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GOTAL横山氏の計算がデタラメな理由。

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ではこちらの件。

チェーンの伸びと可動部の磨耗。
読者様からご意見を頂きました。【技術解説:なぜGOTALはIF-WS2を「主役」にするのか】GOTALが配合する次世代固体潤滑剤 IF-WS2(無機多層フラーレン構造二硫化タングステン)。この粒子が、チェーン潤滑の要である「ピン周辺」でどの...

さて今回はクイズ形式にします。
チェーンが0.1%伸びたときに、一つのピン周りのクリアランスはどれだけ広がるでしょうか?
ただしチェーンプレートの伸びは無視できるほど小さいとします。

 

同じく、0.5%伸びた際の一つのピン周りのクリアランスの拡張も計算してみましょう。

 

ヒントは「チェーンの伸びの計算式」です。

ということで、まずはチェーンの伸びの計算式から。

【摩耗伸び率の算出方法】
チェーン伸び率=(判定寸法 – 基準長さ)/基準長さ × 100(%)

基準長さ=チェーンピッチ × リンク数

つばき産業用機械製品 情報サイト Q&A ドライブチェーン

判定寸法(実測値)をL1とL2を足したものを2で割ってますが、これにより「ピン中心~ピン中心」の値に置き換わる。
L1がピン内側、L2がピン外側の実測値ですが、要するにピン中心~ピン中心を計測するにはノギスが引っ掛かる部分がないから、目分量になってしまう。
そうならないようにL1とL2を足したものを2で割ることで、ピン中心~ピン中心の値に置き換えるんですね。

 

次にピン中心~ピン中心の「伸びてない状態」について(基準長さ)。

チェーンの基礎知識 | DID
ドライブチェーンの構造 ピン ピンは内・外プレートと共にチェーンに掛かる全荷重を支え、せん断や曲げ、衝突等に耐

ここはロードバイク用チェーンであれば12.7mmです(何速でも同じ)。

 

さて。
0.1%チェーンが伸びた状態とは、このような計算式になる。

(X-12.7)/12.7×100=0.1

X=12.7127ですよね。
つまり伸びた量は0.0127mm(12700nm)。
プレートの伸びは無視できるほど小さいのだから、伸びた量=ピン周りのクリアランスの拡張なのよね。

 

0.5%伸びた状態だと、0.0635mm(63500nm)のクリアランス拡張になる。

 

さて横山氏の計算。

何を間違えているかというと、チェーンが0.1%伸びる話を「ピン周りが0.1%広がる」とすり替えている点。
横山氏の計算は、「チェーンの伸び=ピンクリアランスやプレートなど全ての部分が均等に伸びる」なら正しいものの、「プレートは伸びないのにピンクリアランスが拡張する」上に、伸び率の計算はピン単体ではなくチェーンピッチというユニットで表すのでして。

 

そして横山氏は、「一般的にセラミック等の剪断系(板状)固体潤滑剤は数μm(3,000nm〜10,000nm以上)の大きさがあり」としてますが、0.1%の伸びにおけるクリアランスは12700nmでしたよね…
「以上」とつけて逃げる準備までしてますが、

 

横山氏は「物理は、忖度しません」という。
物理が忖度したりガセネタを流すのではなく、人間が物理を悪用して忖度したりガセネタを流すのだという話になる。

 

この人の投稿の何が問題かというと、他社の技術を引き合いにして自社製品を宣伝している点。
伸び0.1%におけるクリアランスの拡張が3,400nmというのは明らかな誤りな上に、明らかな誤りを前提に他社の技術を引き合いにして比較しているのだから、優良誤認(景品表示法)や誤認惹起行為(不正競争防止法)の問題になりうる。

 

繰り返すが、横山氏がいう通り、物理が忖度するのではない。
人間が忖度するのである。

 

しかしながら、このレベルのことを正しく計算できないとなると、チェーンのことを何もわかってないのではないか?と疑問すらある。
「120℃で焼きなまし」、「グリスを抜いて注油すれば平地巡航速度が簡単に5キロアップ」、「中国から仕入れた鋼材には不純物があるから安物のスクラップ材(中国から仕入れてないのに…)」、その他「言ってないことを言ったことにする悪癖」に加え、チェーンピン周りのクリアランス計算すら間違っているという…

 

そしてもっとヤバいのは、信者さんたちはこのような明らかな誤りについて気づかず、教祖様の教えに忠実という点。

 

そして「物理は忖度しない」という点で前回のおさらい。

横山氏が書いた模式図によると、チェーン金属の凹凸(表面粗さ)よりもIF-WS2の粒子サイズが大きいことになっている。
しかしチェーンメーカーの中の人に聞くと、チェーンメーカーが製造するチェーンの表面粗さはIF-WS2の粒子サイズより大きい。
つまり凹サイズがIF-WS2のサイズよりも大きいことになり、凹に入り込んだIF-WS2はこの模式図のようには機能しないだろうと。

 

もちろんゼロヒャクの話をしているのではないから、全く意味がないという話をしているのではない。
しかし「物理は忖度しない」のに、人間により忖度したイラストにしてしまうのである。

 

そしていつも通り、話をすり替えたり「言ってないことを言ったことにして」反論してくるのも目に見えてますが、横山氏が悪質なのは、引用元を隠した上で話をすり替えたり「言ってないことを言ったことにする」。
原典を確認できないようにしてから話をすり替えたり、前提をすり替えたりするから極めて悪質なのよね。

コメント

  1. 藤沢えのん より:

    トルクの単位間違えていましよね。
    単位を間違える人、技術者として信用できないです。

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      その話は知らないのですが、彼の間違いは単位にとどまりませんから…

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