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カーボンステムにすると、振動吸収性は上がるのか?ハンドルの微振動は減る?

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自転車界には【カーボン=振動吸収性が上がる】という信仰を信じている人たちがいます。
これは決して間違いではないのですが、ステムをアルミからカーボンに変えた場合、振動吸収性が上がるのかについて実体験を元に書いていきます。

完成車付属ステムは、基本的にはアルミが多い

高額な完成車はともかく、低価格帯の完成車はステムがアルミです。
これは単純にコストダウンの結果なので、特別驚くようなことでもありません。

ロードバイクに乗り始めた初心者の悩みの一つに、【地面からの伝わる微振動で手が痛い】というものがあります。
これは前輪からの振動がフォーク、ステム、ハンドルと伝わってきて、その結果としてハンドルに乗せている手に微振動が伝わり痛みを起こします。

基本的に、ロードバイクならフォークはカーボンです。
フルカーボンとアルミコラムのカーボンフォークなどはありますが、基本的にはカーボンフォーク。
フォークを変えるというのは、デザイン的な問題からも現実的ではないため、次に考えるのはステムのカーボン化、もしくはハンドルのカーボン化になるわけです。

ステムのカーボン化は振動吸収性を上げるのか?

私の持っている完成車は、初期装備がアルミステムでした。
ステム長さを変えて10mm長くしたいと思ったときに、どうせならカーボンステムにしてみようと考えたのがきっかけです。
なので私の場合、振動吸収性うんぬんを目指してカーボンステム化したわけではなく、あくまでもポジション的な問題がカーボンステム化した理由です。

ここでカーボンの振動吸収性について考えましょう。
カーボンという素材は、シナリがあるわけです。
振動吸収というとちょっと語弊がある表現でして、実際にはシナリをいかして振動を減弱させるという表現のほうが正しい気がします。
カーボンのパイプが、ビヨンビヨンとしなることによって振動を減弱させて伝わりにくくしていると考えてください。
なので長いパイプのほうが、普通に考えれば振動の減弱が大きいわけです。

今回、ステムを交換するにあたり、カーボン化しただけでなく長さも10mm長くなりました。
なので理論的には、アルミステムよりも振動を減弱してくれるはずです。

それで、結論から言うと、アルミステム⇒カーボンステムの交換で、手に伝わる微振動に体感できる変化はありませんでした。
そもそもですが、ステムって自転車パーツの中では短いものです。
長いものでも130mm、短いステムだと70mm程度しかありません。
なのでそもそもシナリが小さいパーツだと思われます。



では、ステムのカーボン化に意味はないのか?

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理屈の上では、カーボン化すれば軽量化になります。
せいぜい数十グラムの話ですが。
なのでステムの軽量化で、何らかの効果を感じ取れる人もいないでしょう。

じゃあなぜ、カーボンステムの需要があるのかという話です。
実は今回のアルミステム⇒カーボンステムの交換で、一つだけメリットを感じ取れました。

どんな違いかというと、ダンシング(立ち漕ぎ)したときに、ハンドル周りの剛性が明らかに上がっていたということです。
私は登坂でダンシングを多用します。
カーボンステム化した結果、どういうわけかフロントに体重がかかったときに、ハンドル周りがカッチリしたような感触というか、パワーロスしにくい印象を受けました。
というより、カーボンステム化したことで、前に使っていたアルミステムだとフロント周りでフニャフニャと力が逃げていたことに初めて気が付きました。

これは意外なことです。
つまりは、カーボンステムよりもアルミステムのほうが、剛性が低いということになりますね。

ダンシングみたいに強い力がかかった場合に、ステムだけを見たらアルミよりもカーボンのほうが剛性が高く、その結果ダンシングが速くなりました。

この意見をいろんなところで聞いてみた結果、
・完成車付属のアルミステムは、剛性が低いものが多い
・カーボンステムは振動吸収性の向上には全く意味がないが、剛性が上がるためダンシングなどでは速くなる可能性がある
・軽量化うんぬんについては、ほぼ無意味

このような意見が圧倒的大多数でした。

カーボン=振動吸収性だけではない

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どういうわけか、カーボン化=振動吸収性向上と捉える人が多いですが、ステムに使われるカーボンは剛性が高いものが多いため、結果的にはフロント周りがカッチリとした感触に変わることが多いようです。
それでいて、そもそも振動吸収うんぬんに関わるパーツではなく、短いパーツのため振動吸収性が落ちるということもありません。

私の感覚では、カーボンステムにすることでヒルクライムでのダンシングが楽しくなりました。
これは意外な盲点です。

Ritchey – Superlogic C260 カーボンステム

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