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推測とは残酷なのよ。

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こちらについてご意見を頂いたのですが、

推測系YouTuberの問題点。
いろんな意味で心配になる解説をしてますが、加害車両の停止距離と被害車両の滑走距離から「時速100キロ程度」とし、避けられたから有罪だろうと解説する。この解説がおかしいことに気づくでしょうか?まず、加害車両の「停止距離」。一般的に衝突する寸前...
読者様
読者様
もし管理人さんに被害者サイドから「事故を分析して記事にして欲しい」と依頼を受けたら、しますか?
理由も教えてください。

警察作成の実況見分調書レベルに詳細なデータがあるなら、もしくは映像があるなら記事にするかもしれませんが、基本的にはお断りしてます。

 

理由はシンプルで、こういう事故ってちょっとの事実関係の差で過失が認定されたりされなかったりする。
詳細な事実関係がわからないものを推測して解説したことにより、本来なら刑事過失が認定できない事案なのに「有罪濃厚」みたいに解説した場合、不起訴や無罪になったときに被害者サイドは落胆しますよね。

 

期待を持たせて落とすような残酷なことはできないので、分析を求めるなら専門家に依頼することをオススメします。

 

そもそも、報道から事案の詳細を読み取ることは難しい。
以前取り上げた札幌地裁判決にしても、

この事案は、被告人が対向車10台とすれ違った直後に、優先道路を横断してきた被害者と衝突した。
被告人からすれば、被害者は対向車の陰に隠れて見えないのだから「突然出てきた」と捉えるのは当たり前だし、視認可能になった時点で既に回避可能性がなければ無罪になるのも当然。

 

けど、「対向車10台とすれ違った直後」という重要なポイントは一切報道されないわけよ。

 

被告人からみて「被害者は右→左の横断」だから視認できたはず!回避可能だったはず!有罪濃厚です!なんて解説をしたら、一時的に被害者サイドを満足させることはあっても、判決によって叩き落とされる。

 

そんな残酷なことはとてもできないです。

 

事故について語るには事実関係が必要になる。
事実関係がわからないものはわからないでしかないし、わからないものに推測を加えて語るのは報道以下の小説に過ぎない。

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