先日取り上げたかつおちゃんねるというYouTuberの「落車」動画。

これが炎上した理由は以下と考えます。
先行車が急ブレーキを掛けたわけでもないのに追突するのはかなりまずい。
②動画内で「5年で4回の落車は多い」と指摘されたことについて、「落車が多いといえる基準はどこか?」とアンケートを開始し、話をそらすことに必死だった。
③通常であれば落車したなら「二度と落車しないように注意する」のが人間。しかしその気配は皆無。
④事故の原因も把握してない状況にて「安全に配慮」という何ら具体性がない謝罪をしたが、幕引きを図ろうとしただけに見えてしまう。
そりゃ炎上するわな、としか言えない。
ところで、けじめを取り富士ヒルを辞退するとしてますが、
【お詫び】今回の動画2本は削除させて頂きました。またけじめとして富士ヒルは前日も含めて参加辞退します。配慮無い動画配信してしまった事を反省し今後に活かしていけるよう努めます。お騒がせして大変失礼しました。 https://t.co/lXSLfvO8As
— かつおちゃんねる (@ChannelKatuo) May 28, 2025
そもそも謝罪する必要もなければ富士ヒルを辞退する必要もない。
真に「けじめ」という言葉を使うのであれば、「落車」という言葉で誤魔化すのではなく「自らが先行車に加害行為を行った結果の追突事故」だと認識し、落車経験を活かした走り方をすることが「けじめ」なのではなかろうか。

自転車に乗っていて「絶対に落車しない」なんてことはあり得ない。
どんなに注意していても落車を100%避けることは不可能なのでして、絶対に落車しないことが不可能だから「注意して100%に近づけたい」のよね。
それが通常の思考。
そのためには根本的に事故の原因を理解する必要があるけど、車間距離を詰めて走るドラフティングは下手な人がやったら事故るのだから、自分のスキルレベルがどこなのか?を知ることが事故を起こさないための第一歩になるわけよ。
自分のスキルレベルを客観視出来なければ、事故リスクが高まるのは当然の話。
富士ヒル辞退を宣言すれば、「そこまでする必要はないのにかわいそう」という風潮になるのは当たり前。
それがこの人にとってのけじめなのかと思うと、そもそも炎上した理由を理解していないところに問題があるのではなかろうか。
なお「これが炎上するなら初心者が萎縮してしまう」みたいな話が出ているけど、それは違う。
この人の問題点は「事故の原因を理解せず、話をそらしたこと」と「複数の落車経験を全く活かしてないこと」にあるわけで、初心者が落車することとは事案がまるで違う。
事案がだいぶ違うから引き合いに出すのも違うかもしれないけど、何年か前に都立大の自転車部で事故がありましたよね。
詳しい報道がないまま謎の憶測を呼びましたが、

事故報告書が公表されている。
事故に至った原因をあらゆる角度から検証して、今後に活かそうとしていることが見てとれるから第三者的にも考えさせられる事故ですが、
そもそも「事故」だと認識してないYouTuberが炎上するのは当たり前としか言えないのよね…
それこそ「スキルもないのに車間距離詰めて事故を起こした」という内容であればこのような炎上には至らないと思うし、富士ヒルを辞退したところでこの人の走り方や考え方が変わらないなら、公道を走る他人からしたら恐怖なことは変わらないのでして(いつこういう人に巻き込まれるか…)、
謝罪も辞退も本質ではないのよ。
それは話をそらして幕引きを図ろうとしているだけなのではなかろうか。
下手な人は車間距離を詰めないことが鉄則だし、自分のスキルレベルを知らないとその判断すらできないのよね。
しかし、自らの失敗から学ばない人もいるんだなと再認識したし、この人が富士ヒルを辞退しても事故原因を理解してないなら同じ失敗を繰り返す可能性があるのだから、
見知らぬ人が後ろについてきたら、先に行ってもらうほうがいいわな…
いつ追突事故を起こされるかわからんし。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。


コメント
故意でないだろうけど、結果「ビジネス落車」になってますね。
コメントありがとうございます。
まあ、いろんな人がいるんだなと感じさせられる出来事ですね…
コメント失礼します。
管理人様に同意します。
富士ヒル辞退を表明したことで、Xはほとんどカツオ氏擁護のコメントになりました。
これで『富士ヒル出れないオレ可哀想』とか『みんなオレの味方してくれてる』とか『アンチコメントするヤツが悪い』とかいう他責思考になると、結局今回の事故も反省せずにまた同じことを繰り返すのかもしれません。
本当に本人のことを思うのであれば、近しい友人や仲間がこれは前方不注意による追突事故であると諭して、あらためて追突した先行者へ謝罪したうえで、過去の落車や今回の事故から学んで今後は自分を過信せず安全に走るべきだと理解してもらうよう努めることが大切だと思うのです。
もし、まわりにそういう考えの人がおらず、速くなるためには多少の事故や怪我はしょうがない…と思っている人ばかりだとしたら、今回の事故も炎上騒ぎも起こるべくして起こったことなのかもしれません。
コメントありがとうございます。
炎上後の対策として「そこまでしてかわいそう」という雰囲気に持ち込むことはありますが、単に話のすり替えなんですよね。
それにより何かが解決するわけではない。
嫌な言い方ですが…
富士ヒルを辞退したことで擁護コメントが溢れて、炎上後の対応としてはある程度成功したのかもですね。本人にとって富士ヒル辞退という代償は大きいと思いますが。
もしかして『皆様の暖かい言葉に背中を押されて…』とか言って辞退を撤回するかとも思いましたが、やはり辞退するようです。
この件はこれで終わりになると思いますが、本人が事故の原因やこの件をどこまで理解しているのかは謎のままです。
コメントありがとうございます。
炎上鎮火の成功と、この人の走り方が変わるかは別問題なので、炎上鎮火のほうについては興味がありません。
感情で捉える人が多いのはある意味びっくりしてしまいますが。
私が所属しているチームの教えにグループライドにおける基本的な落車防止対策として『真っ直ぐ走る・一定速度で走る・前を見て走る』があります。前走者が安定して走ってるのにカツオさんの走りはふらふらしてしかも前を見てないのはあまりにも初心者すぎる。カツオさんは走力ばかり鍛えられてますが安全意識、知識が低すぎるのは普段から奥様としか走っていなかったので他の人から安全に関する情報や知識を取り込む機会が少なかったのでは?後は落車も再生回数が稼げる動画ネタとして軽く捉えていたと思います。
落車って一回で命を落としたり2度とスポーツが出来ない身体になったり取り返しがつかない事態も起こり得るので今後は真剣に再発防止に取り組んで欲しいです。
コメントありがとうございます。
何が問題かというと、本人が原因を理解してないことです。
原因がわからないなら改めようがない。。。
2本目の動画で前走者の後輪に自分の前輪がハスッたとコメントしているので真の原因は理解していると思いますよ。(1本目の動画コメントの指摘によると思われる)
それを踏まえて今後の自転車ライフに活かせるかは彼次第ですが‥今後は落車しても落車動画をupすることはないでしょうね。
コメントありがとうございます。
私が指摘する「原因」とはそこではありません。
ハスった原因を「ハンドル操作のミス」と語っていたので、その発想では何も変わらないという話です。
ハスったというのは事故の原因ではなく単なる事故態様の問題でしかなく、ハスった原因がなんなのか?という話。
ハスる直前に本人に何が起きていたのか、心理状態、肉体面も含めて本人でないと分かりえないことですが当事者自身(他人が指摘しても聞き入れないでしょうから)が原因を深掘りして真因に辿り着いて再発防止しないと本当のケジメにはならないでしょうね。
コメントありがとうございます。
追突事故の原因がハンドル操作ミスなわけがないので、この人は他人に事故分析してもらって認識を改めない限りは変わらないと考えます。
残念な事ですが動画を削除する時点で他人のアドバイスや意見は聞く耳持たないでしょう。
動画内では注意喚起だの情報共有だのって‥
いやいや、まず当事者が再発防止の意識を持たないとビジネス落車にしか見えないです。
コメントありがとうございます。
結局のところ、このように「改められない人」がいることを再認識しただけでも、他人からしたら収穫ではないでしょうか?
自分を変えることは出来ても他人を変えることは難しいのだから、他人が後ろについてきたら先に行ってもらうだけの話です。それをビジネスにするのもYouTuberなんですよね。。。