先日のこちらですが、
厚木環状3号で新しく造られた自転車専用道が「そうそう、こういうので良いんだよ」案件過ぎる。
幅は歩道が2m、自転車道が1.5m位? pic.twitter.com/IdQksFSUf6
— たこ(道路好団垢)@「下道で往こう。」C103日曜 東オ03ab (@road0724day) November 19, 2023
道路全体の様子がわからないのですが、仮に自転車用にこの幅しか取れないなら、自転車道ではなく自転車通行帯もしくは法定外自転車ナビラインにし、ポールを車道側に配置じゃないと危ない。
要はこの手の構造って、何を目的にしているかの問題になりますが、この幅員で歩道側、車道側ともに柵だと圧迫感が凄まじい。
幅員1.5mで柵やガードレールを両サイドに配置したらクソ狭く感じる上に、逆走自転車がきたら逃げ場もない。
歩道側は縁石で一段高くする程度にして分離し、車道側はポールで構わないのよ。
要は自転車通行空間にクルマやオートバイが進入しないならそれで構わないのだし、ポールで区切るだけなら仮に逆走自転車がきたら逃げ場があるし。
逆走自転車が来ないわけがなくて、多摩スカも頑丈に「一方通行」の案内があるけど、無敵の方々は余裕で逆走するのがお約束。
だからこの幅員しか確保できないなら、歩道側は縁石&一段高くする、車道側はポールのほうが好ましい。
逃げ場を確保しないと。
ただしこれ、そもそも双方向の自転車道にするつもりなんじゃないか?という疑いもあり、嫌な予感しかしません。
普通自転車のリミットは横幅が60センチだし、特定小型原付も自転車道や歩道での通行を想定して横幅を60センチまでにしたわけですが、横幅60センチの乗り物は幅員1.5mあればすれ違い可能だと考える人がいるわけでして。
なぜおかしなものを作るのか?
国道16号相模原の自転車道(双方向通行)が幅員3.0mで、
多摩川スカイブリッヂの自転車道(一方通行)が幅員2.0m。
双方向通行なら3.0mないとかなり危険ですが、自転車道の場合は一方通行にしたところで平気で逆走します。
逆走自転車がくることは容易に予見可能ですが、逆走自転車が来ないことは期待できない。
そもそも、代官町通りの自転車ナビラインにしても、法律上は自転車ナビライン上を通行すると違法になりますが、
法律上の整合性を取ることなくポールとナビラインを作るくらいなので、そもそも法律に適合させようと設計する必要がないのではないか?と疑問に思います。
逃げ場がない狭い自転車道を作るくらいなら、自転車通行帯+ポールでいいんじゃないかと思いますが、こういうのって気がついたときには既に完成していますし、困ったもんですね。
まあ、自転車の通行量なんてたいしたことがないから、利用者の努力で事故回避に努めれば済む程度の発想だろうし、こういう激狭自転車道が今後も増えるでしょう。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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