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AIとの向き合い方。

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先日書いた記事についてご意見を頂いたのですが、

運転レベル向上委員会はもう少し勉強した方がいい。
運転レベル向上委員会の人がフォークリフト事故について、「公道に出たから罪が重いと判断して過失運転致死にした」みたいな説明をしているけど要はこの事故ですよね。一方、こちらのフォークリフト事故については過失運転致死(自動車運転処罰法)ではなく重...
読者様
読者様
例のチャンネルは、本当にもう少し勉強してくれってのが多すぎます。
最初、一般的な交通安全啓発系かと思って2本くらい動画を見て、馬鹿らしくなって見るのやめました。
あのCHの中の人は、何をもって自信満々に嘘を拡散しているのか…
デマの流布に当たらないんでしょうか。

ちょっと前に見た動画の解説で、クルマの屋根に人を乗せて運転することが危険運転致死傷罪になる、みたいに解説していたけど、

運転レベル向上委員会より引用

「屋根に人を乗せて運転」については危険運転致死傷罪に類型化された各号に当てはまるものはないのでして、そこに酩酊運転や進行制御困難高速度、殊更信号無視などがあれば危険運転致死傷罪に問われる。
しかし屋根に人を乗せたこと自体は危険運転致死傷罪とは直接的な関係はなく、あくまでも酩酊運転や進行制御困難高速度、殊更信号無視などが危険運転致死傷罪の本筋ですよね。

 

まさか「危険運転致死傷罪」を「危険な運転」と勘違いしているとは思わないけど(危険運転致死傷罪は危険かつ悪質な運転行為のうち、一部を類型化したもの)、この解説内容から推測するにAIにまとめさせたとしか思えんのですよ。

 

もしAIではないなら、危険運転致死傷罪を全く理解してない人ということになってしまうわけだし。

 

AIについては完全否定するつもりはないんだけど、AIがまとめた内容が正しいかについては別問題。
だからそれを人間がチェックすることが必要になる。
海外では弁護士がAIにまとめさせた結果、エア判例を法廷に提出した事件も起きているけど、

 

「なぜ人間がチェックしないのか?」

 

AIなんてガセネタを拾ってきてまとめてしまうこともあるわけでね…
結局人間がチェックしないと不完全なものなので、私自身は「それなら最初から自力で調べたほうがラクだし正確」だと思っていて、AIを使っていない。

 

で、運転レベル向上委員会の動画については頻繁に間違ってますから、「間違い探し」という点では知識レベルの向上にはなると思いますよ。
それなりに詳しくないと、どこが間違っているかわからない。
そういう意味で自分の知識試しに見るほうが勉強になるかもしれません。

 

ちなみにプロ野球ではだいぶ前からAIを活用してまして

白井球審の「アアアアイイイッッッ!!!」(AI!)は有名。
必ずしも正確な判定とは言いがたいこともよく知られた話。

 

他人やAIがまとめたものは「便利」というだけのことで、「正確」かは別問題なのよ。
運転レベル向上委員会の動画については間違いが頻発しているわけで、

救護義務違反(ひき逃げ)の点数は、交通事故に関わる点数とは別。
施行令の条文を読めばわかる話だと思うのですが、なぜか納得しない方がいまして、「救護義務違反(35点)に付加点数と説明する運転レベル向上委員会は間違ってない」と…救護義務違反は別納得しない方のようなので警察の見解を紹介しますね。5.救護義務違...
「進路の前方」と一時停止義務。
ちょっと前に書いたこちらについてご意見を頂いたのですが、このような場面。交差点を左折する車両と「正面」にある横断歩道を「横断しようとする歩行者」があるときに、38条1項後段の一時停止義務はない。理由はシンプルで、◯後段この場合において、横断...
過失運転致死傷罪の「起訴率が低い」は真実か?
読者様から質問を頂いたのですが、これはちょっとややこしいのです。確かに、法務省の統計によると令和3年の過失運転致死傷罪は公判請求が1.5%、不起訴が84%。一方、弁護士事務所のデータでは過失運転致死傷罪は70%が起訴、30%が不起訴だったと...
併合罪は「1.5倍」!?
この人の間違いは相変わらずですが、法律を読まないまま解説しているのでしょうか?運転レベル向上委員会の動画より①酒気帯び運転+②危険運転致死傷+③犯人隠避について、危険運転致死傷罪の法定刑が20年であることから併合罪を適用し20×1.5=30...
自転車レーンがある場合の左折方法。交差点の左折方法がわからないのだからそりゃ事故るのは当然。
読者様から、「これ、合ってますかね?」と質問を頂いたのですが、引用元:運転レベル向上委員会シンプルに間違ってます。これは進行方向別通行区分(指定通行区分)の有無で話が変わりますが、動画中では指定通行区分(左折レーン)が存在する場合の説明なの...
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この人ってマジで語っているのか、ネタなのかわからないけど要約すると、「交差点内は駐停車禁止だから止まることができず、クラクション鳴らして蹴散らせ!」という恐ろしい主張をしてますが…交差点内は「法令の規定」(38条1項)や「危険を防止するため...
「お前は何様か!」…白バイが速度超過していい根拠はありません…
こちらについて。下記記事について「検察の主張は誤り」と書きましたが、これを書くと抗議してくる方が。検察は、白バイの速度118キロについて、警ら中であり、法律上は問題ないとしているものの、通達を20キロも超える速度で走行するほどの緊急性が白バ...
「反対方向から進行してきて右折する車両等」に転回を含む…
こちらの件。36条4項の対象に「交差点の転回車」を含む理由ですが、念のためかいておきますが4 車両等は、交差点に入ろうとし、及び交差点内を通行するときは、当該交差点の状況に応じ、交差道路を通行する車両等、反対方向から進行してきて右折する車両...
自転車ライトをイヤホン呼ばわり…失礼にも程があるのでは?
正直なところ、この方が作る動画って内容的にも首をかしげるものが多いのですが、こちらの動画自転車と大型車の事故報道に対する解説ですかね。自転車ライトをイヤホン呼ばわり…こちら。運転レベル向上委員会ダンプに著しい過失アリか!?明らかに自転車ライ...

動画をみてわかった気になるという点では「便利」かもしれないけど、「正確」かは別。
その違いを理解してないと厳しいし、便利であることから正確な情報と勘違いするのはリスクが高い。

 

さらに判例を改竄するという暴挙も複数あり、判決文に右折方法違反に書いてあるのに「被告人は適切な右折で違反はない」と解説したり、被告に速度超過があるのに「被告は法定速度を遵守していた」などとフェイクニュース、ゴシップニュースにしてしまうことについてですが、

なぜ判決内容を改竄するのだろうか。
この人が判例を扱うと、なぜか内容が改竄されてしまう問題がありますが、今度は最高裁が示した信頼の原則(最高裁判所第二小法廷  昭和42年10月13日)の解説をしている。被告人は交通法規に則り適切な右折方法を採ったのだと繰り返し解説してますが、...
この人はやはり、判決文を読まずに解説している。
横断歩行者と車両が衝突した事故について、車両無過失を認定した新潟地裁長岡支部 平成29年12月27日判決を取り上げてますが、この判例は何度も取り上げてますが、被告車両は法定速度以上だけど70キロよりは下という認定です。「法定速度内で走行して...

正直なところ、ちゃんと判決文を読んでないからなのか、意図的に改竄したかはわからない。
というのも運転レベル向上委員会は違反と過失の区別がついてないので、「違反があるけど過失はない」という解説をすると、過去に解説してきた動画内容がすべて間違いになってしまう。
過去動画は「違反=過失」と解説してきたのだから。

 

間違いを認めないために判決内容を改竄して整合性を取ったのではないか?と疑いますが、一方ではちゃんと読んでないことからおかしな解説をしている事例もあるわけで、

運転レベル向上委員会さん、ガセネタはやめて。
この人は判決文をきちんと読んだ上で解説しているように見えないのですが、事故の態様が全く違います…東京地裁 平成20年6月5日この判例は度々取り上げてますが、こうではなくて、こうです。この人の解説だと、車道通行していたロードバイクも信号無視し...

何をしたいのかさっぱりわからない。

 

どちらにせよ、他人がまとめた内容を正確だと疑いもなく捉えるのは危険。
そしてそれは私の解説にも当てはまるのであって、中身が正しいかについては別問題なのよね。
だから反面教師だし、情報を発信する立場の人がわきまえてないといけないことと言えますが…あの人は間違いばかり発信して訂正しないところをみると、正直難しい。

 

間違いを認めないのは昭和の価値観だと思っていて、高校野球ですら審判が誤審を認めて謝罪し、訂正する時代なのよね。
「審判は絶対」と言われた時代からするとあり得ないことかもしれないけど。

審判がその場で間違いを認めて謝罪する時代なんだよなあ…

コメント

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