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通行禁止の林道をサイクリングコースとして紹介。

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意外と雑だなと思ったりします。

神奈川県厚木市が運営するサイクリスト向け特設サイト「厚木deサイクル」に掲載されていたサイクリングコースの一部が、自転車の通行が禁止されている林道を通る設定になっていたことがわかった。指摘を受けた市は特設サイトを一時閉鎖してコースの公開を取りやめ、市のホームページにおわびを掲載した。

 

通ってはいけない道、サイクリストにプッシュ 厚木市サイト一時閉鎖(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
神奈川県厚木市が運営するサイクリスト向け特設サイト「厚木deサイクル」に掲載されていたサイクリングコースの一部が、自転車の通行が禁止されている林道を通る設定になっていたことがわかった。指摘を受けた
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林道と自転車

まあ、時々間違った解説をする素人さんがいて林道を通行するサイクリストを犯罪者呼ばわりするようなどうしようもない人もいるのであえて書いておきますが、林道の通行規制には二種類あります。

 

林道
法区分 森林法の林道 道交法の道路
自転車の通行 × ×
通行禁止の根拠法 林道規定(林野庁通知) 道路交通法4条
規制主体 林道管理者 公安委員会
刑罰 立入禁止区域への不法侵入(軽犯罪法1条32号) 道路交通法8条
注記 ゲートなどで立入禁止が掛かっていない限りは不法侵入とは言えない可能性が高い 森林法の林道でもあるので林道管理者の進入禁止と公安委員会の通行禁止の両方が掛かっていることもある

このあたりは警察庁の資料を見たほうが理解しやすいかもしれません。

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林道って道路法上の道路ではないため道路法による管理者規制ができない。
公安委員会が通行禁止にしているなら通行禁止ですが、林道管理者が「通行禁止」だとしても林道規定(林野庁通知)には法的な拘束力がないので、ゲートで封鎖されてない限りは林道を通行することに違法性を見いだすことは難しい。

 

薬師林道って公安委員会規制されてないので、管理者の神奈川県が通行禁止だと宣言しても法的な拘束力はないのですが、神奈川県(行政)がダメというのを厚木市(行政)が推奨ルートにするのは、だいぶビミョーな話ですね。

 

法的な拘束力がないのに林道管理者が「通行禁止」とする理由は、事故発生時に道路管理者として責任追及されると困るからです。
通行禁止だとしておけば、あとは何が起きても自己責任だと言えるので。

現実的には

管理者規制(法的な拘束力なし)であっても通行に適した道路構造にしてないので、あまり大々的に「自転車コース」として推奨すべきではないのですが、よくわかってない素人さんが、林道を通行する自転車を犯罪者呼ばわりするようなこともあるのでややこしい。

 

実態としてもこんな感じですし。

厚木市側には車両通行禁止を知らせる看板などがなく、通行禁止と知らずに通る車もあるという。

 

通ってはいけない道、サイクリストにプッシュ 厚木市サイト一時閉鎖(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
神奈川県厚木市が運営するサイクリスト向け特設サイト「厚木deサイクル」に掲載されていたサイクリングコースの一部が、自転車の通行が禁止されている林道を通る設定になっていたことがわかった。指摘を受けた

看板や標識がなければ通行禁止だと気づくわけもない。

 

そもそも「厚木deサイクル」という存在を知りませんでしたが、

https://twitter.com/atsugi_de_cycle/status/1627957487113748482

これは行政が運営しているのですかね。
「ロードバイク乗りと繋がりたい」と書いてあると、私としてはだいぶ警戒してしまうのですが。
「ロードバイク女子と繋がりたい」なら警戒度MAXに跳ね上がります笑。
「ロードバイクおっさんと繋がりたい」はみかけませんね。

 

なお、公安委員会規制されてないけど管理者規制された林道を自転車が通行することの是非については、法律上の問題ではくマナーとして捉えるしかありません。
結局のところ、ほぼ遊歩道みたいな林道もあれば生活道路になっている林道もあるので個別に考えるしかないけど、通行の是非というよりも通行態様が問題になるほうが多い気がします。

 

狭いのに歩行者の横スレスレを通過するような。

コメント

  1. SSS より:

    法律のことではありませんがサイクリングコースやスポットってどこまで気軽に紹介していいのだろう?とゆう疑問は以前からありました
    例えば激坂スポット等は場所によっては近隣の生活道路で車両が結構頻繁に通行する場所もありますが
    そんな所でギリギリまでもがいた挙句に倒れたり、中途半端な場所で止まり他の車両の通行を妨害するようなことだってあるわけです
    以前なら距離と斜度を見て自分で登れるか判断できるくらいの人が欲しがるマイナー情報でしたが
    今は初心者さんもかなり増えました
    注意も無く安易に挑戦や腕試しと書いてしまうことに危険では?と思ってしまいます
    坂でなくとも生活道路として使われている風情のある街道で自転車乗りに対する苦情が寄せられているとゆう話を実際に地元の商店の人から聞いたりもします
    紹介することが駄目とは思いませんが自発的に意識して気をつけてくれる人ばかりではありません特に新規のサイクリストが増えた昨今では尚更以前のニッチな世界では無くなっているとゆう気持ちは持たないといけないのではないかと考えます。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      個人的には「激坂アタック」などと称して生活道路を紹介することには否定的です。
      生活道路に大量の自転車が沸いてくる原因にもなりますが、そこで生活する人からすると普通に危ないだけなので。

      けど、ロードバイク乗り(の一部)からすると、他人の生活よりも激坂ですよね笑。
      ひっそり楽しむならまだしも、場所を宣伝するリスクを考えないのだろうかと不思議に思ってます。

  2. SSS より:

    返信ありがとうございます
    このお話の大元みたいな事ですが
    ロードバイクとは?と人に聞かれたら私自身公道を走るスポーツと以前は言ってたと思うのですが
    そもそも公道で(しかも高速走行する)スポーツなんておかしいわけで、では私達サイクリストは何なのかなと考えてしまいます
    そこにサイクリストが他の人達と共存する上で持っておかないといけない気持ちとゆうか心構えがある気がします。
    半分自問自答のような内容です、お耳汚しでしたら申し訳ございません

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      そもそも、それなりのスピードで走る自転車がいたときに、その自転車が移動目的なのかスポーツ目的なのかで区別することにあまり意味を感じないので、分けるのは違法性の有無しかないと思いますよ。

      生活道路を紹介して自転車が大量集結することは、マナーの問題になるかと思いますが、だから難しいところがあるのかなと思ったりします。

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