京田辺市田辺田出原の自転車道「木津川サイクリングロード」で、奈良市の無職男性(62)の自転車と、同市の会社員女性(44)の自転車が正面衝突した。男性が頭を強く打って意識不明の重体となった。女性も頭や肩を打ったが命に別条はないという。

 

人気のサイクリングロードで自転車が正面衝突、62歳無職男性が重体 |社会|地域のニュース|京都新聞
9日午後1時20分ごろ、京都府京田辺市田辺田出原の自転車道「木津川サイクリングロード」で、奈良市の無職男性(62)の自転車と、同市の会社員…
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詳しい状況は不明ですが

詳しい状況は不明ですが、一般的にはどちらかが逆走(右側通行)しない限り、自転車同士が正面衝突しないような気がします。
一番シンプルかつ絶対的なルールですが、現実的には多いですしね。

 

逆走自転車は。

 

ところで仮にですよ。
一方が逆走、一方が順走であった場合、自転車同士の正面衝突の過失割合はどうなるでしょうか?

正解は「両者痛み分け」

こういう道路での自転車同士の正面衝突事故の場合、基本過失割合は

 

50:50

 

なんですよ。。。
交通ルールの中でも最も基礎的かつ絶対的なルールにもかかわらず、「自転車の左側通行義務は徹底されていない」という現状が優先する。

 

自転車の敵は逆走自転車。衝突した場合の過失割合は?
自転車に乗っているときに脅威なのは、逆走自転車。 自転車の敵は自転車とも言えますが、恐ろしいことに基本過失割合は 50:50(ただし幹線道路を除く) 狭い河川敷道路で対向自転車と衝突した場合、過失割合はどうなるでしょうか? 逆走自転車と衝突...

 

河川敷のサイクリングロードでの事故判例ですが、これが現実。

足踏み式自転車においては、左側通行が徹底されているとはいえない現状であること、足踏み式自転車においては通常速度がそれほど速くないことから、自己の進路上に対向する足踏み式自転車が存在したとしても、停止や回避の措置により衝突を回避することは極めて容易であることなどを考慮すると、本件道路のような狭路で自転車が正面衝突した場合、過失割合は、基本的には五分五分と考えるべきである。その上で、以上のような被告と原告の過失の内容及びこれが結果に与えた影響を考慮すると、被告の過失の方がやや大きいというべきであり、4割の過失相殺をするのが相当である。

 

大阪地裁 平成28年9月16日

もちろん、具体的状況を加味して過失修正されますが。
なお上記判例は夜間、一方(被告)が無灯火かつ並走です。

 

本来、逆走自転車に備えてヘルメットをかぶるのではなく、自爆転倒に備えてヘルメットをかぶるものだと考えてますが、逆走自転車やノールック車道降臨自転車がウヨウヨしている現状からすると、もはやサイクリストがかぶるヘルメットとは無法自転車に備えているのではないかとすら思う。

 

こんな感じで幹線道路にて、ノールック車道降臨&逆走横断アタックをキメてこられても、

過失割合は50:50ですよ(東京地裁 平成20年6月5日)。

 

先日の判例についてちょっと補足。
先日挙げた判例なんですが、 ちょっと補足。 なぜ車道ロードバイクにも5割の過失が付いたか まず、事故の前提から。 ・原告(ロードバイク)は車道を通行していた。 ・被告(自転車)は歩道を通行していた。 ・歩道には配電ボックスがあり、被告の身長...

 

この事故については、車道通行自転車が横断歩道を通過したときに信号(横断歩道)が青になったことから、ワケわからん位置からノールック横断する自転車は「予見可能」だとしてますが、謎の位置からサイドアタックキメられたら普通は回避不可能。

 

自転車同士の事故って、「50:50」(両者痛み分け)にされかねないので参っちゃうよね。

冒頭の件については

冒頭の件については詳細はわかりませんが、一般的にはどちらかが逆走しない限り正面衝突には至らない。
最近のマスコミ報道は「ヘルメットをしていませんでした」がお約束になっていますが、もっと大事な国とのお約束として「左側通行義務」があるように思うのですが。

 

コメント

  1. 山中和彦 より:

    この事故、男性は重体→亡くなったようです。
    翌日の午前に関西テレビが報じてますね。
    https://www.fnn.jp/articles/-/511623
    【引用:ロードバイク同士が正面衝突し、62歳の男性が頭を強く打って死亡】
    【引用:現場は坂道のカーブになっていて、事故当時、女性はヘルメットを着用していましたが、亡くなった男性は着けていなかった】
    とありますが、どちらが逆走していたかは不明です。坂道のカーブということなので、逆走というよりは、センターラインを割ってしまったのかもしれません。
    亡くなった方は、ロードバイクなのにヘルメットをしてなかったとのことですね。
    動画の最後のほうに、どちらのか分かりませんが、コルナゴのバイクが映ります。シートの傷を映してるのは意味不明ですが、ハンドルの角度が手前に傾いてる?ので、これも事故が原因かもしれません。
    いずれにせよ、自分の身は自分で守れるように運転も装備も考えないといけないですね。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      そうでしたか…
      そもそも、こんな狭いサイクリングロードが対面通行という時点で恐怖しかないですが、なんか残念です。

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