ロードバイクのモデルチェンジについて質問を頂きました。
2019年モデルのロードバイクっていつ頃出るのでしょうか?
また2018年モデルの大型割引とかありますか?
回答いたします。
多くのメーカーは7月頃
多くのメーカーは、2019モデルの発表があるのは7月頃です。
もちろん今年(2018年)の7月です。
7月頃に発表会があり、そこからちょっと経ってからデリバリ開始になるのが一般的な流れです。
ただし、メーカーによってそこそこ差があります。
ジャイアントなんかは6月に一部モデルだけ先行販売することも多いですし、LOOKとかは10月頃に発表されることが多い気がします。
TIMEあたりも遅めな印象です。
またアンカーについてはイマイチ年度モデルという概念が薄いというか、ほとんどのフレームが継続販売だったりするので、2018年モデルとか2019年モデルという区別があまりないような気がします。
で、多くのメーカーは7月頃に【自転車業界の人向けの発表会】を行います。
要は2019モデルにはこんな車種がありますよーというお披露目をプロショップに対して行う感じです。
そこから実際に店頭に並ぶまではタイムラグがあることが普通で、9月頃にやっと入荷する場合もあれば、11月とかもっと遅くなる場合もあります。
これも一般論ですが、フレーム自体が継続しているモデル(カラーリングの変更程度しかないモデル)については、比較的早い段階で自転車屋の店頭に並びます。
フレームがモデルチェンジした車種に関しては、実際に店頭に並ぶまでが継続モデルより遅くなることが多い気がします。
LOOKの785HUEZ RSとかは、確か昨年10月に発表された記憶がありますが、実際に店頭に並んだのは年明けです。
7月発表だからと言って7月時点で自転車屋に入荷するモデルは限られていることが多いので注意が必要です。
2018モデルの大型割引はある?
これは正直自転車屋次第です。
型落ちとして割引を期待しているのでしょうけど、型落ち特価になるにはいくつかの事情があります。
要は、自転車屋に2018年モデルの在庫があるのに、同じ車種の2019モデルが入荷してきてしまった場合ですね。
同じ車種、似たような値段なら新しいほうがいいやと思う人がほとんどなので、そういう場合は2018年モデルを大型割引することもあるでしょう。
ただこれは自転車屋によっても違います。
7月や8月あたりには型落ちモデルが割引になっているのも見かけることが多いですが、そもそも型落ち特価を狙うのはオススメしません。
理由ですが、型落ち特価になるモデルって、だいたいは売れ残りなわけです。
人気のある車種だと、値引きしなくても勝手に売れていくんですね。
売れずに残っているから値引きになるわけなので、あなたが狙っている車種が割引になるとは限りませんし、型落ち特価を狙っていたら気が付いたらメーカー在庫がなくなっていたというケースも聞きます。
型落ち特価になる車種って、だいたいは以下の通りです。
・不人気車種
・不人気カラー
・サイズが極端(やたらデカい、やたら小さい)
・需要が少ない車種(例、TTバイクなど)
人気車種の人気カラーは、勝手に売れていくものです。
割引しなくても売れるから人気なわけで。
先日、スペシャライズドのアレーの【RED HOOKカラー】は型落ち割引がありますか?と質問してきた方がいました。
これについてですが、スペシャライズドのHPを見ると在庫なし・完売です。
在庫がないものが型落ち特価になるわけもありません。
これは限定カラーだと思うのですが、数量限定のものを型落ちで狙うという時点で間違っています。
こういうのは欲しいと思ったら即座に買わないと手に入りません。
こちらはアレースプリントのRED HOOK限定カラーですが、これも完売になっています。
個人的にはこういう奇抜なカラーは、その時カッコいいと思ってもいずれ飽きそうな気がするので買おうとは思いませんが、欲しい人も多いのでしょう。
ただこういう限定カラーについては型落ち値引きを狙うほうがおかしいです。
型落ち特価でどれくらい安くなるかというと、これもケースバイケースです。
目安としては20~30%オフが一般的なのではないでしょうか?
過去には60%オフのバイクも見たことがあります。
こういうのはメーカー(輸入代理店)が本国から輸入したものの、思ったより注文が入らなくてメーカー在庫で困っているケースのようです。
輸入代理店がプロショップに対して【安く卸すからね!】という形で初めて実現するものです。
これも7月や8月頃に時々見かける気がします。
こういう大型割引バイクですが、これもまた不人気車種とか需要が少ない車種(TTなど)です。
もしくは知名度が低いブランドなど。
私が見た60%オフは、TTフレームだった記憶があります。
大型割引車種は、出てくるか出てこないかもわかりませんし、いつ出てくるのか、何が出てくるのかサッパリ予想がつきません。
なのでこれを狙うということはあり得ない選択肢です。
たまたま自転車屋で大型割引を見つけ、気に入ったとかならアリでしょうけど、出てくるか出てこないかもわからないものを待つほうが間違っています。
2019モデルの予想
まず、105完成車については、当然ですが新型105であるR7000になります。
これは予想ではなく間違いないです。
次に増えるのは、ディスクブレーキ車です。
R7000では油圧ディスクコンポもあるので、105ディスクの完成車は増えるでしょう。
あと個人的な予想ですが、いくつかのメーカーでアルミフレームのモデルチェンジがあるのではないかと予想しています。
予想を書いて思いっきり外すと情けないところですが、もう何年も同じフレームだという車種がいくつかあるので、ここらでモデルチェンジしそうだなと思っている車種もあります。
あと完成車の値段ですが、2018年モデルと同じ車種であっても、若干の値上げが予想されます。
これの理由は単純で、純粋にシマノパーツが値上げになっているからです。
5月に第一陣の値上げでチェーンが高騰しました。
http://roadbike-navi.xyz/archives/4917
7月には平均5%の値上げが既にアナウンスされています。
http://roadbike-navi.xyz/archives/5562
パーツメーカーは毎年のように値上げしてきているのでしょうがないですね。
値上げしない車種については、パーツスペックを落としてくることも予想されます。
代表的なところだと、クランクをシマノ105にせずにFSAにするとかでしょうか。
まあ、同じシマノでもFC-R7000(105)ではなく、FC-RS510を使ってコストダウンしてくる完成車は増えそうです。
気に入ったモデルが今あるなら、今買っちゃえ
多くのメーカーは、継続車種でもカラーリングが変わります。
なので【2018モデルのあのカラーがカッコいい】と思っていても、それが2019モデルだと無くなることもあります。
これは毎年モデルチェンジの時によく聞かれる言葉で【待たずに買っておけばよかった・・・】というのがあります。
翌年モデルがカッコいいかどうかはわかりません。
あと105がモデルチェンジということで新型R7000が付いている2019モデルを待っている人もいるようですが、個人的にはR7000はほぼ期待していません。
9000⇒R9100(デュラ)、6800⇒R8000(アルテ)を見ればわかりますが、確かに構造は大きく変わりました。
リアメカのシャドー化とか、FDのワイヤールーティングとかいろいろと変更点はありましたけど、操作性で見たときに大きな差を感じません。
105グレードは時々、モデルチェンジするとむしろ性能が落ちることもあるので、性能に定評があった5800系で十分とみています。
その前の5700系なんて明らかな失敗作でしたし。
なので今時点で欲しい車種がある人は、2019モデルは待たずに今買ったほうがいいと思いますよ。
上で挙げたスペシャのモデルとか、様子見ているから完売してしまうわけです。
ブリヂストン アンカー RL8 エキップ 2019
アンカーは既に2019モデルということでR7000モデルが出ているようです。
アンカーの場合、フレーム自体は継続なので、ついているパーツが違う程度の差ですね。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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