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コンポ互換性についての質問について。

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このサイトを立ち上げて2年ほど経ちました。
当初はここまでたくさんの方に見ていただけるとは思ってもいなかったので、過去の記事を検索しにくいとか、画像が荒くてテキトーすぎるとかいろいろ問題点も出ていますが、素人仕事なので勘弁してください(汗)

 

さて先月は一日のPV数が約66万(グーグルアナリティクス調べ)とかなりの数の方に閲覧していただき、ありがとうございます。
たくさんのメールを頂き感謝しております。

 

質問メールの中に【コンポ互換性】の質問は結構あります。
これについて前も書いた気がしますが、当サイトの考え方を今一度書いておきたいと思います。



当サイトが考えるコンポ互換性

当サイトの考え方として、原則として一部の例外を除き、【シマノが公表している互換性情報】に準拠しております。
なのでシマノが互換性なしにしているパーツの互換性については、当サイトの答えとしては【それはダメです】としか回答しません。

 

一部のサイトや掲示板などでは、シマノが互換性なしとしている組み合わせを試したが問題なかったとかそういう書き込みがあることは承知しています。
実際、当サイトに寄せられる情報としても、互換性なしを試したが問題なく使えるというメールは時々頂きます。

 

最近だと、R8000クランクと6800FDの組み合わせです。
これはシマノが公表している互換性情報では互換性なしになっている組み合わせです。
理由は何度も書いているのですが、
http://roadbike-navi.xyz/archives/2154

 

9000デュラ、6800アルテ、5800の105は同じ世代に存在したコンポでして、これを当サイトでは旧11速と呼んでいます。
一方、R9100デュラ、R8000アルテ、R7000の105はこれらも同じ世代と見ることができますが、当サイトでは新11速と呼んでいます。

旧11速と新11速の間で互換性がないのはクランクだけでして、新11速ではアウターチェーンリングとインナーチェーンリングの間隔が広がったため、旧11速FDでは届かないというのがシマノの公式見解です。

 

ただこれについては、いろんな方から【問題なく使える】という報告を頂いています。
実際のところ、チェーンリングの間隔が広がったといっても、一説によると0.4mmという話ですので、私も恐らくは使えるのではないかと思っています。
ただし、他人に勧めることはありません。

 

問題なく使えるという表現の中で気を付けなければならないのは、その人にとっての【問題なく】の程度がわからないからということもあります。
0.4mmを小さな数字とみるか大きな数字とみるか、それは人それぞれ違うでしょうし、ベストな変速を求めるならシマノの公式発表に従ったほうがいいと思うからです。
FDなんてそこまで高くもないですし、そこをケチるくらいならFDも買いましょうよというのが私の考えでもあります。

ただ一部、シマノの互換性情報にもそれは互換性ありじゃないの??と不思議に思うこともあるので、それは例外とします。
具体的なところでいうと、プーリーの互換性です。
前にシマノにプーリーの互換性について聞いてみたことがあるのですが、
http://roadbike-navi.xyz/archives/3173

 

デュラエースのプーリーはデュラにしか使えないし、アルテグラのプーリーはアルテグラにしか使えないというのがシマノの見解のようです。
これについては疑問があるというかどう見ても大きさは同じだったりするので、例外にしています。

 

ただし、最近のR9100プーリーについては、9000には使えないと思います。
R9100は明らかにプーリーの形状が変わっているので、R8000には恐らく使えると思いますが、それ以外には無理があると思います。
あと5800のプーリーは、実はリアディレーラーがSSかGSかでプーリーの品番が異なります。

 

こっちがRD-5800-SS用プーリーで、

こっちがRD-5800-GS用プーリーとなっています。

シマノ(SHIMANO) プーリーセット(RD-5800)GS 補修パーツ サイクル 自転車 Y5YE98090

テンションプーリーの歯先の形状が違うというか、歯の高さが違うんですね。

 

ちなみに9000デュラのプーリーはこちらで、

(SHIMANO)シマノ プーリーセット (プレミアム – Road) for RD-9000 9070 (Y5Y898060)(4524667320425)

R9100デュラのプーリーはこちらです。

シマノ(SHIMANO) RD−R9100 T/Gプーリーセット

 

こちらもテンションプーリーの大きさや形状が変わっています。
なのでR9100プーリーは9000には使えないはずです。

 

こういった互換性がない部分もあるのですが、同じ世代間だとプーリーだけなら互換性は大丈夫だろうと思われる組み合わせはあるので、そういったものについては雑誌などでもむしろ【プーリーだけデュラ化】とかで推奨されていますし、問題はないだろうと思います。

 

しかし原則としては、当サイトではシマノの情報に準拠します。

自己責任で試すことまで否定はしません

だいぶ前にコメント頂いた件でこういうのがありました。

4700と5700(7900など旧10速も含みます)ではリアメカの互換性もありません。スプロケットを11速対応フリーで使う際、5700は1.85+1mmスペーサーを入れるのに対し、4700は1.85mmのみとなることからわかるようスプロケット幅も異なります。

 

どちらかというとSITの1速あたりの引き量は11速と等しいので、互換性があるとは言えませんがSIT11速のスプロケット4700の組み合わせで使えないのこともありません。旧デュラのホイールを使用したいため私は6800と4700の組み合わせで問題なく?使用しております。5700のSITでも試してみましたが、こちらはどれだけ調整しても話になりません。

 

因みにチェーンはKMCの11速グレード、フロントクランク、ディレーラーとも6800です。

 

個人的な感想も含まれており個人差はあると思いますが、間違い、反証等があればご教授いただければと思いますし、当方が正しければ記事を訂正していただきたいと存じます。

 

ちょっとわかりづらいのでこの方の主張をまとめて補足すると、
・10速用ホイールを使用している
・コンポはアルテグラ6800(11速)で、スプロケだけ4700(10速)
・これで問題なく使えている
・10速スプロケで11速レバーの1速分を殺している状態
・4700ティアグラ(10速)と5700の105(10速)ではスプロケ幅が違う
・5700の105(10速)と4700ティアグラ(10速)ではリアディレーラーの互換性はない

 

こういう主張でして、当サイトの記載が間違っているのでは?とという話です。

 

これについては前にも取り上げていますが、
http://roadbike-navi.xyz/archives/2435/

 

まず、4700ティアグラのスプロケと5700の105スプロケの幅が違うという時点で間違いです。
スプロケ幅が違うなら両者では互換性がないはずですが、シマノは互換性ありにしています。

 

2017-2018_Compatibility_v027_jp

 

これについて異論がある人もいるかもしれないのでさらに補足します。
5700のスプロケを11速ホイールに入れるとき、1.85mmスペーサー+1mmスペーサーを入れてからスプロケを入れます。
一方、4700スプロケを11速ホイールに入れるときは、1.85mmスペーサーだけです。

これだけ見ると【やっぱスプロケ幅が違うじゃん!】と言われそうですが、これはちょっと違うのです。
5700では理由があってスプロケから1mm分だけ分離できる構造にしているだけであって、ギアピッチ(スプロケのギアとギアの間隔)はどっちも同じなんです。
今は1mm分を分離できる構造にする必要性がなくなっているので、4700では分離できない構造になっているだけです。

次に5700(105)と4700ティアグラのリアメカの互換性です。
ここは互換性はありません。

 

このコメントをしてきた方は大きな勘違いをしているようです。
4700では確かに11速リアメカと同じワイヤー比なんですが、あくまで変わったのはワイヤー比であって、STIをワンクリックしたときのリアディレーラーの移動量自体は5700も4700も同じです。
ワイヤー比が変わったというのは、リア変速の引きを軽くするために行われた仕様変更でして、【ワイヤーがこれだけ動いたらリアディレーラーもこれだけ動く】という比率が変わっただけです。
要はSTIのワンクリックのレバーの動きを小さく出来るようにして、レバーの動きが小さくてもリアディレーラーの移動量は変わらないように設計変更しただけということです。

 

なのでこの方がやっている組み合わせは互換性なしですし、実際には変速はチャラつくところが出るはずですが、たまたま調整がうまくいっているのか、この方の変速に対する許容範囲が大きいのかは知りませんが、この方基準では使えるという判断になっているだけです。
どこの自転車屋でもこの組み合わせを頼んだら間違いなくなく断られるでしょうし、私基準ではこの組み合わせでは絶対に無理と答えます。

 

しかしながら、この方はこれで満足しているようなので、それ以上は私がとやかく言う問題でもありません。
ただし他人には勧めませんし、出来るかと聞かれたら無理と即答します。
でも自己責任でめ試すことまでは否定しませんし否定できません。
互換性についてはシマノのサイトで調べればわかることなので、こういう風に【自分はこれで出来たから書いている内容がおかしいんじゃね?】みたいに言われても正直困ってしまいます。



どうしてもやりたいなら自己責任で

ここ最近互換性関連で来た問い合わせですが、例えばこんなものです。

クラリスを使っていて、STIだけ105に出来ますか?

無理です。

ソラを使っていてフロントディレーラーだけ105にしたいのですが変速は良くなりますか?

そもそも互換性がないので無理です。
もしかしたら使えるかもしれませんが、変速性能の向上は期待できないと思います。
理由ですが、フロント変速においてFDのグレードはそこまで大きな要素だと思わないこと、9速と11速ではチェーン幅が違いますからチェーン幅に合うように設計されているFDはちょっと厳しいでしょう。

デュラエースR9100のクランクに、8速クラリスのチェーンリングは使えますか?

これはやってみないとわかりませんが、シマノ的にはNGです。
たぶん不都合が出るだろうと予測はできますが、これを試したことがある人がいるとは思えないので、自己責任でやってみるしかないのではないでしょうか?

クラリスを使っていて、クランクだけアルテグラR8000に出来ますか?

無理です。

 

互換性の大原則としてですが、
・変速段数が違うコンポをミックスさせることは、ブレーキとBB以外は無理(一部例外アリ)
・同じ世代間の同じ変速段数のコンポ同士は、互換性がある

 

こういう感じです。
クラリスR2000にデュラのブレーキやBBは使えますが、それ以外をデュラ化することは無理です。

 

あと結構困る質問なのですが、こういう意見を頂くことがあります。

ヤフー知恵袋やOKWAVEでは、問題ないって書いてありましたけど??

これについてですが、知恵袋やOKWAVEなどは、正しい回答が選ばれるところではありません。
質問者が気に入った回答が選ばれる場所です。

 

なのでああいうところに書いてある情報は、正しいという保証は何らありません。
むしろ間違ったことが平気で書かれている世界なので、私は全く信用していません。

互換性なしでも試したいという方もいます

ここまで書いたように、互換性なしの組み合わせは原則として当サイトでは推奨していません。
しかしそういうものを組み合わせて使ってみることが好きだという方もいますので、それ自体は私が関与できることでもないのでお好きにどうぞという感じです。

 

実際のところでいうと、例えばアルタス8速で組まれたクロスバイクに、リアメカだけクラリスにすることはキャパさえ範囲内なら使えたりします。
これはシマノ的にはNGですが、どう見ても使えるものは使えます。

 

7速ターニーのまま、8速スプロケを使うということも出来なくはないです。
ただし変速段数は7速のままになりますが。
これをしたいという人は、7速ターニーを使っているけどホイールを変えたいという人ですね。
7速ターニーだとボスフリーのこともありますし、ホイールのグレードアップでつまづく人もいるので、こういうやり方もなくはないです。

 

互換性なしを試して、使えて、喜ぶというのも自転車の楽しみ方の一つかもしれませんが、それを他人に勧めるというのは責任を伴うと思っているので、当サイトではそういう質問に対しては無理ですとお答えしています。

 

私のLOOK765はクランクとスプロケだけアルテグラ(6800)、それ以外は105(5800)という組み合わせです。
これ自体は互換性的には何ら問題ないですが、シマノ的には【すべてアルテグラにすることで性能が発揮される】とかいう話になるでしょう。
これは余計なお世話というか、コストダウンと性能のバランスを見極めてこういう運用をしているのです。

 

互換性がない組み合わせについては、明確に無理と断言できるものと、やってみないとわかんないというものがあります。
明確に無理と思うものを試すというのはお金の無駄ですが、やってみないとわかんないものを試すことに喜びを持つ人もいますので、それは自分で試してください。


Shimano – 105 5800 グループセット




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