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ズイフトが流行っているみたいだけど、固定ローラーはやめたほうがいいと思う。

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最近、ズイフトについての質問がそれなりに来るようになりました。
お恥ずかしながら、ズイフトという単語自体ちょっと前までは知りませんでした。

 

調べてみると私は全く興味がないものの、人によっては楽しめるのかなと思うのですが、あえて一つだけ注意点を。



固定ローラーは・・・

だいぶ前にも書いた記事ですが、固定ローラーというのはフレームに対して大きな負荷がかかります。
http://roadbike-navi.xyz/archives/590

 

ロードバイクのフレームというものは、走っているときにかなり変形しています。
ペダリングのパワーが足からペダルに入力されただけでも、踏み込んだほうのクランクがそれに引っ張られて歪み、それに応じてフレームも歪みます。
引っ張られて変形して・・・というのを繰り返しながらロードバイクは進んでいるわけです。

 

固定ローラー台というのは、リアエンドを固定しています。
実走で外を走っているときは、ペダリングに応じてチェーンステーが歪みます。
つまりはリアエンドが動くのですが、外を走っている分にはリアエンドが固定されていませんので、ここで歪みを逃がしている状態になります。

 

固定ローラーの場合、リアエンドを固定しているため、フレームの捻じれなどの逃げ場がないのです。
チェーンステーを一本の棒として捉えるならば、外を走っている分には棒の両端はフリーであるのですが、固定ローラーだと片方(リアエンド)を固定した状態で反対側(ペダル付近)にトルクがかかるため、トルクの逃げ場がなくなってチェーンステーが割れやすくなるんですね。

 

カーボンフレームの場合はこういった力に弱いので、原則としてNGです。
アルミフレームでもあまりお勧めはしません。
アルミは金属疲労を溜め込む性質があるので、フレーム破断につながりやすくなります。

メーカーによっては、【固定ローラーNG】も

どこのメーカーとは言いませんが、明確に【固定ローラーは使用禁止】みたいに書いているところもあります。
こういうのはメーカーサイトなどには書かれていないことがほとんどで、購入後に説明書を読んでいたら書かれていたというケースがほとんどです。
まあ、説明書なんて読まずに捨てている人も多いかと思いますが・・・

 

また、【固定ローラーを使用した場合、保証の対象外】となっているメーカーもあります。

 

最近は【フレーム生涯保証】みたいに謳っているメーカーもありますが、これについては誤解している方が多すぎます。
フレーム生涯保証を謳っているメーカーの場合、保証している内容はあくまでも【製造上の欠陥、初期不良など】についての話です。
落車時の破損などは一切保証されません。

 

製造上の欠陥や初期不良についてですが、これはいわゆるリコールに相当する事案とか、たまたま製造上の具合があった場合のみの話です。
昨年はビアンキ、メリダ、スペシャライズドでフロントフォークのリコールがあったのですが、これらのメーカーは確かフレーム生涯保証なんて制度はなかったはずです。
でもリコール事案なので、当然ですが無償にて代替フォークに交換になります。
http://roadbike-navi.xyz/archives/4281

 

初期不良についてですが、例えば昨年当サイトに相談があったケースで、【ボトルケージ取付穴がフレームと平行に開けられておらず、ボトルケージを取り付けると斜めになる】という話がありました。
このケースではフレーム生涯保証を謳っていないメーカーのフレームでしたが、メーカーはきちんと交換してもらえたそうです。
当たり前の話ですが。

 

フレーム生涯保証を謳っていても謳っていなくても、初期不良やリコール事案には普通に対処してくれます。

 

トレックあたりはフレームが破損した際に、割引で買えるようなサービスもあります。
まあ、多少の割引程度なんですが・・・

ズイフトしたいならハイブリッドローラーにしておくべき

固定ローラーはフレームへの負荷が大きすぎるので、正直お勧めしません。
ダイレクトドライブでも原理は同じですのでお勧めしません。

 

どうしても固定ローラーでやりたいなら、割れても構わない【要らないフレーム】でやるというのならアリだと思いますが、どうせならハイブリッドローラーにしておいたほうがいいでしょう。

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ズイフトでも使えるようですし。
ダイレクトドライブのものでも、モノによってはフレームへの負荷が少ないらしいですが、やはり多少なりとも負荷はかかります。

 

このハイブリッドローラーですが、三本ローラーと違ってフロントフォークは固定されています。

なので三本ローラーのように落車する危険性はほぼありません。

 

 

ズイフトでオススメのローラー台!みたいな特集を読むと、どうしても静寂性とか自動負荷とか、【フレームへの荷重】を無視した記事が多いような気がします。
フレームが割れても構わないという漢ならいいと思いますが、ズイフトでゴリゴリトルクをかけてやりたいという人はハイブリッドローラーとか三本ローラーにしておいたほうがいいと思います。

 

こういうことを書くと、固定ローラー+カーボンフレームだと即座に割れるみたいなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、運が良ければ半年くらいやっても割れないでしょうし、運が悪い人はもっと早く割れます。
そういうリスクがあることを頭に入れて、価格とか静寂性よりもまずはフレームへの安全性を優先したほうがいいでしょう。




コメント

  1. S田 より:

    私は毎日ローラー台を使用しているのですが、固定ローラー台に慣れてしまうと固定ローラー台で速く漕げる乗り方になってしまいました(笑
    バランス等を考えずに無茶な漕ぎ方が出来てしまうので、外で走った時に凄い違和感が出てしまう状態でした。
    現在はハイブリッドローラー(グロータック製 GTローラー)を使用しており違和感は解消されました。

    固定ローラー台でも常にバランスを意識して乗れる方でないと、私のように変な癖が付いてしまうパターンもあるかもしれません。
    固定ローラー台の負荷を思いっきり掛けて単純な脚力強化には良いと思うのですが、ミノウラのハイブリッドローラー自体がフレームへのダメージを考慮して作られたようなので、使うならハイブリッドタイプがベストですね。
    グロータック製はミノウラより早く販売していたようで色々改良されて音も静かでオススメなんですが、正直初心者には価格がネックなんですよね…。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      確かに固定ローラーの場合、変な癖がつく可能性はありますよね。
      最近ズイフトやりたいという人が増えて、安易に固定ローラーに手を出す人が多い気がするのですが、みんなフレームへの負荷が大きいことを知らないようなので、どうかなと思っています。

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